著者の視点は、正統派の生態学者というよりも、動物行動学・社会学の立場である。
この視点から書かれていることが、むしろこの本の読みやすさにつながっている。著者の専門分野が紹介されるのは後半であるが、ここまでの記述は生態学の基本がしっかり書かれている。しかも、単に動物植物の食う食われるという関係にまとめずに、エネルギーや物質の流れから記述されている。むしろ新鮮に思えた。
後半は、さらにぐっとおもしろくなる。
難点は、全く図表がないこと。文章がおもしろく事例も多いので、逆にとても残念に思えた。星4つ。
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生態系ってなに?: 生きものたちの意外な連鎖 (中公新書 1923) 新書 – 2007/11/1
江崎 保男
(著)
- ISBN-104121019237
- ISBN-13978-4121019233
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ199ページ
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 199ページ
- ISBN-10 : 4121019237
- ISBN-13 : 978-4121019233
- Amazon 売れ筋ランキング: - 888,237位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月27日に日本でレビュー済み
著者自身の鳥の研究をベースに、生態システムの基礎を分かりやすく解説しています。そして多くの生態系教科書と同じく、「私たちは、地域独自の文化を継承・発展させていくと同時に、その基盤となってきた日本の生物群集と生態系を、自分たちの世代そして未来の世代のために保全していく責任を負っているのだと思います」という崇高な意見で締めくくられています。
まるで悪いのはみんな他人だ、といわんばかりの口調です。ほんとうは著者自身をも含めた、今日の事態を招いた人間自身についての考察こそが一番重要なんじゃないんでしょうか? 対症療法ばかり考える現在のスタンスでは、人類が抱えている問題は決して解決できないんじゃないんでしょうか?
まるで悪いのはみんな他人だ、といわんばかりの口調です。ほんとうは著者自身をも含めた、今日の事態を招いた人間自身についての考察こそが一番重要なんじゃないんでしょうか? 対症療法ばかり考える現在のスタンスでは、人類が抱えている問題は決して解決できないんじゃないんでしょうか?