図書館で借りて読んで良い内容だったのでアマゾンで購入した。
マグマ、火山などに関する書籍は、大学の教科書レベルの難しい専門書か、逆に簡単すぎて物足らない一般書(ブルーバックスとかニュートンとか)に2極化している。
この書籍は新書ながら、内容は専門書レベルの内容を含む。でも読みやすく、解りやすい良書。
この書籍を読んでから専門書を読むと、火山、火成岩のことの理解ができる感じ。
地球科学全般に興味のある一般の人におすすめの一冊
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マグマの地球科学: 火山の下で何が起きているか (中公新書 1978) 新書 – 2008/12/1
鎌田 浩毅
(著)
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/12/1
- ISBN-104121019784
- ISBN-13978-4121019783
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/12/1)
- 発売日 : 2008/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4121019784
- ISBN-13 : 978-4121019783
- Amazon 売れ筋ランキング: - 695,815位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。96年に日本地質学会論文賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『京大人気講義 生き抜くための地震学 (ISBN-10: 4480067019)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は結構難しいのですが、今話題の地熱発電が結構実現するには難しいものだということがわかりました。ほかにもいろいろありますが、読んでみてください。
2018年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マグマがどの様にできるのか、マグマの性質など著者の書いた「地球の歴史」を読んで、さらにこの点を知りたいと思って買いました。大変勉強になりました。
2017年10月3日に日本でレビュー済み
この本で、自分が勘違いしていたことがいくつもわかった。
ヒマラヤの成因について、大陸プレート同士がぶつかり合ったことからお互い譲らず、どんどん押し合って圧縮されてヒマラヤが形成されたと単純に私は考えていた。しかしそうではなくて、インドプレートはユーラシアプレートの下に潜り込み、しかしその下のマントルの下には入れないので、ユーラシアプレートとマントルの間に挟まれていること。それで大陸地殻の厚みが2倍になって、今のヒマラヤがあること。
インドのデカン高原にある洪水玄武岩台地は、現在の場所で活動が起きて形成されたと思っていたが、インドが現在の場所まで移動してくる間に、レユニオン島の近くのホットスポットの上を通った時に活動が始まったこと。
火山ガスは火口からだけ出ているとイメージしてしまっていたが、実は山体の広い地域からじわじわと出ていて、その総量はおそらく噴気口から出るものと同程度の規模になること。よく考えると、火山ガスによる事故はよく報道されている。そのことに思いいたらなかった。
その他にも、マグマの成因や種類など、とても詳しく書かれていた。
ヒマラヤの成因について、大陸プレート同士がぶつかり合ったことからお互い譲らず、どんどん押し合って圧縮されてヒマラヤが形成されたと単純に私は考えていた。しかしそうではなくて、インドプレートはユーラシアプレートの下に潜り込み、しかしその下のマントルの下には入れないので、ユーラシアプレートとマントルの間に挟まれていること。それで大陸地殻の厚みが2倍になって、今のヒマラヤがあること。
インドのデカン高原にある洪水玄武岩台地は、現在の場所で活動が起きて形成されたと思っていたが、インドが現在の場所まで移動してくる間に、レユニオン島の近くのホットスポットの上を通った時に活動が始まったこと。
火山ガスは火口からだけ出ているとイメージしてしまっていたが、実は山体の広い地域からじわじわと出ていて、その総量はおそらく噴気口から出るものと同程度の規模になること。よく考えると、火山ガスによる事故はよく報道されている。そのことに思いいたらなかった。
その他にも、マグマの成因や種類など、とても詳しく書かれていた。
2013年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと汚なすぎて 読む気が起きないまま 事前情報がもっと欲しかった。
2013年8月30日に日本でレビュー済み
災害があると地球学者はTVに引っ張り出される事が多いが、普段地味?な研究をしている先生達が喋りで食べている放送関係者やキャスターと歩調を合わせるのだから大変だ。TVは無いから著者が番組に出ていらっしゃるか、どうかは知らないが、この文章のまま喋りにしても面白そうだ。
著者の文章は大変に分り易い。プレートテクトニクスも最後までちゃんと読んだのは初めてだ。眠くなるか、つまらなくなって、気付くとすっ飛ばしているのが常だ。『沈み込み地帯では100キロメートルほどの深さで、マグマが一斉に発生する』マグマって、どろどろのコアから上がって来る、と思っていたら、発生する!?言葉だけは読んでいても本当の処はカラッキシ分っていない。内部に溜まった熱の移動なんだ...未だ、半分分っていない。
各章の間に挟まれたコラムは面白く、私の様なドシロウトにはここに辿り着くと、双六の“一回休み”と同じでホッとできる。
著者がクエスチョンマークだらけの読者の顔をまるで想像しているかのように、只管丁寧に説明は続いて行く。安山岩のマグマ?あ〜、浅間山の鬼押し出しとか、箱根火山の溶岩みたいな奴、ね。分らないとネットの寄り道が入る。
海底下一キロメートルの深さで、夥しい数の微生物が発見された...地球上何処まで行っても微生物がいる!?有毒火山ガスと聞けば、殺生石しか思い出さないが、噴火予知に火山ガスが使われるんだ!岩手県葛根田の熱い地下花崗岩の話に分らないなりにワクワクした。理解したとは正直言えないが、完読をした。コラムに引っ張られた完読であったかも知れないが、火山の噴火・ガスの噴出・降灰が地球規模で人間の生活に影響を与えている事が分った。
東大寺の大仏の様に、為政者が“祟り”やら、飢饉や疫病に悩まされていた背景には、もしかしたら日本の地震・火山だけでなく地球の裏側の火山の影響もあるかも知れない、と思ったら歴史の世界も繋がっている事が見えてきた。
この本の後で岩波新赤の火山噴火と言う本があるがそちらの方が平易なので、そらから読んだ方が良いかも知れない。
著者の文章は大変に分り易い。プレートテクトニクスも最後までちゃんと読んだのは初めてだ。眠くなるか、つまらなくなって、気付くとすっ飛ばしているのが常だ。『沈み込み地帯では100キロメートルほどの深さで、マグマが一斉に発生する』マグマって、どろどろのコアから上がって来る、と思っていたら、発生する!?言葉だけは読んでいても本当の処はカラッキシ分っていない。内部に溜まった熱の移動なんだ...未だ、半分分っていない。
各章の間に挟まれたコラムは面白く、私の様なドシロウトにはここに辿り着くと、双六の“一回休み”と同じでホッとできる。
著者がクエスチョンマークだらけの読者の顔をまるで想像しているかのように、只管丁寧に説明は続いて行く。安山岩のマグマ?あ〜、浅間山の鬼押し出しとか、箱根火山の溶岩みたいな奴、ね。分らないとネットの寄り道が入る。
海底下一キロメートルの深さで、夥しい数の微生物が発見された...地球上何処まで行っても微生物がいる!?有毒火山ガスと聞けば、殺生石しか思い出さないが、噴火予知に火山ガスが使われるんだ!岩手県葛根田の熱い地下花崗岩の話に分らないなりにワクワクした。理解したとは正直言えないが、完読をした。コラムに引っ張られた完読であったかも知れないが、火山の噴火・ガスの噴出・降灰が地球規模で人間の生活に影響を与えている事が分った。
東大寺の大仏の様に、為政者が“祟り”やら、飢饉や疫病に悩まされていた背景には、もしかしたら日本の地震・火山だけでなく地球の裏側の火山の影響もあるかも知れない、と思ったら歴史の世界も繋がっている事が見えてきた。
この本の後で岩波新赤の火山噴火と言う本があるがそちらの方が平易なので、そらから読んだ方が良いかも知れない。
2009年4月8日に日本でレビュー済み
火山、地球科学の専門家によるわかりやすいマグマの本。わかりやすいといっても中身は充実、十分科学的知識欲を満たしてくれる。岩波新書に同じ著者なる火山噴火の本があるが、こちらもおもしろかった。このテの本の書き方を心得ていると、みた。
中学生のころ、マグマは地下深くの融けたマントルが上昇してきたもの、と習った覚えがあるが、現在の解釈はまったく異なっていることに、ビックリ!
中学生のころ、マグマは地下深くの融けたマントルが上昇してきたもの、と習った覚えがあるが、現在の解釈はまったく異なっていることに、ビックリ!
2013年3月16日に日本でレビュー済み
火山の仕組みについてプレート理論から説明した入門書である。
火山ができあがる過程が、最新の学説を盛り込みつつ説明されており、図や表も多いので、とても分かりやすい。
マグマはどのようにしてできるのか、熱源は何か、噴火に至るまでの流れ、溶岩の組成から何が分かるかといったことが実に手際よく解説されていく。
最後は、地熱発電などの可能性など、火山のエネルギー利用にまで話が及ぶ。また、火山から噴出される二酸化硫黄や二酸化炭素がどの程度地球温暖化に影響しているかといったことも。
火山ができあがる過程が、最新の学説を盛り込みつつ説明されており、図や表も多いので、とても分かりやすい。
マグマはどのようにしてできるのか、熱源は何か、噴火に至るまでの流れ、溶岩の組成から何が分かるかといったことが実に手際よく解説されていく。
最後は、地熱発電などの可能性など、火山のエネルギー利用にまで話が及ぶ。また、火山から噴出される二酸化硫黄や二酸化炭素がどの程度地球温暖化に影響しているかといったことも。