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白鳥の歌なんか聞えない (中公文庫 し 18-2) 文庫 – 1973/8/1
庄司 薫
(著)
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1973/8/1
- ISBN-104122000238
- ISBN-13978-4122000230
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1973/8/1)
- 発売日 : 1973/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 244ページ
- ISBN-10 : 4122000238
- ISBN-13 : 978-4122000230
- Amazon 売れ筋ランキング: - 554,121位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速かつ無駄のない梱包でした。商品も説明通りです。
2012年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1971年に刊行されたことが記されています。
19歳の薫クンの”性”と“生”に関わる重大な一週間を描いています(タブン)。
薫クンは、心に一物を持っていますが、やさしく勉強熱心な若者です。
1970年代は性風俗あたりでも随分と発展した様相でしたが、薫クンはそういう風潮へのアンチテーゼとして存在したのではないか、などと感じたりしました。
21世紀の今でも、かなりの多くの日本の男は、どちらかというと薫クンタイプなのではないかと思っています。
著者の庄司薫さんがあとがきでお書きになっていますが、サイン会は圧倒的に男性が多かったそうです。
物語では”老人の死”が比喩的に盛り込まれています。
”死”に感化され変化した由美に、自己嫌悪に苛まれながら薫クンはやさしさで”生”の戦いを挑みます。
初恋は、自己嫌悪とともにあるんですね。
大事で大切なことなのに面と向かって言いづらいこと、言葉にすると陳腐化しかねないことを庄司クンは巧みな文体を通して読者に伝えようとしています。
時間を経る毎に、庄司さんが作品に込めた文学性の理解が進み、一段と作品が輝きを増すように感じられます。
主人公と同じ年代の方にお勧めです。
19歳の薫クンの”性”と“生”に関わる重大な一週間を描いています(タブン)。
薫クンは、心に一物を持っていますが、やさしく勉強熱心な若者です。
1970年代は性風俗あたりでも随分と発展した様相でしたが、薫クンはそういう風潮へのアンチテーゼとして存在したのではないか、などと感じたりしました。
21世紀の今でも、かなりの多くの日本の男は、どちらかというと薫クンタイプなのではないかと思っています。
著者の庄司薫さんがあとがきでお書きになっていますが、サイン会は圧倒的に男性が多かったそうです。
物語では”老人の死”が比喩的に盛り込まれています。
”死”に感化され変化した由美に、自己嫌悪に苛まれながら薫クンはやさしさで”生”の戦いを挑みます。
初恋は、自己嫌悪とともにあるんですね。
大事で大切なことなのに面と向かって言いづらいこと、言葉にすると陳腐化しかねないことを庄司クンは巧みな文体を通して読者に伝えようとしています。
時間を経る毎に、庄司さんが作品に込めた文学性の理解が進み、一段と作品が輝きを増すように感じられます。
主人公と同じ年代の方にお勧めです。
2020年6月1日に日本でレビュー済み
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いやぁ懐かしい❗中学生の頃、庄司薫に夢中になり、作品を片っ端から読んだものでしたが、薫くんシリーズ4部作の中では、これがイチバン好きでした。映画も観に行きましたが、話題になった1作目より、やはりこの「白鳥の歌」の方が好きで、何度も映画館に通いました。今でもテーマ曲が耳に残っているほどです(DVD化してくれ〜❗)。星がマイナス1なのは、本の状態があまり良くなかったからですが、なにしろ50年も前の本ですからね、しかたがありません。
2017年6月4日に日本でレビュー済み
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あの時代は誰もが考えることや話をすることをやっていて、そこから生まれる新たな自分に戸惑ったり感動したりしたもんだ。
2002年9月4日に日本でレビュー済み
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「赤頭巾ちゃん」に引き続き読んでしまいました。
「赤頭巾ちゃん」のテーマの方が哲学的だと思いますが、「白鳥の歌」にはストレートに同感し共鳴するものがあります。
主人公の死に対する強い反発と、愛するものを守ろうとする純粋な心に深く胸を打たれました。
若い時代にも非常に感銘を受けたのですが、年齢を重ねて読むと、
死をそれほど遠くないものとして認識できるだけに、もう一段深く感じるところがあります。
「赤頭巾ちゃん」のテーマの方が哲学的だと思いますが、「白鳥の歌」にはストレートに同感し共鳴するものがあります。
主人公の死に対する強い反発と、愛するものを守ろうとする純粋な心に深く胸を打たれました。
若い時代にも非常に感銘を受けたのですが、年齢を重ねて読むと、
死をそれほど遠くないものとして認識できるだけに、もう一段深く感じるところがあります。
2013年12月12日に日本でレビュー済み
『白鳥の歌なんか聞えない』(庄司薫著、新潮文庫)は、かつて一世を風靡した、日比谷高校生の「庄司薫」を主人公とする四部作の第3弾である。タイトルに「白」が入っている。
どんな人間だって結局は死んでしまうと考えると、無限の暗闇に吸い込まれていくような恐怖を感じる。死んでいく者同士だからこそ、互いに優しくしなければと悩みながら、行動する若者たち。じっと佇んでいる死の存在に気づかせてくれる作品。
シリーズの『赤頭巾ちゃん気をつけて』(赤)、『さよなら快傑黒頭巾』(黒)、『ぼくの大好きな青髭』(青)(いずれも、庄司薫著、新潮文庫)も、すこぶる面白い。そして、見かけによらず、奥が深い。
どんな人間だって結局は死んでしまうと考えると、無限の暗闇に吸い込まれていくような恐怖を感じる。死んでいく者同士だからこそ、互いに優しくしなければと悩みながら、行動する若者たち。じっと佇んでいる死の存在に気づかせてくれる作品。
シリーズの『赤頭巾ちゃん気をつけて』(赤)、『さよなら快傑黒頭巾』(黒)、『ぼくの大好きな青髭』(青)(いずれも、庄司薫著、新潮文庫)も、すこぶる面白い。そして、見かけによらず、奥が深い。
2012年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
赤頭巾ちゃん同様、新潮文庫で再刊されましたので、ほぼ40年ぶりに再読しました。刊行当時は、先にさよなら怪傑黒頭巾が出て、その後本書が出たように記憶していますが、今回は編年順(時間の経過)での刊行のようです。
内容は、例によって薫くんと由美ちゃんを中心に展開しますが、今回は近所の小沢さんが登場します。そして、今回もかなりきわどく誘惑されます(薫くんもてますね!)が、彼女にはまるでボルヘスを思わせるような祖父がいて、現在老衰で生死の境を彷徨っています。そして、なんと由美ちゃんは小沢さんに本の整理を頼まれていて、どうもこのお祖父ちゃんに大きな感化を受けているらしいんです。人間の生死を間近に見た由美ちゃんは、精神的な動揺からか薫君を挑発しますが、それに小林の駆け落ちが絡み・・・
前作よりは、解りやすい気がしますが、フーミンが解説しているように、平明な文体(饒舌調)に騙されてはいけません、文学者として吟味に吟味を重ねています・・・言葉で少し解りにくいのは、とめてくれるな・・・これは、とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く・・橋本治さんの作で学園紛争を経験した人はよくご存知だと思います。ブランメル・・摂政時代の英のファッション・リーダー、ペテロニウス・・ネロの側近、テスト氏・・P・ヴァレリー作、ルバイヤート・・オマルハイヤーム作・・位でしょうか?
なお本作は映画化されているようですが、私は未見です。ソフト化もされていないようです。また、NHKでドラマ化され放映されています。仁科明子は本作で俄然人気が出ました。これも是非ともソフト化して欲しい物です。 なお本作にも庄司薫さんの後書きがあります。
内容は、例によって薫くんと由美ちゃんを中心に展開しますが、今回は近所の小沢さんが登場します。そして、今回もかなりきわどく誘惑されます(薫くんもてますね!)が、彼女にはまるでボルヘスを思わせるような祖父がいて、現在老衰で生死の境を彷徨っています。そして、なんと由美ちゃんは小沢さんに本の整理を頼まれていて、どうもこのお祖父ちゃんに大きな感化を受けているらしいんです。人間の生死を間近に見た由美ちゃんは、精神的な動揺からか薫君を挑発しますが、それに小林の駆け落ちが絡み・・・
前作よりは、解りやすい気がしますが、フーミンが解説しているように、平明な文体(饒舌調)に騙されてはいけません、文学者として吟味に吟味を重ねています・・・言葉で少し解りにくいのは、とめてくれるな・・・これは、とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く・・橋本治さんの作で学園紛争を経験した人はよくご存知だと思います。ブランメル・・摂政時代の英のファッション・リーダー、ペテロニウス・・ネロの側近、テスト氏・・P・ヴァレリー作、ルバイヤート・・オマルハイヤーム作・・位でしょうか?
なお本作は映画化されているようですが、私は未見です。ソフト化もされていないようです。また、NHKでドラマ化され放映されています。仁科明子は本作で俄然人気が出ました。これも是非ともソフト化して欲しい物です。 なお本作にも庄司薫さんの後書きがあります。
2002年6月21日に日本でレビュー済み
古典的青春期のメインテーマをカオル君の視点で切り取った作品。
いつ読んでもじーんとします。
いつ読んでもじーんとします。