
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ソーシャルデザイン50の方法 - あなたが世界を変えるとき (中公新書ラクレ 461) 新書 – 2013/7/9
誰もができる方法こそが、社会問題の解決を早める。
「ふつうのひと」が既に試みたその方法、「ソーシャルデザイン」50の実例をここに。
おおきなはけで地球儀を一色に染め上げるような変革の方法を望むのではなく、
思わず真似したくなるような解決の仕組みがあることを知ろう。
<目次>
はじめに ~世界を変える「仕組み」を知ろう
第1章 日常的に世界を変えていく方法
1、仕事の社会的価値に気づく ~塗るのが仕事ではない塗魂ペインターズ
2、CSR活動に参加する ~NPOとの協働からコンパッションへ
3、学びを社会化する ~高校生から社会を変える方法を学ぶチャンス
4、プロボノやNPO活動に参加する ~職業技術や時間を寄付
5、空きスペースを無償で貸し出す ~異文化どうしがつながるシェアの発想
6、不要品は寄付する ~社会問題を解決する活動を支援できる古物商
7、寄付つき商品を作る ~売上の一部を寄付するだけで見込める売上増
8、社会貢献グッズの専門店で買う ~お買い物で世界を変える方法
第2章 環境保護
9、不用品の価値に気づく ~使用済みの食用油は燃料や商品に
10、廃材から商品を作る ~おしゃれなデザインを買うエコな消費者
11、人間関係も環境と考える ~廃校文化祭と、寺を活用した無料塾
12、ジャマなものを活用する ~北国発の雪冷房と、過疎村の間伐材
13、商品の素材を変える ~石や竹でも紙は作れる
14、学びを遊びにする ~みんなでエコ知識を競い合えるゲーム
15、ゴミ拾いをスポーツにする ~チームでやれば楽しくなる仕組み
16、個人の旅を社会化する ~バイオ燃料と、限界集落の知恵
17、環境を守れる商品を選ぶ ~好きなものを買うだけでできる寄付
第3章 福祉
18、障がいは環境にある ~少数派の当事者だからできるバリアフリー
19、当事者の価値を知る ~社会的関心と仕事を生む商品化
20、固有の価値に気づく ~自分の仕事を自分で作る障がい者たち
21、手話を公用語にする ~ろう者と聴者の壁をなくす方法
22、同じ苦しみを分かち合う ~体への関心が精神病でも幸せになれる早道
23、おしゃれにする ~どんなものでもステキに変えるデザインの力
24、アートの力を借りる ~マスメディアが報じないところにある価値
25、役割を作り出す ~当事者の価値から生み出せる仕事
第4章 途上国支援
26、SNSを活用する ~全国から1万冊の本を集めた高校生
27、地元の人の協力を得る ~飲食店の水を募金に変えた女子高生
28、楽しいイベントを作る ~大学生でも建設できる途上国の学校・病院
29、フェアトレードを選ぶ ~生産地と消費地の子どもが救われるチョコ
30、化粧で自尊心を取り戻す ~途上国や被災地の女性たちにコスメを
31、現地産で商品を作る ~南海の島からアフリカの人まで救える消費者
第5章 被災者支援
32、仲間を誘う ~100万円以上を寄付した高校生
33、寄付を集める ~中高生に参考書を贈る大学生たち
34、新商品を開発する ~復興girls*と、女川カレー
35、復興を楽しむ ~気仙沼から日本を元気にする非営利アイドル
36、被災者と全国の支援者をつなぐ ~ぞうきん作りと、癒しのプロ
37、仕事で貢献する ~作品とスキルを提供したマンガ家たち
第6章 脱原発
38、デモの効果を最大化する ~行けない人を日常的に味方にする発想
39、報道価値をふまえる ~マスメディアを味方にする広報戦略
40、不買運動を広げる ~原発で儲ける企業グループの商品をボイコット
41、脱原発の市場を活性化させる ~省電力・非電化・自家発電で変わる世界
42、原発容認派を落選させる ~立候補者たちへのインタビューを公開
43、上映会を開催する ~代替エネルギーを紹介した映画『第4の革命』
第7章 ソーシャルビジネス
44、なければ作る ~格安のかつらで闘病者の自由を守るPeer
45、当事者負担を0円にする ~手話通訳を社会に広めるShuR
46、みんなの困りごととリンクさせる ~ホームレスを自立させるHomedoor
47、職業技術を教える ~ネイルサロンで難民の自立を助けるArusha
48、ふつうの女の子に共感される ~カワイイを社会へつなぐOver the Rainbow
49、不当なガマンに気づく ~トイレの位置をネット上で共有するCheck
50、経費0円で発想する ~27都道府県で開催した社会起業支援サミット
参考資料一覧
あとがき
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2013/7/9
- ISBN-104121504615
- ISBN-13978-4121504616
この商品を買った人はこんな商品も買っています
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2013/7/9)
- 発売日 : 2013/7/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4121504615
- ISBN-13 : 978-4121504616
- Amazon 売れ筋ランキング: - 835,197位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 709位中公新書ラクレ
- カスタマーレビュー:
著者について

●今一生(こん・いっしょう) ライター・編集者
https://createmedia2020.blogspot.com/
1965 年、群馬県高崎市生まれ。
千葉県立木更津高校卒。
早稲田大学第一文学部除籍。
コピーライターを経て、1990 年 10 月からフリーライター&編集者。
1997 年、親から虐待された人たちから公募した手紙集『日本一醜い親への手紙』3部作を Create Media 名義で企画・編集。角川文庫版も含め 30 万部のベストセラーに。芥川賞作家の村上龍氏から対談を申し込まれる。
1999 年、被虐待児童と DV 妻が経済的かつ合法的に自立できる本『完全家出マニュアル』(同) を発表。そこで造語した「プチ家出」は流行語に。
その後、家出できない被虐待児童を取材し続け、彼らに自傷・自殺未遂の経験者が多いことから 15 年以上、300 人に上る自殺経験者と付き合い、『生きちゃってるし、死なないし/リストカット&オーバードーズ依存症』(晶文社)、『「死ぬ自由」という名の救い/ネット心中と精神科医』(河出書房新社)を発表。
一方、自殺の誘因となる社会的課題をビジネスの手法で解決する「社会起業家」の働き方の取材を続け、日本初の「47 都道府県別・社会起業家リンク集」を作成。
2007 年、東京大学で自主ゼミの講師に招かれ、1 年間、社会起業を教える。
2008 年 7 月、『社会起業支援サミット』を早稲田大学で開催。全国から社会起業家 10 団体と市民 300 人を動員し、社会起業家の認知向上を支援。
2009年は全国の大学生に『社会起業支援サミット』の地元開催を呼びかけ、27 都道府県で実現。
2018年からは、『子ども虐待防止策イベント』を全国で開催中。
著書に、社会学者の宮台真司氏や作家の田口ランディ氏らと対談した『家族新生』(ワニブックス)、『子ども虐待は、なくせる』 (日本評論社)など多数。
Create Media名義の編著に『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(dZERO)、『子どもたちの3.11』(学事出版)など。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
この本「ソーシャルデザイン50の方法 - あなたが世界を変えるとき (中公新書ラクレ)」は、社会の様々な問題を解決する事例を豊富に紹介し、解決できないとあきらめてしまいがちな人に知恵と勇気を与えることが使命という著者が、様々な切り口から社会起業家を目指すあなたにヒントを提供してくれる本だ。
「日常的に世界を変えていく方法」「環境保護」「福祉」「途上国支援」「被災者支援」「脱原発」「ソーシャルビジネス」の7章からなる全編にわたってソーシャルビズネスの成功事例が満載である。タイトルのソーシャルデザイン50の方法とは、筆者が取材した成功事例のエッセンスを分析し、その極意を50のキーワードを抽出したものだ。
例えば、「日常的に世界を変えていく方法」では、「不要品は寄付をする」というキーワードが登場する。ニートの自立支援を行うNPOを古本屋がコラボし、そして不要になった本の寄付をするユーザを結びつけた事例だ。不要になって本を古本屋に査定の上、無償で引き取ってもらう。古本屋は査定額をNPOに寄附をする仕組み。それぞれの思いをうまく結び付け、三者がいわばwin-winの関係を築く。活用範囲は、本ばかりでなく、中古の家電や家具、オフィス用品なども広がっている。
「環境保護」では、「ゴミ拾いをスポーツにする」。5人1組のゴミ拾い大会で、時間内で拾ったごみの量を競う競技を行う。例えば、ごみ捨てに悩む世界遺産を会場に競う。5人がチームワークで効率的なゴミ拾いを展開、ごみの多さに気付くと同時に、社会的なアピールとしても広がる。一石二鳥、三鳥の効果があるという事例を紹介している。
「福祉」では、「役割を作り出す」というキーワードがある。おばあちゃんがつくるパッチワークを若者が購入できるウェッブサイトを構築しようという例である。制作者の人物像を見える化し、若者に受けるデザインをうまく結び付け、地元ブランドの織物の活用も目指す。
「ソーシャルビジネス」では、「普通の女の子に共感される」ことが一例。古着ブランドだが、オンラインショップの古着の画像に女性の名前を付け、クリックするとその服を着ていた女性が苦しむ社会問題をイラスト付きの物語で知らせ、どう行動すれば解決できるまでの情報をさりげなく提供する。服についていた物語に共感し、具体的な行動につなげる取り組みで、行動としてソーシャル投資事業も併せて用意している。
登場する事例は、一つひとつは、何か画期的な手法というものではないかも知れない。筆者は普通の方法という。しかし、問題を解決し、世の中をよくしようという情熱にあふれた思いが、行動力が、協力者を生み、困難を打ち破って成功に導いている。これから社会起業を考える人、壁にぶち当たって足踏みしている人に、読んでほしい一冊である。
著者に常識と筆力が無いから、事例の内容と良さが伝わってこないことが残念です。
例えば、33頁で「東京大学で社会問題を解決するゼミの開催を提案するため、
東大総長の小宮山宏氏にメールで何度も面談を申込んだが、一度も会えなかった」と
東大および東大総長の姿勢を暗に批判しています。
これは著者が非常識で、わきまえることを知らない己の愚かさを露呈しているだけ。
提案する行為は良いとして、提案する相手は、実務担当者を選ぶよね。
まさか、いきなりトップの総長にメールしないよね。 しかも、しつこく何度も…
更に、著者は自分が世間から酷評されている事実を、わきまえていない。
著者のような危険人物に、東大総長が面談に応じるはずが無いのに…
著者は、ネットで「今一生」で検索して、ご自分の社会的評価の低さを知るとイイ。
環境、福祉、途上国支援、被災地支援などの各分野で活動する団体が、日本国内を中心に事例も紹介されている。
ソーシャルビジネスの事例を研究している自分にとっては、こういった書籍は非常に有り難く、参考になる情報が山盛りだった。
成熟した社会に、震災の大打撃。今後、新しい国や個人の在り方を見つけていかなければならない日本。
そのためのヒントが、本書にはいくつもあるように思う。