思考実験の入門書です。
ネコと鳥と人間は同じ世界を見ていないにちがいない。
もしもの世界を考えることで、退屈な日常が、薔薇色の日常に見えてくるかもしれません。
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もしもあなたが猫だったら?: 「思考実験」が判断力をみがく (中公新書 1924) 新書 – 2007/12/1
竹内 薫
(著)
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104121019245
- ISBN-13978-4121019240
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 211ページ
- ISBN-10 : 4121019245
- ISBN-13 : 978-4121019240
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,020,254位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,171位中公新書
- - 3,872位科学読み物 (本)
- - 145,184位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。ノンフィクションとフィクションを股にかける 科学作家。小三から小五までニューヨークの現地校に通ったせいで、帰国後、カルチャーショックに悩まされ、学業も落ちこぼれる。現在は妻子とともに裏横浜 に在住(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『思考のレッスン』(ISBN-10:4062165082)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年11月10日に日本でレビュー済み
★3.3/2022年133冊目/11月3冊目/『もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく』(中公新書/中央公論新社)/竹内 薫/P.211/2007年/720円+税 #読書 #読書2022 #読了 #読了2022
題名から緩いエッセイか何かと思ったら予想と全然違ったが、哲学はいろいろな学問のもとになっており、科学や物理も哲学なしには存在しないことがわかり、哲学が身直に感じることができた。著者は「99.9%は仮説」(光文社新書)で有名な竹内薫氏。テレポーテーションの「思考実験」の話は面白く、映画化したら売れそうだ。火星から地球に転送された自分は自分なのか?火星に残った自分も自分なのか?転送した過程で「意識」はどうなるのか?今は量子テレポーテーションの段階だが、2300年くらいには実現しているのかな。
題名から緩いエッセイか何かと思ったら予想と全然違ったが、哲学はいろいろな学問のもとになっており、科学や物理も哲学なしには存在しないことがわかり、哲学が身直に感じることができた。著者は「99.9%は仮説」(光文社新書)で有名な竹内薫氏。テレポーテーションの「思考実験」の話は面白く、映画化したら売れそうだ。火星から地球に転送された自分は自分なのか?火星に残った自分も自分なのか?転送した過程で「意識」はどうなるのか?今は量子テレポーテーションの段階だが、2300年くらいには実現しているのかな。
2007年12月29日に日本でレビュー済み
竹内薫先生の「味」が出ている好本です。
この本の主題はズバリ「思考実験」。
わかりやすくいうと「脳内シュミレーション」。
アインシュタインをはじめ、多くの科学者や哲学者が行っていることですが、その中から興味深い7項目が書かれています。
1日1章ずつ、じっくりと楽しんでもらいたいとの著者の願いから、各章が、第1日目、第2日目・・・となっています。
(目次)
第1日:もしもあなたが猫だったら?
第2日:もしも重力がちょっぴりだけ強かったら
第3日:もしもプラトンが正しかったら
第4日:もしもテレポーテーションされてしまったら
第5日:もしも仮面をつけることができたら
第6日:もしも小悪魔がいたならば
第7日:もしもアインシュタインが正しかったならば
「色を混ぜると別の色になるなんていうのは、単なる人間の錯覚でしかない。混ざった色を見分ける力がある鳥が人間が描いた絵を見たら変に見える」
というモノの見え方の問題からはじまって、
超ひも
プラトンの「国家」(洞窟のたとえなど)
量子テレポーテーション
エントロピー
相対性理論
など、知的教養の高い問題が、親しみやすく書かれています。
厚さも薄く、7つにわかれていて読みやすいです。
「思考実験ウィーク」などとしゃれこんでみてはいかがでしょうか?
この本の主題はズバリ「思考実験」。
わかりやすくいうと「脳内シュミレーション」。
アインシュタインをはじめ、多くの科学者や哲学者が行っていることですが、その中から興味深い7項目が書かれています。
1日1章ずつ、じっくりと楽しんでもらいたいとの著者の願いから、各章が、第1日目、第2日目・・・となっています。
(目次)
第1日:もしもあなたが猫だったら?
第2日:もしも重力がちょっぴりだけ強かったら
第3日:もしもプラトンが正しかったら
第4日:もしもテレポーテーションされてしまったら
第5日:もしも仮面をつけることができたら
第6日:もしも小悪魔がいたならば
第7日:もしもアインシュタインが正しかったならば
「色を混ぜると別の色になるなんていうのは、単なる人間の錯覚でしかない。混ざった色を見分ける力がある鳥が人間が描いた絵を見たら変に見える」
というモノの見え方の問題からはじまって、
超ひも
プラトンの「国家」(洞窟のたとえなど)
量子テレポーテーション
エントロピー
相対性理論
など、知的教養の高い問題が、親しみやすく書かれています。
厚さも薄く、7つにわかれていて読みやすいです。
「思考実験ウィーク」などとしゃれこんでみてはいかがでしょうか?
2008年9月16日に日本でレビュー済み
他の方のレビューにも記載されているように、章仕立てではなくて、第一日、第二日と日数でページが区分けされている。
第一日目から思考実験を始めてもいいし、自分がおもしろそうだと感じた思考実験からはじめることもできる。
結構、気軽に、思考実験を始めることができるが、実験を突き詰めていくと奥が深い。
思考実験は自分を主観を外さないといけないが、違う多面的な感覚を感じることができ、また、自分ではなく他者の側に立つことができるので、面白い。
日本の政治家も、本著を読んで、自分の選挙のことばかり考えるのではなく、例えば、自分の事務所を中心点として、徐々に半径を広げて、それこそ平和な世界を追求していけばどうだろうか?自分の事務所から半径5mを平和にするには?半径25mを平和にするには?
半径を平面だけでなく、立方的に認識し、広げていくと地域社会、都市社会、日本国家を捉えていくことができると思うが、いかがだろうか?
第一日目から思考実験を始めてもいいし、自分がおもしろそうだと感じた思考実験からはじめることもできる。
結構、気軽に、思考実験を始めることができるが、実験を突き詰めていくと奥が深い。
思考実験は自分を主観を外さないといけないが、違う多面的な感覚を感じることができ、また、自分ではなく他者の側に立つことができるので、面白い。
日本の政治家も、本著を読んで、自分の選挙のことばかり考えるのではなく、例えば、自分の事務所を中心点として、徐々に半径を広げて、それこそ平和な世界を追求していけばどうだろうか?自分の事務所から半径5mを平和にするには?半径25mを平和にするには?
半径を平面だけでなく、立方的に認識し、広げていくと地域社会、都市社会、日本国家を捉えていくことができると思うが、いかがだろうか?
2014年11月15日に日本でレビュー済み
科学ライターとしてテレビなどでもお見かけする著者。
難しいお話しをかみ砕いてお話しするのを得意とする方。
本書は、第一日、第二日など、一週間の講義形式で書かれたもの。
タイトルにもなっている「もしもあなたが猫だったら?」という、親しみのある題材からはじまり、
最後はアインシュタインの相対性理論までレベルは様々。
個人的な感想で言えれば、最初の2日目くらいまでは理解が簡単でおもしろく、
中の3日くらいは中だるみな感じで、最後の2日は難解。
著者が本書で伝えたいことは、サブタイトルの「思考実験」の方だと思うのだが、
その方法論は少なく、一つの命題に思考を積み重ねていく実例集のような感じ。
文章は馴れ馴れしく、ところどころ上から目線だったりもする。
こういう文章が苦手な人にとっては、本書を読み進めていくのは苦痛ではないだろうか。
個人的には星2つくらいかなと思うけど、おもしろいところもあったので、及第点の星3つとしておきました。
難しいお話しをかみ砕いてお話しするのを得意とする方。
本書は、第一日、第二日など、一週間の講義形式で書かれたもの。
タイトルにもなっている「もしもあなたが猫だったら?」という、親しみのある題材からはじまり、
最後はアインシュタインの相対性理論までレベルは様々。
個人的な感想で言えれば、最初の2日目くらいまでは理解が簡単でおもしろく、
中の3日くらいは中だるみな感じで、最後の2日は難解。
著者が本書で伝えたいことは、サブタイトルの「思考実験」の方だと思うのだが、
その方法論は少なく、一つの命題に思考を積み重ねていく実例集のような感じ。
文章は馴れ馴れしく、ところどころ上から目線だったりもする。
こういう文章が苦手な人にとっては、本書を読み進めていくのは苦痛ではないだろうか。
個人的には星2つくらいかなと思うけど、おもしろいところもあったので、及第点の星3つとしておきました。
2008年2月2日に日本でレビュー済み
ふつう思考実験とは、ある仮説を検証するためにはどのような実験をすべきか、だとか実験できない仮説を洗練するために頭脳で行うシミュレーションである。そのシミュレーションは実験対象について正確な知識、理解がなければ精度を確保できないし、実際に実験を行うって確かめる必要がある。(そうしなければ単なる想像でしかない)
本書は「芸術がなくなったらどうなるか考えてみよう」のような突飛な思考を勧めるが、これは思考実験というよりせいぜい「あり得ないことが起きたらどうなるか考えてみよう」ていどの提言でしかない。理論思考トレーニングか哲学思考トレーニングの題材としては面白いが、竹内氏のフォローが適当なので読者が勝手に想像して正しいか間違っているかもわからないまま終わり、にならざるを得ない。
視点を変えたら面白いよ、という提言は(ありきたりだけど)良いので星5つ。中身が伴ってないのでマイナス2で星3つとした。
本書は「芸術がなくなったらどうなるか考えてみよう」のような突飛な思考を勧めるが、これは思考実験というよりせいぜい「あり得ないことが起きたらどうなるか考えてみよう」ていどの提言でしかない。理論思考トレーニングか哲学思考トレーニングの題材としては面白いが、竹内氏のフォローが適当なので読者が勝手に想像して正しいか間違っているかもわからないまま終わり、にならざるを得ない。
視点を変えたら面白いよ、という提言は(ありきたりだけど)良いので星5つ。中身が伴ってないのでマイナス2で星3つとした。
2008年2月11日に日本でレビュー済み
昔から、色について不思議でならなかった。色は光の波長である、ほら虹を見てみろ。プリズムで分解される。しかし、色には加色混合と減色混合があり、しかもいろ空間があって三原色があり、と、まあ矛盾するように思える話だらけ。どうやら、この色の美しくない(ように思える)性質は私が人間だったからのようです。この色に関する節は私にとって大きな情報をもたらしてくれました。
まあ思考実験に関しては、筒井康孝の短編をひとつ読むくらいのほうがいいかもね。
まあ思考実験に関しては、筒井康孝の短編をひとつ読むくらいのほうがいいかもね。