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司法改革の時代: 検事総長が語る検察40年 (中公新書ラクレ 319) 新書 – 2009/5/1

3.8 5つ星のうち3.8 4個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2009/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 250ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121503198
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121503190
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 4個の評価

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但木 敬一
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品は完全です。中身は、やはり野に置けすみれ草、というところでした。
2010年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、前検事総長である筆者が、その検事・法務官僚としての半生とともに、司法制度改革の背景や経緯、日本社会の特質とそれが司法制度改革へ与える影響等を描き出している。

日米構造協議から外国弁護士導入論議、そして司法制度改革審議会の設置へと至る経緯に関する記述は、「外圧による日本社会の変革」という本書の底流をなす通奏低音と、そこに大きな役割を担った筆者の実体験に基づくディテールとが相俟って、説得力と臨場感がある。

しかし、結局、法曹三者が少数派であった司法制度改革審議会において、なぜ、「国民の司法制度参画」の手段として、刑事裁判、それも重大事件への国民参加という制度が作られるに至ったのか、評者が最も知りたかった疑問への十分な解答はない。

また、裁判員制度への評価はまだ時期尚早としても、法曹人口の大幅増加を目指したロースクール設置・新司法試験実施による司法試験不合格者や就職できない弁護士、質の低い弁護士の発生という「司法制度改革による影」についても、「当事者」の1人として、筆者には何らかのコメントをして欲しかったところである。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月18日に日本でレビュー済み
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本書でまず驚き,感銘を受けたのは,「第三章 日本の原風景」である。本書のタイトルからこの章とその内容は全く予想していなかった。ここでは,「シュリーマンの旅行記 清国・日本」等が引用され,日本の文明・文化のレベルの高さ,「民衆のレベルの高さ」が示される。日本人の特性として,「万物は自然の中にあり,すべて平等であり,すべてが仏性であるという感性」,「他人に対するいたわり」,「思いやり」,「聡明で,公正で律義であること」等が挙げられ,また,明治維新以降は,「外圧を順風として段階的発展(自己改革)を遂げてきた」とされる。

そして,司法改革。日米構造協議,外弁問題(外圧)→行政指導型社会の崩壊(国民の保護者としての「お上」の崩壊)→司法改革(国民が自ら,自分の権利,自分の社会を守るための仕組みとしての司法の再構築)という流れが示される。「外弁効果」として,「司法が孤高主義から抜け出し,世のため人のための司法へと変化する大きなきっかけを作ったこと・・・世の人も司法に口を出しやすくなったし,司法のほうも世界や国内各層の要望に敏感になった」ことが指摘されているが,これは,外圧による司法の自己改革の一例といえると思われる。

この外弁問題が司法改革の胎動となる。加えて,インターネット革命による「直接民主主義」の流れ(「万民参加の時代」)が,司法への国民参加の背景にあり,これが裁判員裁判制度へと繋がることが示される。「裁判というものは,真実を発見しようとする真面目さ,被害者や被告人という他人の気持ちを思いやる精神,真実を歪めない公正さ,そして品性が必要である。これらもまた日本人の特性である。」

よく指摘されるとおり,日本企業の強さは,マネジメントではなく,現場(を支える勤勉で,真面目な従業員群)にある。おそらく同様に,筆者の指摘されるとおり,日本社会の強さは(まだそれがあるとすれば),政府ではなく,民衆にある。司法改革,裁判員裁判は,「日本人の特性」を活かし,「民衆の力」によって,日本社会の「守るべき価値」を守ることにある。

本書は,(おそらく)司法改革や裁判員制度に関する従来の論文・文献にはない視点,しかもより本質的な視点を提供するもので,新書でありながら,深く,示唆に富む。裁判員制度をはじめとする司法改革は,実は,日本国民の力,品性が問われている(もっと言えば,江戸〜明治時代には確かに存在した日本人の素晴らしい特性,日本の文化・文明を我々がきちんと承継しているのかが問われている)のだと感じ,身の引き締まる思いがした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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