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発明報酬: 技術者が会社を訴える時 (中公新書ラクレ 123) 新書 – 2004/3/1
岸 宣仁
(著)
2004年1月31日、日本企業に激震が走った。「20世紀中の発明は不可能」と言われた青色LEDの開発者・中村修二サンタバーバラ大学教授が、古巣の日亜化学工業を訴えた裁判で、東京地裁が下した「中村教授の発明対価は200億円」という判決で、企業内技術者の巨額報酬時代の幕は切って下ろされた。企業はいかにして財務・人事管理をすればよいのか。特許法の何が問題なのか。司法と雇用の最前線を追ったルポ。中村教授への10時間超インタビューを収載。
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/3/1
- ISBN-104121501233
- ISBN-13978-4121501233
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 198ページ
- ISBN-10 : 4121501233
- ISBN-13 : 978-4121501233
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年5月5日に日本でレビュー済み
発明報酬訴訟で高額判決が相次ぐ中で、その代表例である青色LED訴訟を中心に関係者に取材を行ったルポルタージュである☆中村をはじめとして何人かの発明者、経営者、法学者にインタビューをしているが、「発明者以外の従業員」へのインタビューも試みるべきだと思う。発明者への巨額報酬を認めれば、他の従業員の給与は低下する。そんな状況で良い発明が生まれるだろうか?個人で職務発明はできない。多くのほかの従業員の協力があって、はじめて職務発明とその実施が可能になる。発明の報酬を中心的一個人に限定する現在の特許法の規定は日本の企業風土に適合するかどうか大いに疑問がある。
2008年4月21日に日本でレビュー済み
あの青色発光ダイオードの中村裁判の詳細な取材に基づいて,発明報酬のあり方を論じた一冊です.中村裁判の詳細が分かり,争点がよく理解できます.
この裁判の影響で我が社でも会社における発明報酬の仕組みが少し変わりました.日亜ほどではないにしても我が社でも昔は雀の涙ほどの報奨金でした.これが,当たれば青天井の報酬がもらえる仕組みになったのですが,その分,皆がもらえていた雀の涙はさらに少なくなっています.本書にも出てきますが,数億円を稼ぐイチローの陰で,普通のサラリーマンより少ない年収の選手はゴロゴロしているわけです.このアナロジーが本当にサラリーマン研究者にあっているのでしょうか.みんながみんな宝くじの当たりを狙うような研究をしていては会社は成り立って行かないのではと心配します.
また,中村裁判では発明者の貢献度を50%と認定していますが,発明だけでモノが売れるわけではありませんので,理系の私としても,ちょっと多いんではないのという気がしています.
中村裁判の結果は,研究者に夢を与える結果で喜ばしく思っていますが,先に書いたようにいろいろと考えさせられる一冊でしたが,この世の中の流れが私の生活によいインパクトを与えてくれればよいのですが...
この裁判の影響で我が社でも会社における発明報酬の仕組みが少し変わりました.日亜ほどではないにしても我が社でも昔は雀の涙ほどの報奨金でした.これが,当たれば青天井の報酬がもらえる仕組みになったのですが,その分,皆がもらえていた雀の涙はさらに少なくなっています.本書にも出てきますが,数億円を稼ぐイチローの陰で,普通のサラリーマンより少ない年収の選手はゴロゴロしているわけです.このアナロジーが本当にサラリーマン研究者にあっているのでしょうか.みんながみんな宝くじの当たりを狙うような研究をしていては会社は成り立って行かないのではと心配します.
また,中村裁判では発明者の貢献度を50%と認定していますが,発明だけでモノが売れるわけではありませんので,理系の私としても,ちょっと多いんではないのという気がしています.
中村裁判の結果は,研究者に夢を与える結果で喜ばしく思っていますが,先に書いたようにいろいろと考えさせられる一冊でしたが,この世の中の流れが私の生活によいインパクトを与えてくれればよいのですが...