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大学の話をしましょうか: 最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ 195) 新書 – 2005/10/1
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2005/10/1
- ISBN-104121501950
- ISBN-13978-4121501950
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2005/10/1)
- 発売日 : 2005/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 187ページ
- ISBN-10 : 4121501950
- ISBN-13 : 978-4121501950
- Amazon 売れ筋ランキング: - 619,535位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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一通り読んで、
「すぐに役に立つこと」「今、金になること」ばかりを教えるべきでない、って話は言い換えると「創造性がないことだけを教えるべきでない」ということではないかな?
すでに使い方の分かるものはいずれ尻すぼみになる。
創造こそが革新をもたらす、そう言いたいんじゃなかろうか?
そう感じました。
専門家組織の管理職の人はぜひ読むべきだと思います。
優秀な個人が組織に興味を持ってくれない場合に、どうやってその意見を拾い上げていくか、ということを考える素材に最適ですね。
組織として優秀な個人は昇進させて経営に参画してほしい、という潜在的願望にかかわらず、金銭的な束縛から完全に解放された個人がどのように自由を求めるのかを、冷静な視点で語っている語り口は秀逸。
Q&A形式で書かれているため、Qの掘り下げと戦略性の薄さで、反復的なやり取りになってしまっているところで★4つでしょうか。
「学問をするのは、何のためでもありません。
個人個人が楽しむ、ということなのです。
極端な話、つまりは趣味、レクリエーションだと認識しても良いでしょう。
それで直接お金が稼げる、商売ができる、というものではないし、
知らなくても良いものだし、
生きていく上でどうしても必要だというものでもないのです。
ただ、学ぶことは楽しい、それを知ることができる、
というだけなのです。
でも、それこそが、豊かであることだと僕は思います。
学問の楽しさをより多くの人が知れば、
それは必ず平和につながるでしょう。
物理学や数学に打ち込んでいれば、
国境や人種、宗教などの争いが、
いかに馬鹿げているか、
自分たちはそんなことには関わりたくない、
と考えるようになるでしょう」
国立大学のお役所体質のエピソードに爆笑!
政治家は人格破綻者だからお友達にはなりたくない等の名セリフ満載。
人間の自由を奪う組織を憎悪し、
純粋に学問を愛する森先生の眼差しが光る感動の書。
何故学問をするのか?面白いからざんす。
数学と物理萌えが世界を平和にするという主張に大共感!
平和主義はコンピュータシミュレーションで正しいと証明されている科学的真理。
他者にはまず善意をぶつけるのが、正しい生き方なのである。
日本が滅んでも、外国の大学で学問すればいいじゃん!
と悟っている森先生に萌え萌えですぅ!!
多くの人間は、組織の維持にこだわりすぎだよなw
大学が無くなっても、国家が無くなっても、
科学的真実は無くなりません。
学問する楽しさを知ってる者に、絶望は無いざんす。
ただ、教育の章は説教臭い。
高校生・学部生が大学・大学院を選ぶ上で参考になるような情報が幾分あるほかは、年寄りの繰り言で鬱陶しい。
他方、大学と研究に関する語りは蛋白である。
大学のお役所ぶりや理系研究者の仕事について、森が見聞き体験したことがそのまま示される。
組織に対しては冷めていて、研究には感情を挟まない心の習慣があるからだろう。
中にいる人間にとっては珍しくないことなのだろうが、部外者にとっては腰を抜かすような話が次から次へと出てくる。
長いことアカデミックの世界に身を置き、大学院重点化政策、国立大独法化を経験した森の話は興味深い。
私大の話が少ない点は少しばかり残念である。
また、独法化後の森の在籍期間は1年ほどだ(独法化は2004年4月。本著の刊行は2005年10月)。
そんな著者に興味を持って、何か読んでみようと思い、本書に到達。
本書には、アンケートに答える形で、
学生や大学や自分のことについての著者の考えが記されている。
著者によると、小説家と大学教授というのは、
同じく創造的な仕事をしているという意味で、
二束のわらじというほどではないらしい。
それよりは大学での雑務と研究のほうが大きくかけ離れた仕事であり、
大学教授は皆二足のわらじをはいているとのこと。
雑務というのは学内の会議や書類書きのことで、
それが多すぎるらしい。
「飲まなくては腹を割れませんか?まじめな話を酒の席でするなんて、そもそもねじれていた」
主に大学に関わる話であるが、共感を覚える色々な考えが書かれていて、面白かった。
森氏がこんな本を出されるなんて残念です。
氏の小説や他の評論は素晴らしいのにこんな『薄っぺらな』本を出すなんて本当に残念です。
で,その森先生が国立大学(今は国立大学法人)について語った本.やはり長期間内部から大学という組織を眺めてきただけあって,じっくりと大学について語ってくれる.京都大学と名古屋大学ではもいろんいろいろと違うけれど,ぼくも研究室から大学を眺めてきて,いろいろ疑問に感じたことが多かったので,法人化や科研費の話など森先生の意見には頷けるところが多かった.
また,森先生の考える研究・学問のあるべき姿や,学士・修士・博士それぞれの学位のもつ意味などは共感できる部分も多かった.というか,研究はこれぐらいの意気込みでやらないと何もなせないと思う.
そして,なにより大学の改組で建築学専攻の名前が環境学研究科都市環境学専攻に変わったときのエピソードに,心を揺さぶられた.名前が変わるだけで組織そのものは変わらないのだが,森先生は名前こそ唯一後世に残るものだからこれを変えることは戴けないと言ったという.確かに後世の人が過去を振り返るとき,拠り所とするのはその名前なのだから,やはり名前こそ大切にすべきなのだろう.近年,学生を集めるためにいろいろと学科名や専攻名をいじっているところが多いが,これは学問の本質を見失わせるだけに過ぎない.
とにかく,研究室にいる学生には一読をお勧めしたいし,意欲のある高校生も読んでもらいたいと思う.読めば思うことが必ずある.
内容的には著者のスタンスがわかりやすくて面白いです。ただ,インタビュー形式をとっていて,そのインタビュアーの質問が・・・
わざと稚拙な質問をしているのか,本当に真剣に訊いているのかは分かりませんが,あまりにもひどい。
※著者の出版ペースには読む私のほうが追いつかず,やっと四季シリーズまでたどりつきました。