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核爆発災害: そのとき何が起こるのか (中公新書 1895) 新書 – 2007/4/1
- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104121018958
- ISBN-13978-4121018953
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 274ページ
- ISBN-10 : 4121018958
- ISBN-13 : 978-4121018953
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,184位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
はじめまして、高田純(たかだ じゅん)、理学博士、札幌医科大学名誉教授です。
主な著作 「増補版 世界の放射線被曝地調査」、「中国の核実験」、「福島嘘と真実」、「人は放射線なしに生きられない」、「誇りある日本文明」(第一回アパ日本再興大賞特別賞作品)、「国史奈良の変」。ターサン出版・放射線防護情報センター代表。
東京品川生まれ、世田谷育ち。
子どものころ伝書鳩レーサーでした。
学校の勉強をあまりしませんでしたが、趣味の世界に熱中し、大いに勉強しました。
東京中を歩く、伊豆大島一周徒歩の旅、米国五大湖一周ドライブなど、旅行好きです。
学生時代はリュックを背負って登山。最近はオートキャンプ、海や湖でカヤック、シュノーケリング。
シカゴ大学ジェームスフランク研究所で先端物理研究。
チェルノブイリ黒鉛炉暴走事故後に母校広島大原爆放射能医学研究所にもどり、
気が付いたら、世界の核災害調査に出かけていました。
おそらく、世界で最も核被災地の現場を知る科学者でしょうか。
子どもの頃、雨が降ると、ホウシャノウで頭が禿げるぞと脅されましたが、
あれは嘘でした。でも隣国からの核の黄砂が降っていたのは本当です。
今も福島の低線量で、嘘が蔓延しています。
私にとって、核放射線災害の科学で謎はほとんどありません。
一部、難しい問題が残っているだけです。
高レベルの核汚染と人体影響です。
低線量については、工作員たちが、わざと社会の不安を煽っていますが、全く問題ないのでした。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本は、広島の被ばく内容の現地調査から始まり、ソ連の核実験現場の調査やチェルノブイリの事故の現場調査などを行った日本では数少ない各災害の専門家による集大成ともいえる著作で、核災害の真実を知ろうとする場合には必須の良書だ。
広島・長崎が、将来もぺんぺん草も生えないだろうといわれたのに、被爆数年後には復興を遂げ現代は被爆など忘れたかのような大都市として繁栄している。一方で福島では今なお世界の一部からは復興も無理かもなどと思われ、日本人の多くも風評を信じその復興は遅々として進まない。
また、日本では原発論議も事実上封印され反核・反原発が世論の潮流といわれているが、少し目を転じて朝鮮半島や中国大陸を見れば、エネルギー政策として最新型の原発の建設が多数進められ貴重な電力源として稼働し、あるいは期待されている。しかも原発の設備トラブルによる放射能汚染事故も発生しているとのことで、風の流れからは日本も決して無縁ではない。
核と放射能と災害の実相はなんなのか?を知るためには、まずこの本から出発すべきといえ、原点となるべきものだ。
なお,500メートル地点での生存率は10%,2250メートル地点での生存率は90%,4キロメートル地点では99%となっている。
半径5キロメートル圏内には30万8000人いたが,内18万7000人が生き残った(生存率は61%)。
一方,ビキニ環礁での水爆実験(15メガトン。地表爆発)で被爆した第五福竜丸は,ゼロ地点から150キロ前後離れていた。
15メガトンの地表爆発で,実効風速毎時30キロ,4日間の積算線量を元に線量予測をすると,ゼロ地点から風下340キロまでが線量レベルA(4シーベルト以上の線量で,致死的)と考えられる。
広島型と比べ物にならないほどの被害であるが,これは,核爆弾の威力そのものの違いとともに,地上爆発では放射線を含んだ灰(ビキニ環礁の場合,珊瑚礁のかけら)が広範囲に舞い散るためである。
放射能というと無条件に「怖い」と思う。
確かに,340キロ離れていても致死的な被害を与え得るという恐ろしさがある。
他方で,爆心地から500メートルしか離れていなくても生き残った人がいる。
核爆発による被害の実態を平易に説明してくれる,いい本だった。
永田町に核爆弾が落ちることを想定するより、原発で災害が起こることを想起すべきだったと思う。
ある学者が「日本は細菌もウイルスもない無菌室をどう維持するのかに一生懸命だったけど、今の状態はくみ取り式便所並みの状態」と言っていたが、「くみ取り式でも安全、たまに跳ね返ることがあるかもしれないが拭けば問題ない」という論理になるのだろうなあ。
核爆発に伴う健康被害や建物被害など、様々な被害について科学的に検証するもので、これらの知識を得ることは、より善く且つ生き残るための防衛議論の一助にもなると思います。また巻末付録のフランスの核防護部隊の資料は有益です。
この本は科学的記述が多いため、読者には多少とっつき難い面もあります。科学的記述を後回しにして最終章の東京への核弾道ミサイル攻撃のシュミレーションから読むといいと思います。
【おススメな人】北朝鮮の核兵器保有が気になる方
※合わせて読むといいと思います。現状を知っておくことも大切です。
図説 ニュースの裏が見えてくる!「核」の世界地図
相手の正体をしっかり知らないと必要ないとこまで怖がる分余計な恐怖で余計に精神が削られるな、と思いました。
そして、ちゃんとリアルに捉えようとも。
読んでいくと、意外な事実に驚かされました。たとえば……
* 爆心地に近くても意外と初期生存率が高い(広島型だと爆心地から1kmで40%が生存)
* 空中核爆発と地表核爆発では被害が異なる。地表核爆発の方が核汚染が深刻である。
* 短期核ハザードを回避できれば、以後の寿命短縮効果はほとんどない。
など。
最後に、東京都心(永田町)に20キロトン級の核爆発災害が起こった場合の予想シミュレーションが掲載され、その際の「7つの自衛策」が提案されています。
知識的には大変おもしろい本でしたが、この知識を活用する機会が無いことを祈ります。
しかし「非政治的」と言うことを強調する人の、政治性を見抜かなくてはならないと思います。さらに同氏が核被害(核災害)を扱う、そこにある方向性を見抜かなくてはと思います。
高田氏が言う「科学」に騙されてはいけません。
最近の同氏のHPやブログをみれば、より明白でしょう。
(どうせ核は飛んで来ないという本音が透けて見えるが、恐ろしい油断と無責任としか言いようがない)
従って、科学者で専門研究家である著者によるこの本は、核のもう一つの現実「守り」について触れた時局を得た貴重なものである。
実際の過去の核爆発災害の分析や、科学的な核爆発の理論を通して、一般的な「核爆発に対しては何をしても無駄」という概念が誤りであり、準備や着弾前、2,3分の対処だけでも生死や被害に大きな差違が出るのだという事を、「目から鱗」に教えてくれる。
考えてみれば冷戦時代、欧米は着々と核戦争の被害を最小に抑えようと準備してきたのに、日本は全くさぼってきた。著者の提言する自衛策や政府の問題点、フランスの対応プランは、貴重だ。防衛、防災・消防関係者は是非一読願いたい。
*電磁パルスの情報通信に対する影響に具体的に危惧を示した一般書籍は、これが初めてだと思う。この項だけでも一読の価値あり。