子供の自殺件数は大人のそれよりもはるかに少ないから,大人よりも子供の方が強いのだといった主張には容易に賛同しかねるが,子供を腫れ物のように扱おうとする今の世の中の風潮に対して「過保護は良くない」と言い切る姿勢には大いに共感が持てる。
多様な個性の集まりである社会で生きていくうえで必要なある種のコミュニケーション能力を磨く機会は,このままだと確実に教育の現場からは奪われてしまうだろう。教育に携わる者はもちろん,成人に達した大人は皆この本を読み,大いに考え,議論をするべきである。
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「か弱き、純真な子ども」という神話 (中公新書ラクレ 254) 新書 – 2007/9/1
和田 秀樹
(著)
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- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/9/1
- ISBN-10412150254X
- ISBN-13978-4121502544
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/9/1)
- 発売日 : 2007/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 412150254X
- ISBN-13 : 978-4121502544
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「できる!」と強く信じればあなたは9割成功している』(ISBN-10:4860813502)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年11月22日に日本でレビュー済み
子どもを「安全」に育てるために、危険を取り除こうというのが、世の中の方針です。
子どもを守るために、いじめのない社会をつくろうというのが、多数意見です。
子どもを傷つけつるとかわいそうというのが、大人たちの考えです。
こうして育ったのが、今の子どもたちです。
危険に対する防御力も、いじめに対する耐性も、どんどん少なくなってきています。
著者は、親からも、社会からも「過保護」に育っているといいます。
本書を読みながら、子育ては、いろいろな面から見ていく必要性を感じました。
著者は、本書は「世間様から批判されかねない」と言っていますが、私たちが「常識」としている子育てでいいのか、批判しながらでも、考えてみるのもいいのかもしれません。
子どもを守るために、いじめのない社会をつくろうというのが、多数意見です。
子どもを傷つけつるとかわいそうというのが、大人たちの考えです。
こうして育ったのが、今の子どもたちです。
危険に対する防御力も、いじめに対する耐性も、どんどん少なくなってきています。
著者は、親からも、社会からも「過保護」に育っているといいます。
本書を読みながら、子育ては、いろいろな面から見ていく必要性を感じました。
著者は、本書は「世間様から批判されかねない」と言っていますが、私たちが「常識」としている子育てでいいのか、批判しながらでも、考えてみるのもいいのかもしれません。
2007年11月4日に日本でレビュー済み
「こどもは純真で、心が弱い」という前提を、
最新の精神医学・脳科学の知見を紹介しながら、
徹底的に批判して、「過保護はやめよう」と説得的に提起している。
いじめの無い学校をつくるのは不可能だと、大人の誰でもが知っている。
そして、いじめのない社会をつくることも不可能だと知っている。
にもかかわらず、順位をつけない運動会や、主役が何人も入れ替わる学芸会、
さらにはクレーマー親の続出など、いじめや競争などのストレスを、
子どもから遠ざけようとする社会の動き。
それこそが、子どもの生きる力を奪い、自殺の危険性を高めると力説する。
著者もかなり壮絶ないじめにあっていることが明かされて、
さまざまな提起にも説得力が増す。
こんな対応が出来るようになれば、
生きる力をつけた子どもたちが育つだろうと希望も持てる。
しかしながら、現在進行形の教育再生会議にも、文部科学省の指針にも、
このような視点は見受けられないことに絶望を感じてしまう。
現場の教師はもちろん、実際にいじめで悩んでいる親も含め、
教育にかかわる全ての大人に、一読の価値はあると思う。
最新の精神医学・脳科学の知見を紹介しながら、
徹底的に批判して、「過保護はやめよう」と説得的に提起している。
いじめの無い学校をつくるのは不可能だと、大人の誰でもが知っている。
そして、いじめのない社会をつくることも不可能だと知っている。
にもかかわらず、順位をつけない運動会や、主役が何人も入れ替わる学芸会、
さらにはクレーマー親の続出など、いじめや競争などのストレスを、
子どもから遠ざけようとする社会の動き。
それこそが、子どもの生きる力を奪い、自殺の危険性を高めると力説する。
著者もかなり壮絶ないじめにあっていることが明かされて、
さまざまな提起にも説得力が増す。
こんな対応が出来るようになれば、
生きる力をつけた子どもたちが育つだろうと希望も持てる。
しかしながら、現在進行形の教育再生会議にも、文部科学省の指針にも、
このような視点は見受けられないことに絶望を感じてしまう。
現場の教師はもちろん、実際にいじめで悩んでいる親も含め、
教育にかかわる全ての大人に、一読の価値はあると思う。
2009年9月7日に日本でレビュー済み
「昔はワルだったけど,立派に立ち直った例がある。」と言われることがある。
しかしながら,「子どものころはちょっとヤンチャなほうがいいんだ」というのは,統計的な根拠がない。また,ワルだったころに傷付けられた「被害者」の存在を忘れた議論ではなかろうか。
確かに,理想的な子育てをした「のに」,子どもが悪くなる確率も一定以上あるが,「悪い子になる確率が低い子育てをしていくことしか,親のできることはない」,具体的には,きちんと勉強して大学に行った子どもの犯罪率は低いから,「やはりきちんと勉強させておくことこそ,「安全な子育て」言えるのである。」,と筆者は主張する。
結局は,筆者の持論の「勉強至上主義」に落ち着くのであるが,結論はともかく,そこに至る過程での議論は正当なもののように思った。
しかしながら,「子どものころはちょっとヤンチャなほうがいいんだ」というのは,統計的な根拠がない。また,ワルだったころに傷付けられた「被害者」の存在を忘れた議論ではなかろうか。
確かに,理想的な子育てをした「のに」,子どもが悪くなる確率も一定以上あるが,「悪い子になる確率が低い子育てをしていくことしか,親のできることはない」,具体的には,きちんと勉強して大学に行った子どもの犯罪率は低いから,「やはりきちんと勉強させておくことこそ,「安全な子育て」言えるのである。」,と筆者は主張する。
結局は,筆者の持論の「勉強至上主義」に落ち着くのであるが,結論はともかく,そこに至る過程での議論は正当なもののように思った。
2008年11月28日に日本でレビュー済み
一言でいえば、いじめは昔からあるしそれが当たり前。そしてこれからもなくならないだろう。「いじめをなくそう」という偽善はたいがいにして、大人たちは干渉を止めましょうよ、という内容。親や学校などの過保護が、かえって子どもの健全な成長を歪んだものにしていると指摘する。子どもの耐性を引き出すためにも、ある程度の厳しさが必要だと……。
耐性の低いまま大人になったら、将来のさまざまなチャンスを逃すどころか、社会人としてマトモに働けなくなってしまう。普通に働けない=自活して食べていくことができない。つまり貧困層を大量に生み出すことにもつながりかねない。
「かわいい子には旅をさせろ」とは言ったもの。
厳しさの必要性は、学校でもしかり。
日本のみならず欧米でも学校の校則が厳しかった時代のほうが、子どものメンタルヘルスはよかったというのも興味深い。
耐性の低いまま大人になったら、将来のさまざまなチャンスを逃すどころか、社会人としてマトモに働けなくなってしまう。普通に働けない=自活して食べていくことができない。つまり貧困層を大量に生み出すことにもつながりかねない。
「かわいい子には旅をさせろ」とは言ったもの。
厳しさの必要性は、学校でもしかり。
日本のみならず欧米でも学校の校則が厳しかった時代のほうが、子どものメンタルヘルスはよかったというのも興味深い。