ディドルの『百科全書』を読む前に、総覧的知っておいたほうが
より楽しめるかなと思って読んだが、これがものすごく役立つ書。
新書一冊でここまでわかりやすく知の分類をした本は他にないはず。
自分のなかの知の分類を整理する意味でも、また話のネタ本としても、非常に使える。
新書のいい所が詰まった本だと思う。
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知の分類史: 常識としての博物学 (中公新書ラクレ 236) 新書 – 2007/1/1
久我 勝利
(著)
分けるとは、すなわち知ること。では、古来、人々はどのように森羅万象を分類してきたのか? アリストテレスの『動物誌』やリンネ、ラマルク、フンボルト『コスモス』など、博物学の豊饒な成果。イシドルス『語源誌』、トマス・アクィナスやベーコン、そしてヘーゲル『エンチュクロペディー』まで至る百科全書の巨人たち、さらには、東洋の百科事典から図書分類、そして21世紀のIT時代の分類術……。有史以来、世界中で行われてきた分類の営みを辿りつつ、知の本質を問い直す。異色の世界史。
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104121502361
- ISBN-13978-4121502360
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 225ページ
- ISBN-10 : 4121502361
- ISBN-13 : 978-4121502360
- Amazon 売れ筋ランキング: - 605,851位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2016年5月16日に日本でレビュー済み
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2012年2月11日に日本でレビュー済み
分類学の起源は、哲学的に云えば認識の成果であり、認識者が認識の成果を世界の中でどのように位置づけるかを描き出した地図であり、その描き方自体が世界観を語っているともいえる。本書の著者もそうした認識のもとに、世界中に散在する人類の知的遺産としての分類体系を書物を中心に調査して、まとめた1冊で、人類が物事を知り、学的に位置づけることにいかに格闘したかを簡潔に描き、ダランベールや百科全書派、ヘーゲルなど欧米の体系図から東洋ことに中国と日本の古来以来の系統図にも言及。それらを1冊にまとめた意義は大きい。
2007年4月21日に日本でレビュー済み
「分かる」と「分ける」が語源的に関連があるように、外界の事物を分類するという行為は人間の知的営みにとって最初にして最大の問題である。
本書は、特に博物学的な分類方法について、古今東西の例をあげて考察していく。見ているだけ飽きない、楽しいものである。そこから分類という行為の対象や方法における多様性や普遍性が見てとれる。
現代の情報にあふれた我々にとって、それらを単なる事実の羅列に終わらせず、いかに分類し、処理していくかは重要な課題であり、その上で本書が大いに参考になるであろう。
本書は、特に博物学的な分類方法について、古今東西の例をあげて考察していく。見ているだけ飽きない、楽しいものである。そこから分類という行為の対象や方法における多様性や普遍性が見てとれる。
現代の情報にあふれた我々にとって、それらを単なる事実の羅列に終わらせず、いかに分類し、処理していくかは重要な課題であり、その上で本書が大いに参考になるであろう。