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江戸人物科学史: 「もう一つの文明開化」を訪ねて (中公新書 1826) 新書 – 2005/12/1

3.5 5つ星のうち3.5 6個の評価

戦国期から江戸期にかけて、日本の学問風土は、漢学的素地の上に南蛮文化が彩りを添え、蘭学が栄えて、重層的、多面的な魅力をつくりだした。明治の近代化は、この豊穣な土壌から生まれたのである。本書は、旺盛な好奇心と飽くなき探求心によって科学的思考を身に付け、新技術を開発して文明開化の先駆けとなった先人36人の故地を、北は秋田、盛岡から南は屋久島まで訪ね、その事績を科学技術史のなかに位置づける。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2005/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 340ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121018265
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121018267
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 6個の評価

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金子 務
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年5月30日に日本でレビュー済み
江戸時代に活躍した学者たちについて書かれた新書はあまりない。
手ごろな値段でさまさまな知識が得られる本書は、お勧めの書物ではある。

しかし、残念ながら、本書は「科学史」ではない。タイトルは内容を表していない。江戸時代に活躍した人物を古い順から述べているだけである。したがって、本書は「江戸時代学者列伝」とでもいうのが正しいだろう。

学者の生誕地や活躍した場所に自ら足を運んだうえで、著者は本書を著述している。その点は確かに評価できる。しかし、「JR鳥取駅で貸自転車に乗った。」「いかにもここはロケハンの名所なのだ」というような書き方は、彼の単なる旅行記にすぎないといわれてもしょうがないだろう。

個々の学者については、たくさんの郷土史家がすでに報告している。インターネットが充実した今では、個々の学者についての知識は簡単に得られる。

いま、必要なのは、鎖国下にあってもさまざまなことを学び、研究しようとした学者たちの「歴史」ではないのだろうか。

時を超えた学者と学者のつながりが、日本の江戸時代の科学を作りあげた。その「歴史」を著述してほしいものだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年5月23日に日本でレビュー済み
36人という多数の人物について、それぞれゆかりの地を訪ねてレポートされた努力には敬服いたします。ただ、人物そのものの業績紹介の情報と、ゆかりの地を訪れたときの情報が項別になっていないため、どの人物がどういう業績を挙げたのか、より詳しく調べるにはどうすればよいか確認するのに難儀します。項立てのフォーマットを統一していただけるとより読みやすくなったかと思います。項立てのフォーマットですが、人物それぞれの経歴・業績・科学史上の位置づけ・ゆかりの地の訪問情報・参考文献といった項目が決まった順序で並んでいると、参照用の文献としてより有益なものになったかと思いました。
2007年5月23日に日本でレビュー済み
 明治以降の日本の急激な近代化につながる、日本の技術、学問の先人たちを著者の取材記録をもとに紹介する。16世紀半ばから19世紀にかけての、36人の学者、哲学者、技術者などが取り上げられている。「解体新書」の前野良沢や、蘭学の渡辺崋山などが入っているのはもちろん、地方の知識人「北越雪譜」の鈴木牧之、玉川上水の功労者である玉川兄弟なども載せられ、日本人の知識レベルの平均的な高さも感じられる顔ぶれである。

 三浦梅園の「魚を識らんと欲せば、先ず魚史を読むよりも、すみやかに魚屋に就け。華を識らんと欲せばまず華譜をひもとかんよりは、すみやかに華畑に走れ」(贅語)という言葉が紹介されていた。これは、(特に生物学を学んだ人は結構聞かされている言葉だが)Study nature not books.という19世紀の生物学者の言葉そのものである。全く同じ言葉に独自に到達していたのだ。

 全300数頁の新書に収めるのであるから、一人ひとりに割かれた文章は充分とはいえない。その中に著者がゆかりの地を訪れた時の描写、写真も入るのであるからなおさらである。全体としてはまとまった主張にまではいたらず、著者の、そして読者の思考の材料を提供したというところに留まっている、という印象である。

 著者は「オルデンバーグ」「ガリレオたちの仕事場」など、17世紀を中心に西欧で科学が発展した背景を一般向けにも良くわかる本として著してくれている。では、東洋ではどうなのか。日本にも素晴らしい頭脳があったことがこの本にも示されている。流入してくる西欧の科学技術、新しい知見をすぐに理解し、自らのものとして発展させる思考レベルの高さをもつ国でありながら、なぜ東洋の国々では西欧のように科学は自己発展せず、西欧からの刺激を受けて後に急速に成長したのか。考えてみるべき謎はまだ残されているようだ。

 この本を読み、日本にも高い科学頭脳があった、と再確認し、満足して終わってはいけないと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月9日に日本でレビュー済み
 江戸時代と言ふ時代が、いかに偉大な時代であったかを実感させられる本である。江戸時代には、確かに、停滞の側面も有った。しかし、江戸時代は、決して、かつて、多くの日本人が思って居た様な、「日本が世界の進歩から取り残された」時代ではなかったのである。−−問題は、現代の我々が、江戸時代の精神的遺産を忘れて居る事に在る。−−この本は、江戸時代から、一部明治初期に至るまでの、外国人を含む36人の生涯と業績を紹介する一書である。一人一人の生まれから生い立ち、そして業績と思想を、非常に分かり易く要約して居る。
 この本の中で、印象に残った逸話は、大阪の天文学者、麻田剛立(あさだごうりゅう)が、宝暦13年(1763年)に、日食を予言し、的中させた時、三浦梅園(1723〜1789)が、門人達と朝早く起きて観察し、それを確認して、激賞したと言ふ逸話である。(本書89ページ)
 この逸話は、江戸時代の日本の科学の水準がいかに高い物であったかを語る上で、『解体新書』の翻訳などより、はるかに重要な科学史上の逸話である。しかし、この麻田剛立の日食予言の逸話が、学校の歴史で全く教えられて居ないのは何故なのだろうか?−−本書を、歴史教育に携わる教育関係者に特に推薦する。

(西岡昌紀・内科医)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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