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ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書) 新書 – 2017/2/19
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鳥は骨が体内にあり、骨が支えている筋肉を動かすことで羽ばたく。からだを飛ばすためにはたくさんの酸素が必要なので、肺呼吸で取り入れた酸素を血液にのせてからだの隅々まで行き渡らせる。一方、昆虫の体内には骨がない。かわりにキチン質の硬い皮で体を覆い、素早く羽ばたくのに筋肉とクチクラを組み合わせたバネ振り子を使う。昆虫も飛ぶために酸素を必要とするが、肺をもたない。では、どのようにして酸素をからだにとりこんでいるのだろうか――。
同じ飛ぶ動物でも体のつくりがまるで違う。本書は、刺胞動物、節足動物、軟体動物、棘皮動物、脊索動物の五つのグループを取り上げ、それぞれに異なる体のつくりを持ち、それぞれに繁栄しているその多彩な世界を紹介する。
- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2017/2/19
- ISBN-104121024192
- ISBN-13978-4121024190
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ナイス・ボディ!
暖かくなるとヤツらがやってくる。ゴキブリだ。すばしっこくてタフなヤツ。雑誌でひっぱたいたぐらいでは死なない。人類よりはるか前から地球にいて、人類滅亡後もヤツらは栄えているだろう。
本川達雄の『ウニはすごいバッタもすごい』は、昆虫や貝類、ナマコやホヤたちの体がいかにすぐれているかを教えてくれる。「すごい」にいささかの誇張もなく、「びっくり! 」の連続である。
本書は無脊椎動物(背骨をもたない動物)のうち、棘皮動物門や節足動物門など五つの門の動物を取り上げる。棘皮動物門というのはヒトデやナマコなど。節足動物門は昆虫のほかエビ・カニなど甲殻類も含まれる。
昆虫の体表を覆う外骨格は、クチクラというものでできている。これがすごい。体をすっぽり包んで、内部を乾燥から守る。これによって陸を制覇。クチクラは軽くて丈夫なので、細くて強い脚や、薄くて広い羽にもなる。速く走り、高くジャンプし、空も飛び回る。陸に続いて空も制覇。
脚や羽を動かすメカニズムも秀逸だ。たんに筋肉で動かすのではなく、硬い体表をいかして梃子の原理を使うのである。少ないエネルギーで大きな力を発揮する。ぼくらがゴキブリにかなわないのも納得できる。
副題は「デザインの生物学」。動物たちの体が進化の過程でどうデザインされたかを解き明かす。置かれた環境のなかで、いかに効率よく食べ物を摂取し、いかにうまく身を守るかを優先した結果、あの素晴らしいボディを獲得したのだ。こんどゴキブリを見つけたら、「ナイス・ボディ! 」と声をかけてやろう。
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)著者について
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2017/2/19)
- 発売日 : 2017/2/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 321ページ
- ISBN-10 : 4121024192
- ISBN-13 : 978-4121024190
- Amazon 売れ筋ランキング: - 105,695位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 569位中公新書
- - 1,619位生物・バイオテクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書は、34の門のうち、主要な5つの門(刺胞動物門、節足動物門、軟体動物門、棘皮動物門及び脊索動物門)について、一般人にも理解しやすいようにそれぞれ独自の骨太ストーリーに沿って解説している。無脊椎動物の生命進化は新鮮かつ奇抜。他のレビューにもあるように、オススメします。★5
(1) 刺胞動物門(クラゲ、イソギンチャク、サンゴ等)では、特に「造礁サンゴ」を採り上げる。クラゲやイソギンチャクと違って、サンゴには「刺す」というイメージは薄いが、ストーリーは「褐虫藻との共生、群体によるサンゴ礁形成、そして地球温暖化問題」。熱帯の海は貧栄養であるにもかかわらず、サンゴ礁だけは生物多様性に富む。これは造礁サンゴと褐虫藻とのウィン=ウィンの共生関係のおかげであるが、海水温がわずか1℃上昇するだけで共生関係が壊れてしまうほど(白化現象)デリケートな関係らしい。
(2) 節足動物門(昆虫、エビ・カニ、クモ等)では、全動物種の7割を占める「昆虫」を採り上げ、「昆虫の繁栄を支えているのは、軽くて丈夫なクチクラ外骨格」というストーリー。「ハチや蚊はなんであれほど高速に羽ばたくことができるのか?」と思っていたが、ブーンという高速の羽ばたきやバッタの驚異的な跳躍力も筋肉よりクチクラのおかげだったというのである。
(3) 軟体動物門(貝、イカ・タコ等)では、「貝」を採り上げて、「外敵から身を守るための殻を工夫した(イカ・タコは殻が退化)」というストーリー。巻貝の殻が螺旋になっているのは、殻を脱がなくても成長できるように。また、砂や泥の中に身を隠すことを選択した二枚貝は、外敵に殻をこじ開けられないように強くて疲れにくい特殊な筋肉(キャッチ筋)で固く殻を閉ざすことができる。
(4) 棘皮動物門(ウミユリ、ヒトデ、ウニ、ナマコ等)については、「ゆっくり少しだけ動く省エネ追求型の進化」というストーリー。ヒトデがなぜ星形(五角形)なのか、また、小さな骨片をキャッチ結合組織(強くて疲れにくい特殊な結合組織)で繋いでいる、というのも、「ゆっくり少しだけ動く動物」に適しているという。水族館でヒトデに触れても「硬い」と感じるだけだったが、今後は裏返しにして気長に待ち、キャッチ結合組織の柔らかいところも見せてもらおう。
(5) 脊索動物門(ナメクジウオ、ホヤ、脊椎動物)では、まず「(酒の肴の)ホヤが脊椎動物にかなり近い親戚だったとは!」と驚く。ホヤの幼生時代には脊索があるが、定着して成体になるまでに消失するらしい。後半の脊椎動物亜門については、小ネタも沢山書かれているが、メインストーリーは「魚類や陸上の四肢動物は、素早く動くため、また、陸上で体を支えるために脊索を脊椎へと進化させた」ということか。
おいて、昆虫、サンゴ類、ウニ・ヒトデに関する終盤の三章
にこそ、この著者の本領は現れていたと見ていたので、それ
らに特化したような本書の登場は、実に嬉しい限りです。
内容は期待に違わず、紛うことなき傑作でした。
取り上げられるのは、動物における代表的な五つの門です。
刺胞動物門(主役はサンゴ)、節足動物門(主役は昆虫)、
軟体動物門(主役は貝)、刺皮動物門(主役はヒトデ・ウニ
・ナマコ)、脊索動物門(ホヤ、脊椎動物)となります。
これらの体の仕組みに基づいた、正に驚異の世界がスピーデ
ィーに展開されて行きます。
「おわりに」に紹介されている編集者の以下の感想が、正に
言い得て妙でした。
「知らなかったことばかり。どの動物も独自の世界をもって
いる。そういうまったく違う世界を七つも教えてくれる、贅
沢な本ですね」
お気に入りの1冊です.