福田さんの博学がわかるということくらいで、とくに読むべき価値を見いだせない本でした。
内容にかんしては、サブカルチャーについて知らないことが多いとわかりにくい内容だったと思います。
最後に「あとがき」で福田さんが書いているように、「初対面同誌の対談で本を、拙速に作る抵抗感がないのか」と、編集者の態度にも疑問を持ちます。はじめは一度の対談で本を作ろうとしていたようですし(実際はその後にもう一度対談をしたものが含まれていますが)。
これで、他のシリーズと定価が同じなのは納得できません。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
「愛国」問答―これは「ぷちナショナリズム」なのか (中公新書ラクレ87) 新書 – 2003/5/15
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2003/5/15
- ISBN-104121500873
- ISBN-13978-4121500878
商品の説明
著者からのコメント
あなたは「愛国者」ですか?私は・・・。
本著で福田氏と“問答”をしている香山です。 昨年、主に日本の若者たちに見られる無邪気なナショナリズム的傾向とその背景にある社会の状況について『ぷちナショナリズム症候群』という本にまとめてみました。
その後、北朝鮮との軋轢がより鮮明化し、世界では対テロと銘打ったアメリカのイラク攻撃が現実化、「ニッポンはどう出るべきか?」と国家としての日本を意識せざるを得ない機会は増える一方。
その中で、私たちは自分や家族を守るためにも“愛国者”となり、強い日本、誇れる日本を立て直すために一致団結するしかないのでしょうか。これまで「個人の自由こそ大切」と言い続けてきたのは、間違いだったのでしょうか。
・・・私は、どうしてもそうは思えません。
かといって「愛と平和と思いやり」といったことばが今や世界情勢の中ではただの理想論でしかないことも、知っています。
この時代、きちんと現実を見すえたリベラリストとして生きるには、どうしたらよいのか。
その答えが本書にある!・・・とは言えないのですが、ヒントはあるかもしれない。いや、ヒントもないかもしれないが、考える糸口にはなるかもしれない(情けなくてスミマセン)。
福田さんを相手に超苦戦した香山の泥仕合、どうか見てやってください。
本著で福田氏と“問答”をしている香山です。 昨年、主に日本の若者たちに見られる無邪気なナショナリズム的傾向とその背景にある社会の状況について『ぷちナショナリズム症候群』という本にまとめてみました。
その後、北朝鮮との軋轢がより鮮明化し、世界では対テロと銘打ったアメリカのイラク攻撃が現実化、「ニッポンはどう出るべきか?」と国家としての日本を意識せざるを得ない機会は増える一方。
その中で、私たちは自分や家族を守るためにも“愛国者”となり、強い日本、誇れる日本を立て直すために一致団結するしかないのでしょうか。これまで「個人の自由こそ大切」と言い続けてきたのは、間違いだったのでしょうか。
・・・私は、どうしてもそうは思えません。
かといって「愛と平和と思いやり」といったことばが今や世界情勢の中ではただの理想論でしかないことも、知っています。
この時代、きちんと現実を見すえたリベラリストとして生きるには、どうしたらよいのか。
その答えが本書にある!・・・とは言えないのですが、ヒントはあるかもしれない。いや、ヒントもないかもしれないが、考える糸口にはなるかもしれない(情けなくてスミマセン)。
福田さんを相手に超苦戦した香山の泥仕合、どうか見てやってください。
出版社からのコメント
担当編集者より
米国の「帝国」化、日本の核武装にYes or No?――若者の無邪気なニッポン万歳=「ぷちナショナリズム」が蔓延する中、北朝鮮拉致問題、イラク戦争等、現実が動き始めた。得体の知れない恐怖に生活を脅かされる「9・11」以降の世界の行く末を、1960年生まれの論客二人が、国際情勢からサブカルチャーまでの幅広い視野で展望する。
香山リカ著『ぷちナショナリズム症候群――若者たちのニッポン主義』(中公新書ラクレ)も必読。
●アホな怪物の言うことを聞くしかないという状況で、アホの言うことを聞くでもなく、反乱するでもなく、という道は……(香山)
●ナショナリズムというのは民主主義と対になっていると思っています。ナショナリズムのない民主主義はありえないから(福田)
(本文より)
米国の「帝国」化、日本の核武装にYes or No?――若者の無邪気なニッポン万歳=「ぷちナショナリズム」が蔓延する中、北朝鮮拉致問題、イラク戦争等、現実が動き始めた。得体の知れない恐怖に生活を脅かされる「9・11」以降の世界の行く末を、1960年生まれの論客二人が、国際情勢からサブカルチャーまでの幅広い視野で展望する。
香山リカ著『ぷちナショナリズム症候群――若者たちのニッポン主義』(中公新書ラクレ)も必読。
●アホな怪物の言うことを聞くしかないという状況で、アホの言うことを聞くでもなく、反乱するでもなく、という道は……(香山)
●ナショナリズムというのは民主主義と対になっていると思っています。ナショナリズムのない民主主義はありえないから(福田)
(本文より)
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2003/5/15)
- 発売日 : 2003/5/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 4121500873
- ISBN-13 : 978-4121500878
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,542,950位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1960(昭和35)年東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学環境情報学部教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒。同大学院修士課程修了。1993年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、2002年『地ひらく』で山本七平賞受賞。著書に『日本の近代(上・下)』『昭和天皇』など多数。
1960年札幌市生まれ。
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
カスタマーレビュー
星5つ中2.6つ
5つのうち2.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
9グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2004年1月16日に日本でレビュー済み
福田和也と香山リカの床屋談義である。この書物から何かを学ぼうと思ってもそれは無理だ。混みあった電車の中で暇つぶしに読むのに最適だ。
2009年10月31日に日本でレビュー済み
非常に人名が多く、宮台氏や大塚氏の名前も出れば小林氏や佐伯氏の名前も出て、さらに大槻ケンヂや町田康、窪塚といった名前まで出てくる。初めは雑誌の話が多いが、サッカーからネットからパンク、占い、映画まで様々な方面での右傾化について話すといった具合。まさに香山氏が「これはプチナショなのか?これはプチナショ?これは?」と嗅ぎ回るのを横で見ている博学な福田氏が頷いたり否定したり解説したり訂正したりする、といった内容である。
普通に読んでいる間は面白く、酷評され過ぎているという感想だが確かに言われている事も分かる。博学な福田氏が一方的に講義する形との指摘もあるが、そこまで極端に一方的とは思わないものの、確かにそういう見方も出来る。しかしその場合も単に福田氏の講義を楽しむ事が出来る。福田氏はパンクが好きという噂は聞いていたが氏の著書を当たった事のない私は氏が実際にパンクを論じているのを見たことがなかった。本書では右傾化を見出しうるジャンルとしてパンクやラップといった音楽にも触れられ、一人のパンク好きとして個人的には大変興味深かった。
お喋りレベルである事や浅さも指摘されているが、そこまで言う程のものとは思わない。ただ深いとも言いにくい。客観的に見て深さとか印象深さという点では並、凡書というレベルだ。最後には対談を終えてから書かれた香山氏の序の大真面目さと福田氏の不真面目でどこかコミカルな後書きのギャップが印象に残る…。
普通に読んでいる間は面白く、酷評され過ぎているという感想だが確かに言われている事も分かる。博学な福田氏が一方的に講義する形との指摘もあるが、そこまで極端に一方的とは思わないものの、確かにそういう見方も出来る。しかしその場合も単に福田氏の講義を楽しむ事が出来る。福田氏はパンクが好きという噂は聞いていたが氏の著書を当たった事のない私は氏が実際にパンクを論じているのを見たことがなかった。本書では右傾化を見出しうるジャンルとしてパンクやラップといった音楽にも触れられ、一人のパンク好きとして個人的には大変興味深かった。
お喋りレベルである事や浅さも指摘されているが、そこまで言う程のものとは思わない。ただ深いとも言いにくい。客観的に見て深さとか印象深さという点では並、凡書というレベルだ。最後には対談を終えてから書かれた香山氏の序の大真面目さと福田氏の不真面目でどこかコミカルな後書きのギャップが印象に残る…。
2010年8月11日に日本でレビュー済み
おそらく捌けた量、マーケテング面からいって福田和也の著作
としては本書がもっとも後世に残る可能性が高い。香山の発言は
特に読む必要はないが、福田のものとしては再考傑作だろう。
他の書物が後世のあまり残るとは思われない以上。
としては本書がもっとも後世に残る可能性が高い。香山の発言は
特に読む必要はないが、福田のものとしては再考傑作だろう。
他の書物が後世のあまり残るとは思われない以上。
2012年12月30日に日本でレビュー済み
こういうネタを商売にして本するのは止めたほうがいいでしょう。
こういう本を読む人の気が知れません。こういう事を話している
人の方が変です。
こういう本を読む人の気が知れません。こういう事を話している
人の方が変です。
2003年5月29日に日本でレビュー済み
福田和也の本(対談だけど)で初めて裏切られた気がする。
対談として「濃さ」が足りない。
福田和也と香山リカという、「え!?」という組合せなのに、少しもったいない気がする。
あとがきで福田和也が書いているように、本を1冊作ることに編集側がもっと力入れなきゃダメなんじゃないか?
まあ、後半3分の1くらいからは少し面白くなってきたし、用語解説も良かったので星3ということで、、、。
もう一度、どこかでこの2人の対談本作って欲しい。
対談として「濃さ」が足りない。
福田和也と香山リカという、「え!?」という組合せなのに、少しもったいない気がする。
あとがきで福田和也が書いているように、本を1冊作ることに編集側がもっと力入れなきゃダメなんじゃないか?
まあ、後半3分の1くらいからは少し面白くなってきたし、用語解説も良かったので星3ということで、、、。
もう一度、どこかでこの2人の対談本作って欲しい。
2003年5月27日に日本でレビュー済み
ã¯ã¼ã«ãã«ãã-ã®å¤§é¨'ãã«ã¡ãã£ã¨ç-'åã'ãã£ã¦ããã¨ã"ãã«é¦å±±ãªã«ãã"ã®åä½ãã·ã¡ãã·ã§ããªãºã ç-å群ããåç"ã'ãããã®ã§ãã"ã®ããæå½ãåç"ããæ-©éè²·ã£ã¦ã¿ã¾ã-ãã
ããããï¼'å¹'è¿'ãããã£ã¦ã-ã¾ã£ãæã®æµãã®éãã«ã¾ãé©ãã¦ãä»ã¯ï¼³ï¼¡ï¼²ï¼³é¨'åã§ãã¤ãï¼'ã¶æåã«ãã¬ã"ã«éä»ã'ã«ãªã£ã¦ããã¤ã©ã¯æ¦äºã®ã"ã¨ãªã©ãèªåã®ãªãã§é¢¨å-ããã¦ã-ã¾ã£ã¦ããã"ã¨ã«æç¶ãã"ã®ã©ã"ã©ã"æµããã¦ããæããæèãåæ¢ã-ã¦ã-ã¾ã£ã¦ããã"ã¨ã«ãæ¬æ¸ã'ãã"ã§æ"¹ãã¦æ°-ã¥ãããã¾ã-ãã
ãâ¦æå½å¿ã¨ããè¨è'ã«ã»ã³ã·ãã£ã"ãã£ããã"ãè½ã¡ã¦ããâ¦ãï¼ç¬¬1ç« ä¸å®ç¥çµç-ã®æ代ï¼ã"ããåæã§ãã
ãããµã»ã¢ã¼ãªã¹ï¼ã¹ãºããã"ããæ¹å¤çæ³ååã®ããã«ãã§æ¹å¤çæ³ååã®å±æ©ã«ã¤ãã¦è¿°ã¹ã¦ããã'ã!ã©ãä»ãã¸ã³ã¯ãªã¨æµ¸éã-ã¦ãå§ãã¦ããç¡éªæ°-ãªãããã³ä¸»ç¾©ã«ãå½å...ããç-'åã'æã'ãã'ãè¯æ¸ã ã¨æãã¾ãã
ä»é²ï¼ã®ç'¢å¼ãã¨ã¦ãå½¹ã«ãã¡ã¾ã-ãã
ããããï¼'å¹'è¿'ãããã£ã¦ã-ã¾ã£ãæã®æµãã®éãã«ã¾ãé©ãã¦ãä»ã¯ï¼³ï¼¡ï¼²ï¼³é¨'åã§ãã¤ãï¼'ã¶æåã«ãã¬ã"ã«éä»ã'ã«ãªã£ã¦ããã¤ã©ã¯æ¦äºã®ã"ã¨ãªã©ãèªåã®ãªãã§é¢¨å-ããã¦ã-ã¾ã£ã¦ããã"ã¨ã«æç¶ãã"ã®ã©ã"ã©ã"æµããã¦ããæããæèãåæ¢ã-ã¦ã-ã¾ã£ã¦ããã"ã¨ã«ãæ¬æ¸ã'ãã"ã§æ"¹ãã¦æ°-ã¥ãããã¾ã-ãã
ãâ¦æå½å¿ã¨ããè¨è'ã«ã»ã³ã·ãã£ã"ãã£ããã"ãè½ã¡ã¦ããâ¦ãï¼ç¬¬1ç« ä¸å®ç¥çµç-ã®æ代ï¼ã"ããåæã§ãã
ãããµã»ã¢ã¼ãªã¹ï¼ã¹ãºããã"ããæ¹å¤çæ³ååã®ããã«ãã§æ¹å¤çæ³ååã®å±æ©ã«ã¤ãã¦è¿°ã¹ã¦ããã'ã!ã©ãä»ãã¸ã³ã¯ãªã¨æµ¸éã-ã¦ãå§ãã¦ããç¡éªæ°-ãªãããã³ä¸»ç¾©ã«ãå½å...ããç-'åã'æã'ãã'ãè¯æ¸ã ã¨æãã¾ãã
ä»é²ï¼ã®ç'¢å¼ãã¨ã¦ãå½¹ã«ãã¡ã¾ã-ãã
2011年12月7日に日本でレビュー済み
つまらなくはない。面白い部類に入る本だと思います。福田和也氏の音楽に対する知識の薄っぺらさを披露し得意げに語る第2章は問題でしょう。野田務氏の本でも読んで勉強してくださいと言いたくなるほど酷いと思います。駄作を連発する福田和也氏にしてはまだましな本。批評家としての傑作が数えるほどしかない、にも拘らずこの男の本が毎年出版されるのは異常。偉そうな文春系保守論客として退屈な近現代史の本を書き続けてください。将来の半藤一利、保坂正康なれることでしょう。期待していませんが。