この本は、大学などの各専門分野へのある程度の知識があって、かつ大学の学部間
の違い、学部ごとの学生の性質の違いなどに日頃から関心のある人には、それなりに
おもしろいと思う。
ただ、やや皮肉もこもったようなこうしたジョークは、欧米系の知的階層では受け
るのかもしれないが、標準的な日本人に合うかどうかは微妙なところかもしれない。
なんとなくこじつけっぽいものや、各専門分野のステレオタイプから落ちの予想が
簡単についてしまうもの、どうおもしろがればよいのかわからないものもあった。
しかし、中には、個人的にかなりおもしろいと思ったものがあった。
例えば...。
「素数の考え方」は、かなり傑作で、これだけのシンプルな内容から、ここまで各
分野の人々の特徴をとらえられるとは、かなり完成度が高いジョークと言えるだろう。
中でも、工学者、心理学者の項は非常に笑えた。
「結局は社会学と心理学の統合に失敗した社会心理学」もかなり笑える。この内容
は、社会心理学に限らず、特に文系の多くの学問分野で同じようなことが言えるよう
に思われる。類似のジョークは自分たちでも作れそうである。
「国を人格や政治家で代表して考える誤謬を犯す国際関係論」もいい。日本人以外
の項にはこじつけのようなものが多いが、日本人の項は、まさにそのとおりだと思え
る。元は有名なジョークなのだろうが、これはかなりいいジョークだと思う。
「キリスト教を自分の基準で裁く宗教社会学」は、キリスト教の熱心な信者が読ん
だら怒るかもしれないが、11.の項はかなり皮肉がきいているし、10.の項に至っては
傑作であると自分は思う。
「洞察力を尊ぶ法医学」はなかなか予想できない展開だ。自分は、こうくるとは
全然思わなかった。
...。まあ、人それぞれ違いはあるだろうが、日頃から学問に興味のあるような人
たちには、各自がかなり気にいるジョークをそれぞれいくつかは見つけられるので
はないだろうか。
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大学教授 コテンパン・ジョーク集 - Classic Jokes and Puns on Professors (中公新書ラクレ (183)) 新書 – 2005/7/11
坂井 博通
(著)
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購入オプションとあわせ買い
知識はあるが常識がない…。知の達人たる大学教授たちが繰り広げる、本人が真面目ゆえ、ついつい笑ってしまう言動の数々を集めた一冊
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2005/7/11
- ISBN-104121501837
- ISBN-13978-4121501837
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2005/7/11)
- 発売日 : 2005/7/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4121501837
- ISBN-13 : 978-4121501837
- Amazon 売れ筋ランキング: - 912,990位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 761位中公新書ラクレ
- - 855位日本文学(名言・箴言)
- - 2,024位高等教育 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年7月31日に日本でレビュー済み
読み始めてすぐに表紙を見直した。Classic Jokes and Puns on Professorsと英語の副題、だから、てっきり翻訳本だと思っていた。だが、そこには外国人の名前がない。著者の書き下ろしのような印象を与える。すると、ジョークは著者のオリジナルか?私はそうは思わない。収録されているものは、ネットに氾濫するアメリカの大学教授についてのジョークが殆どのようだ。参考文献リストはあるものの、他人の考えたジョークを集めてきて、それを「著書」と謳ったら、それはまさに「他人の褌で相撲をとっている」ことになるのでは?少なくとも、書き下ろしの部分と文献から引用したジョークははっきりと区別しないと誤解を招く。
2005年7月16日に日本でレビュー済み
大学教授の言動をジョークにしたアイデアは秀逸。今年のナンバー1に推したいくらいの内容。ネタはどれも可笑しく、文章もセンスがいい。「確かにこんな教授、いるよね」と改めて気づかせてしまうところ多々あり。知的な刺激を受けながらも、肩のこらない楽しい本だと思う。「笑い」は、「怒り」や「悲しみ」に比べても高級な感情だと考えているが、日本人はこれが苦手だ。なんだかモヤモヤした世の中だけど、ジョークで笑い飛ばす余裕も必要ではないか。そんな人にうってつけだと思った。ジョークシリーズの既刊も読みたくなった。
2007年11月18日に日本でレビュー済み
他の方々が仰るように、万人受けはしないでしょう。
タイトルからも判ると思いますが、舞台は大学です。内容は殆ど「内輪ネタ」と言って良いものです。大学という機関に関係したことがある人ならば笑えるのではないでしょうか。私は大学院生で、教授の特殊性も多少は知っていますから、非常に楽しく読むことができました。
あとがきに「ここに集っているジョークの多くは元ジョークがあります」と書かれていて萎えたので☆4つです。
タイトルからも判ると思いますが、舞台は大学です。内容は殆ど「内輪ネタ」と言って良いものです。大学という機関に関係したことがある人ならば笑えるのではないでしょうか。私は大学院生で、教授の特殊性も多少は知っていますから、非常に楽しく読むことができました。
あとがきに「ここに集っているジョークの多くは元ジョークがあります」と書かれていて萎えたので☆4つです。
2005年7月14日に日本でレビュー済み
おもしろくないの一言につきます。買ったら猛烈に後悔すると思います。こんな駄本を買うくらいなら、恵まれない人に寄付した方がよっぽどよかったです。
どうしても読みたいという人は、ここでは買わずに、一度本屋さんで手に取ってからにしたほうがいいです。
どうしても読みたいという人は、ここでは買わずに、一度本屋さんで手に取ってからにしたほうがいいです。
2005年9月1日に日本でレビュー済み
教授ご本人&学生&アカデミック関係者&アカデミックと関係せざるを得ない人々…には、かなりウケる本だと思います。
私はアカデミック関係の事務員なので、「分かる分かる」と爆笑しました。
でも、学生を離れて長い人、関係ない職種の人にはウケにくいとは思います。
ジョークが響くには、お互いに「『あるあるある!』という共通認識がある」、ということが前提条件だと思いますが、その点、この「大学教授」というテーマは…。
冷戦時代に刊行されていた「ソビエトジョーク」ほど一般的な「あるある感」はないと思います。
でも、「産学官の連携」が時代の流れとなっている今日この頃。
「産学官、お互いのため」「精神衛生的連携対策」として読んでおくのも宜しいのではないかと思います。
私はアカデミック関係の事務員なので、「分かる分かる」と爆笑しました。
でも、学生を離れて長い人、関係ない職種の人にはウケにくいとは思います。
ジョークが響くには、お互いに「『あるあるある!』という共通認識がある」、ということが前提条件だと思いますが、その点、この「大学教授」というテーマは…。
冷戦時代に刊行されていた「ソビエトジョーク」ほど一般的な「あるある感」はないと思います。
でも、「産学官の連携」が時代の流れとなっている今日この頃。
「産学官、お互いのため」「精神衛生的連携対策」として読んでおくのも宜しいのではないかと思います。
2005年8月9日に日本でレビュー済み
暇つぶしに購入しました。作者紹介の「希望所属学会は『日本笑い学会』」という一文に一抹の不安を覚えたのですが、不幸にも不安は的中しました。
まず何より、一つ一つが長すぎる!テンポがないので読むのも苦痛です。それにどこかで見たようなネタがあまりにも多い。結局5分の1も読むことができませんでした。
おそらく作者はいい人なんでしょうが、自分自身が誰よりも「教授らしい」(ジョークに出てくる教授達とは違った意味で)とのご自覚が薄いのではと、勘ぐってしまいます。これからは趣味のお笑い研究より本職に専念していただくのがよろしいかと・・・笑いは外してしまった時が悲惨です。
まず何より、一つ一つが長すぎる!テンポがないので読むのも苦痛です。それにどこかで見たようなネタがあまりにも多い。結局5分の1も読むことができませんでした。
おそらく作者はいい人なんでしょうが、自分自身が誰よりも「教授らしい」(ジョークに出てくる教授達とは違った意味で)とのご自覚が薄いのではと、勘ぐってしまいます。これからは趣味のお笑い研究より本職に専念していただくのがよろしいかと・・・笑いは外してしまった時が悲惨です。
2006年9月7日に日本でレビュー済み
大学教授をネタにしたジョーク集で、なかなかニヤリと出来る。著者には大変申し訳ないが、私はこのテの本はトイレライブラリーに収蔵している。なかなか楽しめる良書。