読書・哲学が好きな、40代のサラリーマンです。海外在住です。
ハンナ・アーレントの名前は、ハイデッガーとの関係や、ナチスから逃れるためにアメリカに亡命したということで聞いたことがあり、興味を持っていました。
本書は、女性の著者(矢野先生)によって、アーレントの生涯と思考について書かれており、とても興味深く読むことができました。
ハイデッガーや他の哲学者、思想家との出会いも彼女に大きな影響を与えたことが分わかりましたし、やはり、亡命の経験も大きなものであったのだと思います。
孤独な状況下で徹底的に自分で考え(オアシス)、かつ、周囲の人たちとも積極的に意見を交わし、影響を受けていく。哲学というと、前者のみに陥ってしまう、もしくは単に社交的というと後者に偏ってしまうと思いますが、それらが調和の取れた人物だったのだと思います。また、女性としての現実的な考えや、力強さも感じました。
アーレントの人生と本書は、自分と他の人がいることによって世界が成り立っていることを常に忘れずに、また、辛い経験も乗り越えて、周囲の人たちと関わり、かつ思考を続けていくことを私に対して後押ししてくれるものです。そういった意味では、現在の私にとっては救いの書ともいえます。
今後、アーレントの著書を読んでみたいです。
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ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書 2257) 新書 – 2014/3/24
矢野 久美子
(著)
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- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2014/3/24
- 寸法11 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104121022572
- ISBN-13978-4121022578
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2014/3/24)
- 発売日 : 2014/3/24
- 言語 : 日本語
- 新書 : 239ページ
- ISBN-10 : 4121022572
- ISBN-13 : 978-4121022578
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,130位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 724位中公新書
- - 29,121位ノンフィクション (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月7日に日本でレビュー済み
大変有名な女性ですが、実際にはよく知らなかったので本書を読んでみました。
早熟な女性で、10代半ばで大学に入学したそうです。17,8歳の時に哲学者ハイデガーに質問に行ったところ、ハイデガーがアーレントの前に跪いた、というエピソードに驚きました。
アーレントは第二次対戦前から戦中までの激動期をヨーロッパで過ごして、からくも強制収容所から脱出しました。ユダヤ人としての在り方を真剣に考えたのはこの背景があったからなのだと知りました。
アーレントの著作を読むのは難しいですが、この本に要約が載っていたので主旨が理解できました。しかし、「被害者としてのユダヤ人」が前提となっている部分については最近のイスラエル・ガザ問題を見ている側としては違和感を感じました。
アーレントが生きていたら今の状況をどう分析するのか知りたいものです。
早熟な女性で、10代半ばで大学に入学したそうです。17,8歳の時に哲学者ハイデガーに質問に行ったところ、ハイデガーがアーレントの前に跪いた、というエピソードに驚きました。
アーレントは第二次対戦前から戦中までの激動期をヨーロッパで過ごして、からくも強制収容所から脱出しました。ユダヤ人としての在り方を真剣に考えたのはこの背景があったからなのだと知りました。
アーレントの著作を読むのは難しいですが、この本に要約が載っていたので主旨が理解できました。しかし、「被害者としてのユダヤ人」が前提となっている部分については最近のイスラエル・ガザ問題を見ている側としては違和感を感じました。
アーレントが生きていたら今の状況をどう分析するのか知りたいものです。
2021年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知人からの勧めでハンナ・アーレントの本を3冊ほど購入した。中でもこの本はアーレントの偉大さを知るのに一番わかりやすい。あの第二次大戦のさなかに毅然として生きた女性のすばらしさは大変なものだ。現代の世もその当時と似たような混乱の中にある。今もしこの人が生きていれば、もう少し収まっていたかもしれない。第二のアーレントの出現が待たれる。
2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優等生は、自分自身で善悪の判断に責任を持つことをしない。
自らの外なる存在や秩序を憧れをもって善とみなし、その時点での判断自体は必ずしも間違っていなかったとしても、制約のかからない権力を生み出してしまい、結局とんでもない悪事に加担することになる。
意外に、颯爽とした指導者がそういう心理にとらわれていることがある。
安倍晋三内閣総理大臣などもその一例であろう。
官僚が政治家に振付ける内容は、不自然に見えても事前に完璧な整合性をとってあるという「信頼」関係をきっちり守り切り、国民を愚弄する答弁をひたすらに繰り返す。
されど指導者というものは、自分に上がってくる判断や事実認識が正しいものであるかどうかについて、自分自身が責任を負うのだ。そのために、最前線で日夜奮闘する人々の状況を直接把握する手段を確保する心がけを持つべきだ。それが難しいというのであれば、もはや神仏の意思に耳を傾けるしかない。自ら自身が招いた逆風の中、仲間内の支持のみを頼りに強権で突破しようとした時、歴史はこれを「暴君」、「悪の独裁者」と呼ぶことになろう。
目覚ましい走りを見せてきたとしても、それに酔い過ぎて次の走者へのバトンタッチに失敗しようとしている走者はリレーチームを敗北に導く。多少の恥は気にする必要はない。一刻も早く過ちを認め、潔く身を退くべきだろう。
独裁権力が暴走する仕組みについてのアーレントの慧眼は、「優等生たち」が社会を困難に陥れつつある我が国の状況の理解に、貴重かつ決定的なヒントを与えてくれるのである。
自らの外なる存在や秩序を憧れをもって善とみなし、その時点での判断自体は必ずしも間違っていなかったとしても、制約のかからない権力を生み出してしまい、結局とんでもない悪事に加担することになる。
意外に、颯爽とした指導者がそういう心理にとらわれていることがある。
安倍晋三内閣総理大臣などもその一例であろう。
官僚が政治家に振付ける内容は、不自然に見えても事前に完璧な整合性をとってあるという「信頼」関係をきっちり守り切り、国民を愚弄する答弁をひたすらに繰り返す。
されど指導者というものは、自分に上がってくる判断や事実認識が正しいものであるかどうかについて、自分自身が責任を負うのだ。そのために、最前線で日夜奮闘する人々の状況を直接把握する手段を確保する心がけを持つべきだ。それが難しいというのであれば、もはや神仏の意思に耳を傾けるしかない。自ら自身が招いた逆風の中、仲間内の支持のみを頼りに強権で突破しようとした時、歴史はこれを「暴君」、「悪の独裁者」と呼ぶことになろう。
目覚ましい走りを見せてきたとしても、それに酔い過ぎて次の走者へのバトンタッチに失敗しようとしている走者はリレーチームを敗北に導く。多少の恥は気にする必要はない。一刻も早く過ちを認め、潔く身を退くべきだろう。
独裁権力が暴走する仕組みについてのアーレントの慧眼は、「優等生たち」が社会を困難に陥れつつある我が国の状況の理解に、貴重かつ決定的なヒントを与えてくれるのである。
2022年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前から名前をよく聴いていて、気になっていたが、あまりに難解(に感じられる)著書に圧倒され、手つかずになっていた。取り敢えず入門書的な本を探していて見つけたのが本書。内容は、ハンナ・アーレントという学者の生涯とその著作の紹介とその意義。平易な日本語で書かれてはいたが、著書に関する部分はやはり難解であった。ハンナ・アーレントという学者とその時代、著作の持っている意義等々、手っ取り早く知りたい方にお勧め。いつも思うのだが、(ナチス)ドイツの迫害を受けながら、ドイツ語で著作を記すというのは、どういう気持ちなのだろうか・・・?
2020年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
部品化した人間は組織の犯罪に手を貸している実感が薄くなる。法律もそれを糾弾する手立てが少ない。アイヒマン裁判は国家が犯した罪を個人の犯罪とする矛盾をあばきだした。
2020年6月7日に日本でレビュー済み
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ナチスを逃れ、米国に亡命した政治哲学者のお話しです。Eテレ『世界の哲学者に人生相談』でも、取り上げられていましたね。
アーレントのとても深い洞察(脱帽)や彼女の波乱万丈な人生を、巧みに、そして簡潔にまとめた良書です。
アーレントのとても深い洞察(脱帽)や彼女の波乱万丈な人生を、巧みに、そして簡潔にまとめた良書です。
2023年11月13日に日本でレビュー済み
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