「男女の脳はなぜ違うのか」というサブタイトルをみて読んでみるとかなり期待はずれ
で方向的には男と女の脳の違いを否定している。
著者はフェミニストであとがきは「世の中は男社会で〜」という内容が書いてあり
男女の脳について科学者の中立的な内容を期待する人には不向き。これはフェミニスト陣営側の主張だろう。
ただし、この本は結構古いが最近田中冨久子氏は男の子と女の子が違うのはホルモンの
せいという主張をみらっとみたことがあったので今も田中氏がこの本で書いたとおりに
考えているかはわからない。男女の脳はなぜ違うのかという問いに対する答えはこの本にはない。
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脳の進化学: 男女の脳はなぜ違うのか (中公新書ラクレ 151) 新書 – 2004/10/1
田中 冨久子
(著)
本書は脳科学の第一線で活躍する横浜市立大学医学部長が、最先端科学の成果をもとに、現代人の行動のナゾ解き、とくに男女の行動の違いのナゾ解きを詳しく行ったものです。本書ではまずサルから現代人へと、過去の脳進化の過程を生き生きと描き出します。そのうえで、攻撃行動に役割をはたす古脳と知性を司る新脳という、ふたつの脳のすがたを追います。そして性ホルモンにあやつられる古脳・新脳のメカニズムを明らかにします。脳科学の最新情報を一冊にまとめた力作。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104121501519
- ISBN-13978-4121501516
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4121501519
- ISBN-13 : 978-4121501516
- Amazon 売れ筋ランキング: - 898,933位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 744位中公新書ラクレ
- - 1,320位医学
- - 34,116位医学・薬学・看護学・歯科学
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年3月7日に日本でレビュー済み
一般的に男性、女性は考え方、行動に違いがあったり、身体機能面、寿命でも違いがある。
脳機能でも違いはあるとは思うが、どんな点かざっくり言い表せなかった。男性、女性のどちらが優秀か、劣っているか、生まれつきどうかなど差別するのでなく違いは違いとして認め、同じ人間として協力しあるスタイルが望ましいと思う。
本書は医学者が表した一般向けの教養書であり、脳の進化の歴史、それに続く男女の脳の違いを科学的に説明、実際の実験、研究の紹介や様々な説の紹介との比較もあり楽しく読めた。
第1章の「地球の今を作った現代人の脳」では、「ヒトは大人のチンパンジーより幼いチンパンジーに、より似ている」という箇所がある。ヒトの寿命の長さや知能の働きとの関連もあり、若さを保持する仮説も面白かった。
また第3章「知性をつくる新脳」では「ヒトもチンパンジーも女の子の方が優等生」という世俗的な項目があったが、ヒト、チンパンジーのこどもの観察の紹介があげられ、興味深く面白かった。雌チンパンジーは母親の動作の模倣時間が雄チンパンジーより多かったようだ。ヒトの子どもでも男の子より女の子の方が言語能力が勝る傾向が出るのは、5、6歳であるとのことだ。また「軟らかい餌で頭がよくなった雌ラット」という実験結果の紹介も興味深い。
著者の視点は客観的であり、拡大解釈が披露されていない点が読みやすかった。また性ホルモンと脳の機能系との関係も第4章で語られ、摂食の促進、抑制との関連、女性の性周期における言語機能の変化の記述も興味深かった。
また著者は性差における疾患にも少し触れられている。病院勤務をしていると性差の疾患を肌で感じることもあり、この点についての今後の更なる研究、知見も気になる。男女の違い、本書では脳であるが、建設的に認識していくことの重要性にも理解が深まった。
脳機能でも違いはあるとは思うが、どんな点かざっくり言い表せなかった。男性、女性のどちらが優秀か、劣っているか、生まれつきどうかなど差別するのでなく違いは違いとして認め、同じ人間として協力しあるスタイルが望ましいと思う。
本書は医学者が表した一般向けの教養書であり、脳の進化の歴史、それに続く男女の脳の違いを科学的に説明、実際の実験、研究の紹介や様々な説の紹介との比較もあり楽しく読めた。
第1章の「地球の今を作った現代人の脳」では、「ヒトは大人のチンパンジーより幼いチンパンジーに、より似ている」という箇所がある。ヒトの寿命の長さや知能の働きとの関連もあり、若さを保持する仮説も面白かった。
また第3章「知性をつくる新脳」では「ヒトもチンパンジーも女の子の方が優等生」という世俗的な項目があったが、ヒト、チンパンジーのこどもの観察の紹介があげられ、興味深く面白かった。雌チンパンジーは母親の動作の模倣時間が雄チンパンジーより多かったようだ。ヒトの子どもでも男の子より女の子の方が言語能力が勝る傾向が出るのは、5、6歳であるとのことだ。また「軟らかい餌で頭がよくなった雌ラット」という実験結果の紹介も興味深い。
著者の視点は客観的であり、拡大解釈が披露されていない点が読みやすかった。また性ホルモンと脳の機能系との関係も第4章で語られ、摂食の促進、抑制との関連、女性の性周期における言語機能の変化の記述も興味深かった。
また著者は性差における疾患にも少し触れられている。病院勤務をしていると性差の疾患を肌で感じることもあり、この点についての今後の更なる研究、知見も気になる。男女の違い、本書では脳であるが、建設的に認識していくことの重要性にも理解が深まった。