モットーが「なるべく取材せず、洞察を頼りに」という芥川賞受賞作家の題名に
関する考察コラム集。「ゲゲゲの鬼太郎」「ヤング島耕作」「天才えりちゃん
金魚を食べた」「D坂の殺人事件」「淋しいのはお前だけじゃな」など並べられた
だけで気になる題名が、ざっと50以上。
それらのタイトルがどうして「ぐっとくる」のか。ブルボン小林氏の独特の着眼点
と、冷静な分析力で、そのタイトルの魅力が次々に明らかにされていく。
一話ずつは短いし、文体も軽くて、あっという間に楽しく読めてしまった。
題名をつけるために悩んでいる人にも、単にうんちく好きの人にも、オススメです。
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ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ 227) 新書 – 2006/9/1
ブルボン小林
(著)
『ゲゲゲの鬼太郎』が、文法的に正しい『ゲゲゲな鬼太郎』だったら、ここまで印象に残ったか?(助詞の使い方)『課長島耕作』の安定に比べ『取締役島耕作』の落着かなさは、「音」に理由がある!(韻とリズム)ツァラトストラが「こう言った」ではなく、「かく語りき」だったからこその豊かさとは?(古めかしい言い方で)『部屋とYシャツと私』で意図的に隠されている事柄とは?(言葉と言葉の距離)等々、著者が「ぐっときた」55の名タイトルを例に、心に残る理由を考察する。第3章には、本名の長嶋有名義の作品のタイトル付けに関する裏話も収録。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104121502272
- ISBN-13978-4121502278
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4121502272
- ISBN-13 : 978-4121502278
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,041,379位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 839位中公新書ラクレ
- - 16,397位日本のエッセー・随筆
- - 57,240位アート・建築・デザイン (本)
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トップレビュー
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2006年12月9日に日本でレビュー済み
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2017年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一話ずつが短いのでさらっと読めるところがいいのですが、やりすぎなくらいバカバカしく考察されていても面白いかなと思いました。書籍のタイトルを決めるときの作家と編集者の熱量なんかを想像しながら楽しく読めました。
2007年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古今東西の印象に残る題名が、なぜ印象に残るのか?を分析した本。
55タイトルとあまり多くはありませんが、マンガ、小説、歌、映画、絵本、ゲームとかなり幅広いジャンルを網羅しているので、なかなか読み応えはあります。
あとがきに「この本を読むことで、題名というものに対する皆さんの(ある種のオタク的な)『こだわり』が急に発生して『それだったらこっちの方が!』とにわかに興奮させたりしたら、この本は成功なのだ。」とあります。
私もまさにこの通り、こだわりが発生し、本棚を見回して「このタイトルは秀逸。これはちょっとちがうなー」などと勝手に分析してしまいました。
「題名分析」という新たなジャンルを創造した1冊かと思います。
ただ、作品数がもうちょっと多いほうがよかったような気がしたので星4つ。
55タイトルとあまり多くはありませんが、マンガ、小説、歌、映画、絵本、ゲームとかなり幅広いジャンルを網羅しているので、なかなか読み応えはあります。
あとがきに「この本を読むことで、題名というものに対する皆さんの(ある種のオタク的な)『こだわり』が急に発生して『それだったらこっちの方が!』とにわかに興奮させたりしたら、この本は成功なのだ。」とあります。
私もまさにこの通り、こだわりが発生し、本棚を見回して「このタイトルは秀逸。これはちょっとちがうなー」などと勝手に分析してしまいました。
「題名分析」という新たなジャンルを創造した1冊かと思います。
ただ、作品数がもうちょっと多いほうがよかったような気がしたので星4つ。
2013年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良かったです。気に入りました。またおねがいしたいです。配送も早く、中身の状態もよかったです。便利なのでまた利用します。
2007年4月20日に日本でレビュー済み
内容がちっとも「ぐっと」こないんですよ。理屈こねなのはいいとして、笑えるつもりで購入したのですが、笑えたのは「蹴りたい田中」1ケ所のみ。これだって、著者の創作じゃないしねぇ。ま、タイトル倒れの本には何度も痛い目にあってるので買った自分を責めるべきですが、新書は高額なんですから、私感をわざわざ新書にするのは止しましょうよ。でもエッセイてのはそれなのか?実は?(池波正太郎など名手のエッセイは別格です!)
2006年10月24日に日本でレビュー済み
本だけに留まらず、曲、ゲーム、マンガまで手を広げ、ヒットしたタイトルを分析。
ロジック編やマインド編と現場編の構成だが、ある種の問題を影に含む。
この本で分析されたタイトルは、ブルボンさんが選出したタイトルなので、個人の好みが根底になる。
故に、このタイトル知らない。と、思うものもわんさかある。
つまり、ブルボン小林さんが絶賛しても、知名度がそこまであるものばかりでない。
すなわち、分析本を熟知しても、ヒットする旨い題名が生まれるとは限らない。
これはまるで、作家になりたい人が「作家教室」とか、コピーライターになりたい人が「コピーライター教室」に通う心理を突け込んだ本を言える。
その証として、現場編で光文社がタイトルを決定するまでに、ブルボン小林が参加しているが、そのタイトルはヒットしていない。現場での空気を感じる面白い章ではありますが、感性が要求されるタイトルは分析しても難しいと、ブルボンさん自身が一番悩んでいるような気がした。
ロジック編やマインド編と現場編の構成だが、ある種の問題を影に含む。
この本で分析されたタイトルは、ブルボンさんが選出したタイトルなので、個人の好みが根底になる。
故に、このタイトル知らない。と、思うものもわんさかある。
つまり、ブルボン小林さんが絶賛しても、知名度がそこまであるものばかりでない。
すなわち、分析本を熟知しても、ヒットする旨い題名が生まれるとは限らない。
これはまるで、作家になりたい人が「作家教室」とか、コピーライターになりたい人が「コピーライター教室」に通う心理を突け込んだ本を言える。
その証として、現場編で光文社がタイトルを決定するまでに、ブルボン小林が参加しているが、そのタイトルはヒットしていない。現場での空気を感じる面白い章ではありますが、感性が要求されるタイトルは分析しても難しいと、ブルボンさん自身が一番悩んでいるような気がした。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
面白い観点だが、ほとんど主観的で、客観的な考察もあればもっと良かったと思う
2014年5月23日に日本でレビュー済み
本、映画、ゲーム……気になる題名がなぜ気になるのか、
みごとな包丁さばきで解き明かしてくれる本。
さらさら気軽に読めるのに、
言葉というものの不可思議さ・奥深さを感じさせてくれる。
助詞の使い方やリズム、はたまた表現自体のパターンなど、
さまざまな角度から分析(場合分け)してくれていてじつに楽しい。
『光ってみえるもの、あれは』(言いかけてやめてみるパターン)
の解説が、個人的にはもっとも面白かった。
できれば数年おきに続編を出してつづけてほしい。
みごとな包丁さばきで解き明かしてくれる本。
さらさら気軽に読めるのに、
言葉というものの不可思議さ・奥深さを感じさせてくれる。
助詞の使い方やリズム、はたまた表現自体のパターンなど、
さまざまな角度から分析(場合分け)してくれていてじつに楽しい。
『光ってみえるもの、あれは』(言いかけてやめてみるパターン)
の解説が、個人的にはもっとも面白かった。
できれば数年おきに続編を出してつづけてほしい。