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アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」 (中公新書 2188) 新書 – 2012/10/24

4.8 5つ星のうち4.8 10個の評価

世界で最も有名な最初の人間アダムとイヴ。二人をめぐる物語が、文化、思想、文学・美術作品にいかに多大な影響を及ぼしたかを探る
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2012/10/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/10/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 220ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121021886
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121021885
  • 寸法 ‏ : ‎ 11 x 1.1 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 10個の評価

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岡田 温司
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年1月3日に日本でレビュー済み
本書を開いてみればすぐわかるが、数ページ間、アダムとイブの絵画がカラー印刷で載っている。一神教を唄う二つの宗教がいかにこの二人のカップルを解釈していったか?が本書の焦点である。

まず本書においてこのアダムとイブの物語は二人がどのように神から創られたのかから始まる。ここで驚かされたのはアダムとイブの誕生について二重創造説、両性具有説という考えがあるということだ。性差をはっきりするキリスト教においてどのようにこれを解釈していったのか詳らかにしている。
また二人のカップルの舞台はどのようなところにあったのかを第二章で考察している。これまたさまざまな説があるが科学的技術を使って実際に明らかにしようとする試みが書かれてある。宗教に対する執着所以のものだろう。
そして、後半からは二人の追放劇について考察している。ここでも私たちの常識を覆すのは二人の追放が実のところ悪いことなのか?、ポジティブに受け止める方法がないのかという偉人たちの解釈が書かれている。
最終章では二人がその後どうなったのか描かれている。

この本書は全体を通して絵画を掲載し視覚的にわかりやすく説明している。絵と文学、それが密接である歴史と言うことは本書の一番の収穫かもしれない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「人間の創造」「エデンの園」「原罪と追放」「エデンの東」の4章で構成された書である。「創世記」冒頭の物語に沿って、アダムとイヴ、カインとアベル、さらにセツの登場する図像や文献が次々と紹介される。ロセッティやシャガール、クレーなど、近代の芸術家の作品が最初のほうでとりあげられているかと思えば、最終章にカタコンベの図像が挙げられたりするなど、必然的に読者は古代から現代までを目まぐるしく行ったり来たりさせられることになる。ジェームズ・ディーン主演の、かの不朽の名作はもちろんのこと、19世紀末のSF小説『未来のイヴ』や、映画『メトロポリス』に登場する「人造人間マリア」までもが考察の対象となっている。

中世末期において、しばしばアダムの脇腹からイヴが生まれてくるように描かれた理由、エデンの園の場所、そこに生きる動物たち、アダムとイヴのいずれがより罪深いのか、アダムの墓に生えた木がイエスの十字架となったという「聖十字架伝説」まで、興味深いトピックが数多く設けられている。誰もが知る「原初の人間」を再考するのにふさわしい一冊と言えよう。
2013年2月26日に日本でレビュー済み
「神と人間、自然と人間、男と女、愛と性、罪と罰、善と悪、自由と責任、恥と後悔、
裸と着衣など、そのテーマを数え上げるときりはない。そして、それこそまさしく、
アダムとイヴの物語が『神話のなかの神話』、あるいは『中心の神話』と形容されてきた
所以でもある。……物語は、ここで四つのエピソードに沿って検討される。順に、
神による最初の男と女の創造、楽園としてのエデンの園、二人が犯した最初の罪と
その結果としての楽園からの追放、そして最後に、追放後に待ち受けている二人の
運命であり、……手がかりとなるのは、聖書はもちろんとして、さまざまな外典、
注釈や解釈、さらには文学作品や美術作品の数々である」。

 流れるような論理展開、カラーグラフ、モノクログラフがふんだんに盛り込まれている
こともあって、サラサラと読める一冊。いちいちの運びが滑らか過ぎて、200ページ強が
むしろ簡潔とさえ思えてくるほどに完成されたテキスト。
「見る聖書」としての各時代のアートを参照すればいかにも一目瞭然、創造、エデン、
原罪といったテーマがどのような理解の下で当時の人々に受容されていったのか、という
「図像学」のアプローチが、この中公新書において既刊の「キリスト教図像学の三部作」
同様に、噛み砕いたかたちで明晰に綴られている。

「主なる神は……あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から
抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた」(『創世記』2:21-22)。
 例えばこんな一文から巻き起こる論争、そもそもアダムは両性具有で創造されたのか、
アダムは肋骨を1対余計に携えて造られたのか、なんて問題。
 ナンセンス、と言えばこの上もなくナンセンス、いかに議論を戦わせようとも、万人を
納得させる解答などまず望みようもない、しかしそれゆえにこそ限りなく語れる。禁断の
果実を口にすることで、「目が開け、神のように善悪を知るものとな」(『創世記』3:5)った
アダムとイヴの末裔のみにこそ許される、暇を持て余した末の戯れ。
 別に何かの役になんか立たなくたって構わない、だって面白いから。そんな知的嗜み、
暇つぶしを求めておられる、土を耕すだけでは飽き足らぬエデンを追われたすべての
放浪者に推奨の一冊。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月21日に日本でレビュー済み
この著者のシリーズは、絵画を紹介しながら、日本人には馴染みの薄いキリスト教的思想がどれだけ深いところで人間の行動に影響を与えているのかを教えてくれる。

アダムとイブなら私達でもよく知っている。
知恵の実を食べた事が本当に罪なのか、それを食べたからこそ分別がつくようになったのではないか、などアダムとイブの楽園追放の話の解釈も様々あり、楽園が実際に存在するか否かなどの論争まであるそうだ。

西洋人がこのアダムとイブの物語に深く影響されていることはわかるが、日本人も案外影響を受けているんだなと気付かされる。

私はエヴァンゲリオンがけっこうこのアダムとイブの物語に影響を受けているようなので、いったい創世記の物語とはどういうものなのかと思い手にしたのだか、かなりの作品や思想が影響を受けているんだなと改めて感じた。

人間って、面白いな、なんて改めて思った。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月24日に日本でレビュー済み
クリスマスやキリスト教式の結婚式が普通になった日本人でもキリスト教教徒はごく少ないが、アダムとイヴについての話はよく知られている。
もともとユダヤ民族の創世神話であったものが、キリスト教に継承されて(西)ローマ帝国壊滅後、ヨーロッパ中世世界に生き続ける。そしてルネッサンスを経て現代まで西欧世界では、アダムとイヴは生き続ける。本書はその時代の経緯のなかでアダムとイヴ像がどのように変遷して理解・解釈されてきたか豊富な絵画や彫刻などを用いて神学的解釈を援用しながら語る大変興味深い物語である。日本人が西欧芸術を理解する上で必須の物語の一つであろう。読みやすい構成になっており、一読の価値あり。

以下はキリスト教信者でない小生の勝手な感想である。
1.キリスト教はユダヤ教に由来するというが、イエスを認めないユダヤ教徒にとってアダムとイヴの説話をキリスト教徒のように重視していないのでは。キリスト教信仰にとってイエスによる贖罪の視点からアダムとイヴの説話が重要視されることになったのではないか?
2.西欧でキリスト教から科学が生まれたように語られるが、キリスト教がなければ科学は本当に生まれなかったのだろうか?  
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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