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希望学 (中公新書ラクレ 211) 新書 – 2006/4/1
玄田 有史
(編集)
東京大学社会科学研究所は、2005年4月に「希望学プロジェクト」を開始しました。「希望学」とは、〈希望とは何か? 希望はどこから来て、そしてどこへ行くのか? 希望と社会のあいだの本質的なかかわりとは?〉をテーマとし、思想・制度研究、経済・歴史分析、社会調査などをもとに、“希望を科学する”学問です。このプロジェクトの第一歩として、20代~40代の900人あまりを対象に、「希望についてのアンケート」が行われました。本書では、この結果をもとに、希望についてのデータ分析を、わかりやすく紹介していきます。
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/4/1
- ISBN-104121502116
- ISBN-13978-4121502117
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商品の説明
出版社からのコメント
「あなたは希望を持っていますか?」と聞かれたら、どう答えますか? 希望格差社会といわれるなか、「え…」と躊躇する人が多いかと思いきや、「希望に関するアンケート」に回答を寄せた900人のうち、76・5%が「希望あり」と答えています。では、どのような性格の人が希望を持てるのか? 家族や友人との関係は? 挫折経験がある人ほど、今、希望を持っている…など、希望に関する興味深いデータを、多数の図表と共に展開しています。希望に辿り着くヒントが満載の一冊です。
抜粋
希望は求めれば求めるほど逃げていく。しかし希望を求めなければ、強い充実も得られない。それは、いわば希望のパラドックス(逆説)だ。だがそれは、矛盾というよりもきっと真実なのだろう。希望がつねに失望を伴いながら、それでも希望が充実の源泉だというのは、希望に関する信念ではなく、希望に関する事実なのだ。
著者について
玄田有史 東京大学社会科学研究所助教授。専攻は労働経済学。著書に『仕事のなかの曖昧な不安』『ニート』『働く過剰』など。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/4/1)
- 発売日 : 2006/4/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 214ページ
- ISBN-10 : 4121502116
- ISBN-13 : 978-4121502117
- Amazon 売れ筋ランキング: - 231,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
希望とは?研究調査のデータをもとに解説が続きます。
この著書の続編の方が内容的に濃い感じがします。
続編と合わせて読むことで本書のデータも生きてきます。
是非セットで読んで頂きたいと思います。
この著書の続編の方が内容的に濃い感じがします。
続編と合わせて読むことで本書のデータも生きてきます。
是非セットで読んで頂きたいと思います。
2006年6月28日に日本でレビュー済み
玄田有史編著『希望学』
希望を個人の問題としてだけでなく、
社会の問題として科学的に考える希望の社会科学を「希望学」として、
希望と社会とのかかわりを調査・分析していこうとする本。
希望学として最初に世に問われた書物である。
ニート、若者の希望喪失、社会の閉塞感、といったキーワードから、
世の中には希望がない、といったありきたりな根拠のない議論が、
展開されるのかと思いきや、
本書の内容はまったくそんなものではない。
20〜40歳代の男女875人を調査対象としたアンケートに基づいて、
数人の研究者による数本の小論と対談が掲載されている。
本書では、例えば、「恋愛と結婚の希望学」の章では、
「男性では、失恋未経験者のほうが、失恋経験者よりも、恋愛断念率が高いが、
女性には、恋愛の挫折経験の有無は、恋愛の希望の有無に関係しない」
というようなことが記されている。
希望というあいまいな概念を取り上げ、
アンケートもあくまで回答者本人が希望を持っていると感じているかどうかという、
最終的にはその個人の感覚に帰するものである上に、
ひとつの相関関係が見られると、無理にそこから何らかに結論を導こうとしていたり、
一つ一つの分析には恣意的な解釈っぽい部分もあるが、
本書には実に様々な分析が記されており、
非常に興味深く、次にどんなものが出るか楽しみである。
希望を個人の問題としてだけでなく、
社会の問題として科学的に考える希望の社会科学を「希望学」として、
希望と社会とのかかわりを調査・分析していこうとする本。
希望学として最初に世に問われた書物である。
ニート、若者の希望喪失、社会の閉塞感、といったキーワードから、
世の中には希望がない、といったありきたりな根拠のない議論が、
展開されるのかと思いきや、
本書の内容はまったくそんなものではない。
20〜40歳代の男女875人を調査対象としたアンケートに基づいて、
数人の研究者による数本の小論と対談が掲載されている。
本書では、例えば、「恋愛と結婚の希望学」の章では、
「男性では、失恋未経験者のほうが、失恋経験者よりも、恋愛断念率が高いが、
女性には、恋愛の挫折経験の有無は、恋愛の希望の有無に関係しない」
というようなことが記されている。
希望というあいまいな概念を取り上げ、
アンケートもあくまで回答者本人が希望を持っていると感じているかどうかという、
最終的にはその個人の感覚に帰するものである上に、
ひとつの相関関係が見られると、無理にそこから何らかに結論を導こうとしていたり、
一つ一つの分析には恣意的な解釈っぽい部分もあるが、
本書には実に様々な分析が記されており、
非常に興味深く、次にどんなものが出るか楽しみである。
2008年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の関心はどのようにすれば希望を持つことが出来るか?というところだったと思う。近年希望が無くなり閉塞感が募っていることへの問題意識だという。アンケートのデータを使っていろんな解釈を加えているが、その考察が面白くなかった。どれも自明のことのように感じ、目新しさはなかった。社会学とはそんなものなのだろうか?
本物の希望と偽者の希望の峻別が希望学の課題だそうだが、どうしてそんなことが必要なのだろうか。社会学ではなく、心理学等で扱うのが妥当な概念だと感じた。
社会学の研究方法を学ぶには良いテキストかもしれない。
本物の希望と偽者の希望の峻別が希望学の課題だそうだが、どうしてそんなことが必要なのだろうか。社会学ではなく、心理学等で扱うのが妥当な概念だと感じた。
社会学の研究方法を学ぶには良いテキストかもしれない。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
東大教授の肩書きだけで無辜の市民を追い詰め差別し差別を煽り
しかも銭と尊敬が欲しい屑っぷりが最高に笑えました。
内容?
ある訳ないだろ。
主観先にありきの統計操作にどれだけの信ぴょう性があるのかって話。
そしてこいつが税金以外のメシを食ったことが無い。実際の労働問題を何一つとして解決したことがない。
もう充分読む価値が無いことはそれで証明されている。ついでに恥も無い。
しかも銭と尊敬が欲しい屑っぷりが最高に笑えました。
内容?
ある訳ないだろ。
主観先にありきの統計操作にどれだけの信ぴょう性があるのかって話。
そしてこいつが税金以外のメシを食ったことが無い。実際の労働問題を何一つとして解決したことがない。
もう充分読む価値が無いことはそれで証明されている。ついでに恥も無い。
2007年6月29日に日本でレビュー済み
希望を持つのもスキルである。と本文中の新井紀子先生の言葉にあります。そう、希望を持つのもスキルであり、学習が必要です。その根拠が本文中にクロス集計されて傾向としてあぶりだされています。
曰く、挫折は人生にやりがいを与える。挫折を整理して言葉で表現できれば、挫折しないより、希望をもてる。
つまり挫折自体は悪ではなく、最適化行動とさえいえるかもしれません。挫折を整理して言葉にし、カタストロフィを感じられることの方がずっと重要なのです。
期待されない子供は伸びないのです。
子育ての指南書としては感覚を裏づけられ、鋭い示唆に満ちた本ではありますが、残念ながら希望学は若い学問で希望の定義自体に苦しんでいるように思えました。序論の冗長さが玄田先生の「希望」との格闘を物語っています。
個人的には巻末の玄田有史先生と山田昌弘先生との対談が一番面白かったです。むしろ一般には多変量解析やχ二乗分析、オッズ比なんて興味がないと思うので、巻末の対談だけ読んでいてもいいくらいだと思います。ということでお子さんに読んでもらうのなら断然、巻末の対談ですね。
曰く、挫折は人生にやりがいを与える。挫折を整理して言葉で表現できれば、挫折しないより、希望をもてる。
つまり挫折自体は悪ではなく、最適化行動とさえいえるかもしれません。挫折を整理して言葉にし、カタストロフィを感じられることの方がずっと重要なのです。
期待されない子供は伸びないのです。
子育ての指南書としては感覚を裏づけられ、鋭い示唆に満ちた本ではありますが、残念ながら希望学は若い学問で希望の定義自体に苦しんでいるように思えました。序論の冗長さが玄田先生の「希望」との格闘を物語っています。
個人的には巻末の玄田有史先生と山田昌弘先生との対談が一番面白かったです。むしろ一般には多変量解析やχ二乗分析、オッズ比なんて興味がないと思うので、巻末の対談だけ読んでいてもいいくらいだと思います。ということでお子さんに読んでもらうのなら断然、巻末の対談ですね。
2018年5月21日に日本でレビュー済み
中央公論で玄田さんと宮崎さんの対談を読み、東大の希望学プロジェクトに興味を持ちました(本書にはその対談自体も収録されています)。
挫折経験者ほど希望を持ちやすい、友達が多いほど希望をもちやすいなど、有益な情報も盛りだくさんです。統計分析の方法説明も、初学者には有益でしょう。
ですが、出版するにはちょっと拙速だったかな、という印象が否めません。新書だから許せる、という気もするのですが、もう少し結果が煮詰まってからでも遅くなかったのではという気がして惜しいです。
例えば、第一章(佐藤香氏執筆)は「私はこう思う」みたいな単なる意見表明に過ぎず、論文になっていません。もうちょっとしっかりした論者を揃えて欲しいところです。
挫折経験者ほど希望を持ちやすい、友達が多いほど希望をもちやすいなど、有益な情報も盛りだくさんです。統計分析の方法説明も、初学者には有益でしょう。
ですが、出版するにはちょっと拙速だったかな、という印象が否めません。新書だから許せる、という気もするのですが、もう少し結果が煮詰まってからでも遅くなかったのではという気がして惜しいです。
例えば、第一章(佐藤香氏執筆)は「私はこう思う」みたいな単なる意見表明に過ぎず、論文になっていません。もうちょっとしっかりした論者を揃えて欲しいところです。
2007年8月30日に日本でレビュー済み
最初のほうで「希望と社会との関係を重視していく」と宣言されているから当然だと言われれば返す言葉もないが、この本を読む限り、「希望学」と銘打ったこの東大社研プロジェクトが「『希望』の社会学的研究」の域をどれほど踏み出ているのか、評者にはよくわからない。
基本的に調査データの分析と解釈からなる各章は、ところどころ興味深い示唆を見ることもあるが、個人的感想を正直に言えばあまり面白くない。読了までには多少の辛抱が必要だった。
(これなら、久米田康司の『さよなら絶望先生』を読んだ方がよっぽど…と思ったりもして。)
この一冊で「希望学」そのものへの評価を下すのは時期尚早かも知れないので、そこは保留としたい。ただ、それにしても、「もう少し何とかならんかなぁ…」という思いは残る。
基本的に調査データの分析と解釈からなる各章は、ところどころ興味深い示唆を見ることもあるが、個人的感想を正直に言えばあまり面白くない。読了までには多少の辛抱が必要だった。
(これなら、久米田康司の『さよなら絶望先生』を読んだ方がよっぽど…と思ったりもして。)
この一冊で「希望学」そのものへの評価を下すのは時期尚早かも知れないので、そこは保留としたい。ただ、それにしても、「もう少し何とかならんかなぁ…」という思いは残る。