この人物に興味がある時点で幕末、明治黎明期にある程度の知識があると思うのですが、内容は資料性が乏しいとしかいえません。これは幕府方だから資料がなかったなのではなく手抜きではないでしょうか。
それと鼻につくのが「義」「最後まで尽くした」など、後世の評価をズケズケと差し込んでくる論調が嫌でたまりませんでした。(書いていて、どんどんむかついてきたので★2つのところえお★1つに減らしてしまいました)。
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大鳥圭介: 幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書 2108) 単行本 – 2011/4/1
星 亮一
(著)
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2011/4/1
- ISBN-104121021088
- ISBN-13978-4121021083
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2011/4/1)
- 発売日 : 2011/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 4121021088
- ISBN-13 : 978-4121021083
- Amazon 売れ筋ランキング: - 274,221位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,274位中公新書
- - 7,436位日本史 (本)
- - 53,146位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年5月27日に日本でレビュー済み
「連戦連敗の勝者」と表題に合わせるために北関東戦における連勝した不利益な事実を抹消したりするミスリードがこの本には多く感じられた。
らだ、ひどい会津贔屓で捏造するかと思った部分は逆に捏造なく事実を語った部分があり好感が持てた。
どちらにしても消化不良の感と意図的の部分とが錯綜するため、この評価とする。ただし、さきほどの会津の一件があるため最低評価とはしない。
らだ、ひどい会津贔屓で捏造するかと思った部分は逆に捏造なく事実を語った部分があり好感が持てた。
どちらにしても消化不良の感と意図的の部分とが錯綜するため、この評価とする。ただし、さきほどの会津の一件があるため最低評価とはしない。
2012年6月24日に日本でレビュー済み
あの星さんが大鳥圭介を書いたときいたので、どんな内容になっているのか気になって読んでみましたが・・・やはりいつもの星さんの書き方でしたね。
大鳥圭介の話であるはずなのに会津の描写に力を入れすぎているように思います。更にはタイトルにある連戦連敗というのも、今では違うというのがはっきりと分かっているはず。大鳥圭介の実際の勝率は五分くらいで土方より戦の数も勝率も上です。もっと多くの史料を読んでこの本を書いていただきたかったと思いました。
星さんは今まで通り会津の話だけを書けばよいかと思います。
大鳥圭介の話であるはずなのに会津の描写に力を入れすぎているように思います。更にはタイトルにある連戦連敗というのも、今では違うというのがはっきりと分かっているはず。大鳥圭介の実際の勝率は五分くらいで土方より戦の数も勝率も上です。もっと多くの史料を読んでこの本を書いていただきたかったと思いました。
星さんは今まで通り会津の話だけを書けばよいかと思います。
2011年5月11日に日本でレビュー済み
大鳥圭介といえば榎本武揚、土方歳三とともに最後の最後まで新政府に抵抗した徳川のサムライとして有名である。しかし榎本、土方のキャラクターがあまりにも濃いために、大鳥がフィーチャリングされるということあまりないように思われる。
著者の星亮一の先祖もまた、箱館戦争を榎本蝦夷共和国サイドの将として戦い抜いた勇士であり、星氏の描き出す佐幕派の豪傑たちは、滅びゆく者の悲壮感を漂わせながらも、常にどこか魅力的である。
星氏は、本書において、大鳥圭介という「連戦連敗の勝者」を叙情的ではなく、あくまでも客観的な見方から描写している。
本書を閲することで、大鳥圭介という人は、イメージとは違い、なかなかどうして顔の広い人であることが分かった。福沢諭吉、大村益次郎、黒田清隆、伊藤博文などといった人々とも関わりがあり、意外にも榎本以上に薩長土肥閥とのパイプが太いようである。じつにおもしろい伝記であり、一気に読んでしまった。
惜しむらくは、明治期の大鳥圭介についても、もうちと詳しく述べて頂きたかった。
著者の星亮一の先祖もまた、箱館戦争を榎本蝦夷共和国サイドの将として戦い抜いた勇士であり、星氏の描き出す佐幕派の豪傑たちは、滅びゆく者の悲壮感を漂わせながらも、常にどこか魅力的である。
星氏は、本書において、大鳥圭介という「連戦連敗の勝者」を叙情的ではなく、あくまでも客観的な見方から描写している。
本書を閲することで、大鳥圭介という人は、イメージとは違い、なかなかどうして顔の広い人であることが分かった。福沢諭吉、大村益次郎、黒田清隆、伊藤博文などといった人々とも関わりがあり、意外にも榎本以上に薩長土肥閥とのパイプが太いようである。じつにおもしろい伝記であり、一気に読んでしまった。
惜しむらくは、明治期の大鳥圭介についても、もうちと詳しく述べて頂きたかった。
2011年5月25日に日本でレビュー済み
大鳥圭介など歴史の教科書でも、函館戦争のくだりで出てくるかどうかの人物で、その全人生を通して見ても、知らなくとも日本の歴史を学ぶのに、大きな支障はない人物だ。その程度の人物の人生のはずが、とてつもなく面白い。やはり、歴史は通史として学ぶことは必須だろうが、学んで楽しいのは、個人を知ることだと思う。幕末以後の大鳥圭介の人生が足りないという気もするが、やはり、大鳥圭介のクライマックスは函館戦争である。いずれにせよ、何が大鳥圭介をたらしめたのか、それを知ることは十分できる。