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ニ-チェ: ツァラトゥストラの謎 (中公新書 1939) 新書 – 2008/3/25
村井 則夫
(著)
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- ISBN-104121019393
- ISBN-13978-4121019394
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/3/25
- 言語日本語
- 本の長さ353ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/3/25)
- 発売日 : 2008/3/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 353ページ
- ISBN-10 : 4121019393
- ISBN-13 : 978-4121019394
- Amazon 売れ筋ランキング: - 372,537位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 349位ドイツ・オーストリアの思想
- - 671位西洋哲学入門
- - 1,662位中公新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年4月15日に日本でレビュー済み
ニーチェを読んだのは高校生の頃だった。哲学や歴史背景もしらず読んだ。そして、その斬新なメッセージに圧倒された。読みふけった。神が死んだことを高らかに宣言するこの人は何なんだ。超人とは何か、私はそれにならなければならないのか。 いろいろなことを思い描きながら読んだ。
あれから30年。年を重ねこの本を読んだ今、もう一度ニーチェを読みたいと思った。のめり込むのではなくもっと上手な距離感をおいて楽しめるのではないだろうかと、期待した。もちろん私は変わっているので、あのときの「圧倒される」感覚を味あうことはないだろう。
でも、ニーチェのあの斬新さを今の自分がどう感じるのか、それを試してみたいと思った。
哲学抜きでニーチェに出会った私にとっては、とても助けになった。良書。新書であることがありがたかった。
あれから30年。年を重ねこの本を読んだ今、もう一度ニーチェを読みたいと思った。のめり込むのではなくもっと上手な距離感をおいて楽しめるのではないだろうかと、期待した。もちろん私は変わっているので、あのときの「圧倒される」感覚を味あうことはないだろう。
でも、ニーチェのあの斬新さを今の自分がどう感じるのか、それを試してみたいと思った。
哲学抜きでニーチェに出会った私にとっては、とても助けになった。良書。新書であることがありがたかった。
2019年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かに読んで得るものは多々あるが、いかんせん冗長だ。
私見だが、結局のところドゥルーズの『ニーチェと哲学』を丹念に読むに如くはないのではないだろうか?彼が書いた小著『ニーチェ』もニーチェの思想を彼流にコンパクトに纏めた好著だ。
著者が書いた『ニーチェ 仮象の文献学』(2014年刊)を読み終えたところだが、こちらは単行本ということもあり、著者の「ニーチェ観」のよく分かる読み応えのある本となっている。ご一読をお薦めする。
私見だが、結局のところドゥルーズの『ニーチェと哲学』を丹念に読むに如くはないのではないだろうか?彼が書いた小著『ニーチェ』もニーチェの思想を彼流にコンパクトに纏めた好著だ。
著者が書いた『ニーチェ 仮象の文献学』(2014年刊)を読み終えたところだが、こちらは単行本ということもあり、著者の「ニーチェ観」のよく分かる読み応えのある本となっている。ご一読をお薦めする。
2018年4月29日に日本でレビュー済み
若いころに「ツァラトゥストラはこう言った」を、たしか岩波文庫で読んで、分ったような分らないような・・・という印象しかなかった私です。部分的にはすごく引かれた文章もありましたけど・・・。
今回、巷で評判の光文社古典新訳文庫、丘沢静也訳「ツァラトゥストラ」を読んでみて、評判に違わず、かなり分かりやすい印象を持ちました。
でも、そうなると、なおのこと、よく分からない部分、例えは第1部の「青ざめた犯罪者について」、第3部「まぼろしと謎について」「回復しかかっている者」ほか、難解な章がすごく気になり出して、何か「ツァラトゥストラ」読解のためのよい解説書はないかと探して見つけたのが、本書「ニーチェ――ツァラトゥストラの謎」でした。
350ページと、新書版にしては長編でしたが、読み通してみて、すごく示唆に富んだツァラトゥストラの最良の水先案内人だとの印象を持ちました。
「ツァラトゥストラ」のような、さまざまな解釈を許容する多義性をモットーとする作品においては、名水先案内人・村井則夫氏の本作をよんだからといって、「ツァラトゥストラ」の全てが100パーセント解明できる分けもありません。
が、それにしても、ツァラトゥストラ全編を知り抜いている村井氏の懇切丁寧な水先案内によって、私のような一般読者でも、各章の象徴的な事件や登場人物の示唆するもの、物語の意味するものが手に取るように分かり、ツァラトゥストラに対する理解が格段に深まった意義は大きいです。
逆に言えば、いままで、「ツァラトゥストラ」については、ニーチェの意図したところの、ごく一部分しか理解していなかったわけで。
今回、飛躍的に理解が深まったことによって、「ツァラトゥストラ」への共感がすごく高まりました。
たとえばツァラトゥストラ自身、彼の説く「超人」からはおよそ程遠い生身の人間であり、第一部で民衆に説いて聞かせた教えを、第二部以降では疑ったり、あるいはツァラトゥストラの教えや彼自身の存在自体が、さまざまな危機や試練にさらされ、悩んだり苦しんだり、果ては号泣したりしながら、それでもひたすら自己超克をめざす。
何だか、ツァラトゥストラが一気に身近に感じられて嬉しかったりします。
また「超人」それ自体も、今までスーパーマンみたいな人物を想像していたのだけれど、どうもそうではなく、もっと多義的な代物であるらしく、例えば以下の一文はすごく啓発されました。
「超人とは、具体的に定められた目標設定などではなく、人間の現在を、その未来によって打ち破り、それによって過去を新たに受容するような反時代的な運動である。(本文131ページ)」
「永劫回帰」もまた然りで、単純に長大な時間がひとめぐりして、人の一生が再度繰り返される、みたいな通り一遍の言葉ではとうてい表現できないニュアンスを持っており、まるで「白鯨」(メルヴィル著)のモービー・ディック(白鯨)のように、人によって様々な解釈が可能な多義性と壮大なパースペクティヴを秘めているようです。
だからこそ、「ツァラトゥストラ」は、今なお世界中で読まれ、研究され、多くの人々に影響を与え続けている名著なんですね。
さらに、ニーチェは、人生の個別性というものに着目した人でもあったんですね。
考えて見れば、世の中に何か普遍的な人生があるわけではなく、「あなただけの人生」「私だけの人生」というものしかあり得ない。
さらに言えば「あなただけの人生」「私だけの人生」こそが (各個人にとっては) 何にも増して大きな哲学的課題なんですね。少なくともニーチェは (そしてツァラトゥストラは) そう言っているようです。
そうしてそんな、あなただけの自己、私だけの自己とどう折り合いをつけ、どう受け入れ、どう付き合っていくか、について卓抜な示唆を与えてくれるのが「ツァラトゥストラ」なんですね。
「あなただけの人生」「私だけの人生」であることの重い意味を語る、典型的な言葉の一つに、
《人間は結局、自分自身を体験するだけなのだ》(『ツァラトゥストラ』第三部「さすらい人」(光文社古典新訳文庫版)) というのがある。
ある人は「どんなに頑張っても異性にモテない自分」、ある人は「たのみもしないのに異性の方からどんどん寄ってきてモテてモテて仕方のない自分」――結局、人は自分の力ではいかんともし難いそんな天与の自分 (の肉体と精神) を生涯かけて受動的に経験するだけなのだ、ということも、原作『ツァラトゥストラ』にも増して村井則夫氏の本作『ニーチェ――ツァラトゥストラの謎』によって理解が深まりました。
何はさておき、本作は著者のあとがきに書かれているとおり、「読者とともに、『ツァラトゥストラ』という迷宮をさまようための地図」であり「その中で進むべき道を示す「アリアドネの糸」」です。
「ツアラトゥストラ」に込められたニーチェの真意をより良く、より深く知りたい方には、またとない絶好の入門書だと思います。
今回、巷で評判の光文社古典新訳文庫、丘沢静也訳「ツァラトゥストラ」を読んでみて、評判に違わず、かなり分かりやすい印象を持ちました。
でも、そうなると、なおのこと、よく分からない部分、例えは第1部の「青ざめた犯罪者について」、第3部「まぼろしと謎について」「回復しかかっている者」ほか、難解な章がすごく気になり出して、何か「ツァラトゥストラ」読解のためのよい解説書はないかと探して見つけたのが、本書「ニーチェ――ツァラトゥストラの謎」でした。
350ページと、新書版にしては長編でしたが、読み通してみて、すごく示唆に富んだツァラトゥストラの最良の水先案内人だとの印象を持ちました。
「ツァラトゥストラ」のような、さまざまな解釈を許容する多義性をモットーとする作品においては、名水先案内人・村井則夫氏の本作をよんだからといって、「ツァラトゥストラ」の全てが100パーセント解明できる分けもありません。
が、それにしても、ツァラトゥストラ全編を知り抜いている村井氏の懇切丁寧な水先案内によって、私のような一般読者でも、各章の象徴的な事件や登場人物の示唆するもの、物語の意味するものが手に取るように分かり、ツァラトゥストラに対する理解が格段に深まった意義は大きいです。
逆に言えば、いままで、「ツァラトゥストラ」については、ニーチェの意図したところの、ごく一部分しか理解していなかったわけで。
今回、飛躍的に理解が深まったことによって、「ツァラトゥストラ」への共感がすごく高まりました。
たとえばツァラトゥストラ自身、彼の説く「超人」からはおよそ程遠い生身の人間であり、第一部で民衆に説いて聞かせた教えを、第二部以降では疑ったり、あるいはツァラトゥストラの教えや彼自身の存在自体が、さまざまな危機や試練にさらされ、悩んだり苦しんだり、果ては号泣したりしながら、それでもひたすら自己超克をめざす。
何だか、ツァラトゥストラが一気に身近に感じられて嬉しかったりします。
また「超人」それ自体も、今までスーパーマンみたいな人物を想像していたのだけれど、どうもそうではなく、もっと多義的な代物であるらしく、例えば以下の一文はすごく啓発されました。
「超人とは、具体的に定められた目標設定などではなく、人間の現在を、その未来によって打ち破り、それによって過去を新たに受容するような反時代的な運動である。(本文131ページ)」
「永劫回帰」もまた然りで、単純に長大な時間がひとめぐりして、人の一生が再度繰り返される、みたいな通り一遍の言葉ではとうてい表現できないニュアンスを持っており、まるで「白鯨」(メルヴィル著)のモービー・ディック(白鯨)のように、人によって様々な解釈が可能な多義性と壮大なパースペクティヴを秘めているようです。
だからこそ、「ツァラトゥストラ」は、今なお世界中で読まれ、研究され、多くの人々に影響を与え続けている名著なんですね。
さらに、ニーチェは、人生の個別性というものに着目した人でもあったんですね。
考えて見れば、世の中に何か普遍的な人生があるわけではなく、「あなただけの人生」「私だけの人生」というものしかあり得ない。
さらに言えば「あなただけの人生」「私だけの人生」こそが (各個人にとっては) 何にも増して大きな哲学的課題なんですね。少なくともニーチェは (そしてツァラトゥストラは) そう言っているようです。
そうしてそんな、あなただけの自己、私だけの自己とどう折り合いをつけ、どう受け入れ、どう付き合っていくか、について卓抜な示唆を与えてくれるのが「ツァラトゥストラ」なんですね。
「あなただけの人生」「私だけの人生」であることの重い意味を語る、典型的な言葉の一つに、
《人間は結局、自分自身を体験するだけなのだ》(『ツァラトゥストラ』第三部「さすらい人」(光文社古典新訳文庫版)) というのがある。
ある人は「どんなに頑張っても異性にモテない自分」、ある人は「たのみもしないのに異性の方からどんどん寄ってきてモテてモテて仕方のない自分」――結局、人は自分の力ではいかんともし難いそんな天与の自分 (の肉体と精神) を生涯かけて受動的に経験するだけなのだ、ということも、原作『ツァラトゥストラ』にも増して村井則夫氏の本作『ニーチェ――ツァラトゥストラの謎』によって理解が深まりました。
何はさておき、本作は著者のあとがきに書かれているとおり、「読者とともに、『ツァラトゥストラ』という迷宮をさまようための地図」であり「その中で進むべき道を示す「アリアドネの糸」」です。
「ツアラトゥストラ」に込められたニーチェの真意をより良く、より深く知りたい方には、またとない絶好の入門書だと思います。
2020年5月23日に日本でレビュー済み
簡単に言うと、『ツァラトゥストラ』のテクストは、謎めいているがゆえに、窮め尽くすことができず、それゆえにこそ深い、ということ、要するに「分からないからニーチェはすごい」ということを、様々な文学史の雑談を交えて主張している解説書。たしかに『ツァラトゥストラ』は、聖書をはじめ、古典古代やドイツ文学のパロディが盛り込まれており、読み手を辟易させるテクストになっているけれども、村井の注釈は、こうした障壁を取り除くのに寄与するものではない。冗長な解説のあと見出されるニーチェ像は、半世紀近く前のドゥルーズのニーチェ解釈からほとんど前進しておらず、英語圏でのニーチェ研究が進んだいま、この解説書はもはや化石と言っていい。
2008年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ツァラトゥストラは読む人によって、多くの面を見せてくれる本ではないかと思います。
そんな本に解説書は似合わないとも言えるでしょうが、でもやはりツァラトゥストラは難解なシンボルでもって
書かれているので、シンボル解読のためには、本書のような手がかりを与えててくれる本は参考になるところもあります。
読解のための背景知識を手に入れるのによい本ではないかと思います。
でも最終的には、読者はオリジナルのテキストに向かわなければならないでしょう。
そのための橋渡しとしての著作であると思います。
そんな本に解説書は似合わないとも言えるでしょうが、でもやはりツァラトゥストラは難解なシンボルでもって
書かれているので、シンボル解読のためには、本書のような手がかりを与えててくれる本は参考になるところもあります。
読解のための背景知識を手に入れるのによい本ではないかと思います。
でも最終的には、読者はオリジナルのテキストに向かわなければならないでしょう。
そのための橋渡しとしての著作であると思います。
2008年5月5日に日本でレビュー済み
著者が「あとがき」で述べているように、本書は「ツゥラトゥストラ」という迷宮をさまようための地図である。各章ごとに掲載されている著者オリジナルのこれらの地図、すなわち「目次と構成」が実にいい。ニーチェの専門家でもない我々のような者が、この手の新書を読むのはあくまでも「教養としてのニーチェ」がいかなるものかを捉えたいからである。各出版社から数多くの「○○新書」なるものが出されているが、共通項は教養書としてのそれのはず。決して専門書ではない。
「第一部 ニーチェのスタイル」は前置きが長すぎたり、文献学者としてスタートしたニーチェそのままのスタイルを、村井自身も採っていたりして、正直なところ、内容は消して易しいものではない。しかし、文章がとても練れているので我々門外漢にとっても、読みやすい内容になっている。
ゾロアスター教の信者、永劫回帰に興味ある者、「駱駝⇔獅子⇔幼子」の三面転換の不思議さに興奮する君、新たなファム・ファタル解釈を知りたい人々、、ベックリン「死の島」を「怖い画」と感じるあなた、19世紀末に良く出てくる「ポリフォニー」なる概念に可笑しさを感じる輩等々に「超」オススメの一冊である。
「第一部 ニーチェのスタイル」は前置きが長すぎたり、文献学者としてスタートしたニーチェそのままのスタイルを、村井自身も採っていたりして、正直なところ、内容は消して易しいものではない。しかし、文章がとても練れているので我々門外漢にとっても、読みやすい内容になっている。
ゾロアスター教の信者、永劫回帰に興味ある者、「駱駝⇔獅子⇔幼子」の三面転換の不思議さに興奮する君、新たなファム・ファタル解釈を知りたい人々、、ベックリン「死の島」を「怖い画」と感じるあなた、19世紀末に良く出てくる「ポリフォニー」なる概念に可笑しさを感じる輩等々に「超」オススメの一冊である。
2008年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニーチェの「ツァラトゥストラはこう語った」についての解説本。
冒頭のニーチェについての概説も、一行目からワクワクされられるような感じで、ニーチェを読んだ事が無いわたしでも楽しめた。資料も満載。
「ツァラトゥストラはこう語った」は、ニーチェの本の中でも解読が難しいが、この解説書を読むと、より一層深い解釈ができるのかも知れない。正しいか正しくないかは別として、一つの解釈の仕方ではあるけれど。
ツァラトゥストラをはじめ、ツァラトゥストラの動物である鷲や蛇、道化師、曲芸師、最も醜悪な者など、個性豊かでとても不思議な登場人物がたくさん出てくるが、そのキャラクターやシチュエーションの何れも、ニーチェの思想を反映するメタファーそのものある。永劫回帰をテーマに、最後にはパロディをさらにパロディ化することで、生を肯定し、幕を閉じている。だけれど、この物語には終わりが無い。ニーチェの、自分自身を否定した上で肯定していると言う両義的な、そして他者にもそれを求めるという独特な思想は、ツァラトゥストラの、常に二者間で揺れ動く葛藤によって表現されている。
これを読んで、オリジナルのほうもめちゃめちゃ読んでみたくなった。
冒頭のニーチェについての概説も、一行目からワクワクされられるような感じで、ニーチェを読んだ事が無いわたしでも楽しめた。資料も満載。
「ツァラトゥストラはこう語った」は、ニーチェの本の中でも解読が難しいが、この解説書を読むと、より一層深い解釈ができるのかも知れない。正しいか正しくないかは別として、一つの解釈の仕方ではあるけれど。
ツァラトゥストラをはじめ、ツァラトゥストラの動物である鷲や蛇、道化師、曲芸師、最も醜悪な者など、個性豊かでとても不思議な登場人物がたくさん出てくるが、そのキャラクターやシチュエーションの何れも、ニーチェの思想を反映するメタファーそのものある。永劫回帰をテーマに、最後にはパロディをさらにパロディ化することで、生を肯定し、幕を閉じている。だけれど、この物語には終わりが無い。ニーチェの、自分自身を否定した上で肯定していると言う両義的な、そして他者にもそれを求めるという独特な思想は、ツァラトゥストラの、常に二者間で揺れ動く葛藤によって表現されている。
これを読んで、オリジナルのほうもめちゃめちゃ読んでみたくなった。