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文筆生活の現場: ライフワークとしてのノンフィクション (中公新書ラクレ 139) 新書 – 2004/7/1
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/7/1
- ISBN-10412150139X
- ISBN-13978-4121501394
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2004/7/1)
- 発売日 : 2004/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 283ページ
- ISBN-10 : 412150139X
- ISBN-13 : 978-4121501394
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,152,273位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 899位中公新書ラクレ
- - 1,397位ジャーナリズム (本)
- - 306,655位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
石井政之。ライター。1965年生まれ。名古屋出身。
ユニークフェイス研究所代表。1999年、自分自身の顔のアザがある人生について書いた『顔面漂流記』(かもがわ出版)で単行本デビュー。顔にアザやキズのある当事者を支援するNPO法人ユニークフェイスを設立。その後解散。
外見と社会の関係を論じた著書多数。
外見差別、ルッキズムなどを研究、執筆するために「ユニークフェイス研究所」を設立。
うがや・ひろみち
1963年1月京都市生まれ。
1986年、京都大学経済学部を卒業し朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部などを経て1991年からニュース週刊誌「アエラ」編集部員。
1992~94年に米国コロンビア大学国際公共政策大学院に自費留学し、軍事・安全保障論で修士号を取得。
1998~99年にアエラ記者としてニューヨークに駐在。
2003年に早期定退職。
以後フリーランスの報道記者・写真家として活動している。
http://ugaya.org/
https://note.mu/ugaya
Facebook: https://www.facebook.com/hiromichiugaya
Twitter: @hirougaya
1960年長野市生まれ。業界誌記者を経て週刊現代記者。1995年1月からモスクワに移りチェチェン戦争を取材、96年12月帰国。第一作『カフカスの小さな国』で小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞。『ジャーナリストの誕生』で週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。
最新刊『ロシア・チェチェン戦争の628日~ウクライナ侵攻の原点を探る』(清談社Publico)、『増補版 プーチン政権の闇~チェチェンからウクライナへ』(高文研)
チェチェン問題では、『チェチェンで何が起こっているのか』(高文研・共著)、『チェチェン 屈せざる人びと』(岩波書店)、『戦地に生きる人々』(集英社新書・共著)、『フォトジャーナリスト13人の眼』(集英社新書・共著)
労働問題では『トヨタの闇』(共著・ちくま文庫)、『ブラック大学 早稲田』(同時代社)などの著作がある。
この他『渡辺てる子の放浪記』(同時代社)、『不当逮捕 築地警察交通取締りの罠』(同時代社)、『秘密保護法~社会はどうかわるか』(共著、集英社新書)など。
月一回の勉強会「草の実アカデミー」を主宰。趣味は緑豊かな場所の散歩・ヴィンテージマンションの資料収集・ミステリー映画TV番組の鑑賞。
YouTube 林克明ジャーナリスト
Twitter @hayashimasaaki
Facebook Masaaki Hayashi(林克明)
Note Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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やりたい事で稼ぐのは容易ではない。(やりたいことって基本的にお金払ってやるもんだしね)でも不可能じゃないよという好著。
でも、貧乏だ大変だっつったってノンフィクションライターで食べていけるだけで、もう充分勝ち組じゃんよ~と内心ツっこんでしまいました。
編者の石井政之氏がHPで「女性ライター版もやりたい」と仰っていたので、今から楽しみです。個人的には衿野未矢さんとか出て欲しいなあ。
本書の「ライター」は12人。そのなかの一部の「売れてる」人を例外にすれば、自らがライターとしていかにカネを稼げていないかを愚痴りまくる人たちが次々に登場する本なのである。そういう芸風は「だめ連」に任せとけば。
いつか食えなくなるのではないか、という不安は職業に関係なく、いまの時代、かなりたくさんの人たちが抱いている感覚だ。ライターという仕事をしてる人だけがそう思っているんじゃない。ライターという職業だけが特別なんじゃない。
ライターが家を買ったとか子ども二人を大学に通わせている、という話を特別の話題にしてどうする。愚痴は飲み屋でするだけにしとけ。
なお、この本の帯のコピーは「カネか 自由か」。カネをとれば自由が手に入らず、自由を手に入れようと思えばカネが手に入らず、それがライターって仕事さ、とハナから思っているってことですね、このコピーをつけた人は。自由生活とカネの両方得るためのモデルを提示してこそ「可能性に満ちている」と言えるのではないのか。
普通のサラリーマンとはちがった生活像が書かれている。サラリーマンとはちがうし、他のフリーの職業(タレントや自営業)ともやっぱりちがう。
本に出てくる12人のほとんどみんなが、どこか悲壮感を漂わせながら(それは、収入の不安定さによるところが大きいと思う)、自分がテーマにしていることを天職または使命として日夜書き続けている。
2年間ルーマニアのマンホールに潜入して地下生活を営んだ方や、チェチェンの独立を勝ち取るためにチェチェン人と寝ぐらをともにした方などの話を読むと「ライフワーク」という言葉が綺羅星のように輝いてくる。この世界では、人々が自分のやらねばならないことのために人生の長い時間が費やされている。
私としては、12人の物書きの中で、武田徹氏の述べていることがもっともバランスがよく、フリーを目指す方にとっては勉強になると思った。自分はどんな仕事をしてきたという話よりも、講演や講師の仕事などで副収入も得るべしといった、「現実」についての冷静なアドバイスがある。そうした現実は、これからフリーランスになろうとしている人が共通に抱えるものだろう。
12人が語る人生は、予想していたものと寸分違わなかった。収入は不安定。けれども組織に引きずられることなく自由に生きる。この二律背反の中で葛藤し、けれどもやっぱり自由を選ぶ。12人ほとんど誰もが、こうしたフリー文筆家のプロトタイプのイメージだった。
「フリーの物書きは、好きじゃないとなれない」そんなイメージが確固たるものになるような本だ。
1.林克明さん
2.石井政之さん
3.早坂隆さん、大泉実成さん
でした。