無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
異端の系譜: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (中公新書ラクレ 371) 単行本 – 2010/11/1
中西 茂
(著)
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2010/11/1
- ISBN-104121503716
- ISBN-13978-4121503718
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2010/11/1)
- 発売日 : 2010/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 196ページ
- ISBN-10 : 4121503716
- ISBN-13 : 978-4121503718
- Amazon 売れ筋ランキング: - 629,208位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 551位中公新書ラクレ
- - 46,276位教育・学参・受験 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的には SFC の成功についての本だ. SFC 設立当初の構想からその実現,日本の大学をリードしてきた大学改革などについて書いている. しかし,粉飾しているわけではなくて失敗したところ,危惧のあるところについても書いている. 丁寧によめば,高校生をもつ親がこどもを SFC に進学させるのが適切かどうか判断する材料にもなるだろう.
2010年11月19日に日本でレビュー済み
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、通称SFCが1990年に開校してからすでに20年、もうそんなにたったのかという驚きが正直な感想である。日本の大学教育にイノベーションをもたらすべく開校したSFC、なんだか私自身のなかでそのイメージが固定化したまま時間が止まってしまっていたのかもしれない。
本書は、SFCの20年間を、教育分野を専門に追ってきた新聞記者が、幅広い取材のもとに概観したものである。これ一冊でSFCの20年間がわかる内容の一冊となっている。少なくとも、SFC出身でも慶應義塾出身でもない私のような外部の人間にとっては、SFC卒業生は個々に知ることがあっても全体像は知りようがなかった。この一冊ではじめてSFCの全体像をつかむことができたという感想をもつ。
SFCの特徴は、「問題発見・解決型」の人間をつくるという開校以来の教育理念があること、AO入試を最初の段階から実施していることが一般的なイメージとしても定着しているだろう。人生の目的が高校卒業前から明確になっている学生が多いという点が、日本の一般の大学生とは多いに異なる点なのだが、その結果、日本のカイシャ組織では使いにくいという評価も一部では定着してしまった。しかし、自分で考えて自分で行動するという、現在の日本にもっとも必要とされるタイプの人材を早い段階から輩出してきたという点においては高く評価すべきである。ソーシャルビジネスなどにも早い段階から取り組んでいる卒業生たちが多いのはその現れだ。
本書を一読してわかったのは、SFCの特徴は、与えられた専門分野をディシプリンとして教え込むのではない、社会人としての幅広い教養を身につけるためのリベラルアーツ型大学であることだ。講義の選択の自由度が大きいために目的が明確でないと、何も身につかずに卒業してしまうという危険もあるが、むしろ大学院に進学してから専門の勉強をすればいいという米国型の高等教育のあり方に近いのかもしれない。
私は本書によってはじめて、初代学長をつとめた経済学者・加藤寛の伝説的な説なスピーチの存在を知った。第一期の卒業生と同時に学長の座から去った加藤寛のスピーチはSFCの卒業生でなくても感動的である。
本書の取材の範囲は卒業生と教員だけでなく、事務方や他大学の教員など実に幅広い。ナマの声が多数取り込まれているので、SFCの評価を複眼的多面的に知ることができるのも本書の特徴だ。
これから大学進学を考えている高校生やその親御さんだけでなく、日本の将来について考える人にとっても、日本の大学教育に一石を投じたSFCの20年間の軌跡を振り返る意味でも一読する価値はあるだろう。
本書は、SFCの20年間を、教育分野を専門に追ってきた新聞記者が、幅広い取材のもとに概観したものである。これ一冊でSFCの20年間がわかる内容の一冊となっている。少なくとも、SFC出身でも慶應義塾出身でもない私のような外部の人間にとっては、SFC卒業生は個々に知ることがあっても全体像は知りようがなかった。この一冊ではじめてSFCの全体像をつかむことができたという感想をもつ。
SFCの特徴は、「問題発見・解決型」の人間をつくるという開校以来の教育理念があること、AO入試を最初の段階から実施していることが一般的なイメージとしても定着しているだろう。人生の目的が高校卒業前から明確になっている学生が多いという点が、日本の一般の大学生とは多いに異なる点なのだが、その結果、日本のカイシャ組織では使いにくいという評価も一部では定着してしまった。しかし、自分で考えて自分で行動するという、現在の日本にもっとも必要とされるタイプの人材を早い段階から輩出してきたという点においては高く評価すべきである。ソーシャルビジネスなどにも早い段階から取り組んでいる卒業生たちが多いのはその現れだ。
本書を一読してわかったのは、SFCの特徴は、与えられた専門分野をディシプリンとして教え込むのではない、社会人としての幅広い教養を身につけるためのリベラルアーツ型大学であることだ。講義の選択の自由度が大きいために目的が明確でないと、何も身につかずに卒業してしまうという危険もあるが、むしろ大学院に進学してから専門の勉強をすればいいという米国型の高等教育のあり方に近いのかもしれない。
私は本書によってはじめて、初代学長をつとめた経済学者・加藤寛の伝説的な説なスピーチの存在を知った。第一期の卒業生と同時に学長の座から去った加藤寛のスピーチはSFCの卒業生でなくても感動的である。
本書の取材の範囲は卒業生と教員だけでなく、事務方や他大学の教員など実に幅広い。ナマの声が多数取り込まれているので、SFCの評価を複眼的多面的に知ることができるのも本書の特徴だ。
これから大学進学を考えている高校生やその親御さんだけでなく、日本の将来について考える人にとっても、日本の大学教育に一石を投じたSFCの20年間の軌跡を振り返る意味でも一読する価値はあるだろう。
2010年11月13日に日本でレビュー済み
「学生は未来からの留学生」
これはSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)が開設された頃から、総合政策学部の初代学部長であるカトカン(加藤寛)が言い続けたスローガンである。
この本には、SFC設立の際の委員会での様子から現在に至る経緯が書かれている。
そして、社会起業家などの卒業生を扱った、第4章の「卒業生たち」はまさに現在進行形であり、「未来」につながっている。
そう、彼らこそが「未来からの留学生」である。
SFCの持つ学際性から来る幅広さから言えば、卒業生の活躍など、実際にはここで取り上げられているのはもちろんごく一部でしかない。
関係者が読むと、まだまだ取り上げて欲しいエピソードがあったり卒業生はいたりするだろうが、紙面に限りがあるから仕方がないか。
最近には珍しく「読むと元気になる本」。
「日本の未来は大変だ」「次の時代は大変な時代になる」というように「大変だ」「大変だ」って言われる昨今だが、「未来」に光を見た本でもある。
これはSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)が開設された頃から、総合政策学部の初代学部長であるカトカン(加藤寛)が言い続けたスローガンである。
この本には、SFC設立の際の委員会での様子から現在に至る経緯が書かれている。
そして、社会起業家などの卒業生を扱った、第4章の「卒業生たち」はまさに現在進行形であり、「未来」につながっている。
そう、彼らこそが「未来からの留学生」である。
SFCの持つ学際性から来る幅広さから言えば、卒業生の活躍など、実際にはここで取り上げられているのはもちろんごく一部でしかない。
関係者が読むと、まだまだ取り上げて欲しいエピソードがあったり卒業生はいたりするだろうが、紙面に限りがあるから仕方がないか。
最近には珍しく「読むと元気になる本」。
「日本の未来は大変だ」「次の時代は大変な時代になる」というように「大変だ」「大変だ」って言われる昨今だが、「未来」に光を見た本でもある。
2016年2月11日に日本でレビュー済み
常に日本の大学で先導を握ってきた慶應SFC。入試科目も様々に変化していることからも一読する価値あり。
今後のSFCに期待。
今後のSFCに期待。