何冊も不思議と失くし、再々々?購入しました。出だしから、ちょっと、お汚い言葉遣い、下品な文もありますが、面白いです!
元気が出ます。
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地下鉄のザジ (中公文庫 C 11) 文庫 – 1974/10/10
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1974/10/10
- ISBN-104122001366
- ISBN-13978-4122001367
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1974/10/10)
- 発売日 : 1974/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4122001366
- ISBN-13 : 978-4122001367
- Amazon 売れ筋ランキング: - 435,564位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 679位フランス文学 (本)
- - 3,115位中公文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月10日に日本でレビュー済み
「文体練習」や、古くは「人生の日曜日」「きびしい冬」で知られたレーモン・クノーですが、この作品については、翻訳の賞味期限が切れているのではないかというのが正直な感想です。生田耕作的な翻訳として受容できなければかなりつらいものがあるように思えます。ザジがしきりに口にする「○○、けつ喰らえ!」という台詞は、わかるようなわからないような言い回しですし、例えば、P177の「巫山戯る」に「ふざけ(る)」とルビがふってありますが、この字を用いるのは原語の持つニュアンスがこの漢字でなければ出せないからなのでしょうか。他にも疑問に思うところがいくつもあって、気が付くとそういったことにばかり気を取られている自分がいました。ただ、作品のコンセプト自体には高い今日性がありますので、30数年振りの新訳でまた新たに読み直したいところです。ところで、先日読んだ多木浩二の「肖像写真家」(岩波新書)にフランスの写真家が撮った「ザジ」という大道芸人が掲載されていますが、本書となんらかの関係があるのでしょうか。
2017年3月18日に日本でレビュー済み
『地下鉄のザジ』です。
フランス文学史においてはターニングポイント的な作品らしいです。日本でいえば田山花袋『蒲団』のようなもの(そこまで古くはないが)かもしれません。が、現代日本人が読むにあたってはそれは踏まえておいた方がいいのかわかりませんが、純粋に読む分には関係ないですね。
で、現代日本人が読むには、訳のせいもあるのでしょうが、なかなか読みにくいです。会話や文章のテンポがそもそも感性的に違う、という感じです。本作品は映画化もされているようですが、確かに映像があった上でエスプリの利いた皮肉をぶちまければその方が面白いかもしれません。エスプリというテキトーな言葉を使いましたが、風刺ネタみたいのは注もついていないし分からない部分が多いと思います。
なかなか渋いことばかりですが、つまらないわけではないです。基本シュールなドタバタコメディとして読めばいいのでしょう。主人公である口の悪い少女、じゃなくてクソガキのザジをはじめとして、ぶっとんだキャラが多数います。もってまわった文章表現は、翻訳を介していることもあって読みにくさに繋がっているのですが、それでもところどころで思わず感嘆するような輝きを魅せてくれることがあります。
映像のある映画で観た方が面白さが分かり易いのかなとは思います。★4
フランス文学史においてはターニングポイント的な作品らしいです。日本でいえば田山花袋『蒲団』のようなもの(そこまで古くはないが)かもしれません。が、現代日本人が読むにあたってはそれは踏まえておいた方がいいのかわかりませんが、純粋に読む分には関係ないですね。
で、現代日本人が読むには、訳のせいもあるのでしょうが、なかなか読みにくいです。会話や文章のテンポがそもそも感性的に違う、という感じです。本作品は映画化もされているようですが、確かに映像があった上でエスプリの利いた皮肉をぶちまければその方が面白いかもしれません。エスプリというテキトーな言葉を使いましたが、風刺ネタみたいのは注もついていないし分からない部分が多いと思います。
なかなか渋いことばかりですが、つまらないわけではないです。基本シュールなドタバタコメディとして読めばいいのでしょう。主人公である口の悪い少女、じゃなくてクソガキのザジをはじめとして、ぶっとんだキャラが多数います。もってまわった文章表現は、翻訳を介していることもあって読みにくさに繋がっているのですが、それでもところどころで思わず感嘆するような輝きを魅せてくれることがあります。
映像のある映画で観た方が面白さが分かり易いのかなとは思います。★4
2021年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
下品で粗暴で愉快なパリの底辺層?の日常を垣間見る事ができる気がする言語表現の限界に挑んだ作品です。日本語訳は楽しい限りですのできっとこれはフランス語で何というのだろうという疑問を持つ人も多くいるでしょうから、これはフランス語の教科書にすべきです。中勘助『銀の匙』を教科書に使って成功した国語の先生もいるのですから多分成功します。
冒頭から他人が臭うとかパリの大部分には風呂がないという話に始まり、水洗トイレに感激したかと思えば、乱痴気騒ぎの連発です。最後の方にあった「辞書を引け」「そんなもん持ってない」というやりとりが突き刺さりました。
冒頭から他人が臭うとかパリの大部分には風呂がないという話に始まり、水洗トイレに感激したかと思えば、乱痴気騒ぎの連発です。最後の方にあった「辞書を引け」「そんなもん持ってない」というやりとりが突き刺さりました。
2020年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文学をぶっ壊そうと挑戦しているかのようなユニークな文体でおもしろかったです。
とにかく読みやすい上にテンポが良く、ひっきりなしに個性の強い誰かがしゃべり続けています。
ナポレオンのことを、「おま〇こみたいな帽子をかぶった水ぶくれ」と表現したりしていて
噴き出してしまいました。
物語には、下品さや暴力、爆発寸前のエネルギーが常に内包されています。
セリーヌやブコウスキーの、出鱈目だけど芯のある何か、が好きなら、きっと気に入ると思います。
翻訳に関しては、訳が作り出している雰囲気がとてもよく、
自分は読みにくいとも古臭いとも感じませんでした。
時代や小説の雰囲気作りや、キャラクターの個性にマッチしていて、読書に没頭できました。
カバー絵や挿画の雰囲気も良いです。
哲学や思想や宗教といった小難しいことは何もなく、とにかく読む行為自体が楽しい小説でした。
とにかく読みやすい上にテンポが良く、ひっきりなしに個性の強い誰かがしゃべり続けています。
ナポレオンのことを、「おま〇こみたいな帽子をかぶった水ぶくれ」と表現したりしていて
噴き出してしまいました。
物語には、下品さや暴力、爆発寸前のエネルギーが常に内包されています。
セリーヌやブコウスキーの、出鱈目だけど芯のある何か、が好きなら、きっと気に入ると思います。
翻訳に関しては、訳が作り出している雰囲気がとてもよく、
自分は読みにくいとも古臭いとも感じませんでした。
時代や小説の雰囲気作りや、キャラクターの個性にマッチしていて、読書に没頭できました。
カバー絵や挿画の雰囲気も良いです。
哲学や思想や宗教といった小難しいことは何もなく、とにかく読む行為自体が楽しい小説でした。
2019年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"地下鉄は見たの?""うゥうん""じゃ、何をしたの?""年をとったわ"第2次世界大戦、パリ解放から15年たって出版された本書は、表題とは違い地下鉄にはストで結局乗れずじまいで、描かれているのは【愛すべき】クソガキのザジから見た"ちょっと変わった大人たち"との姿だが、これが騒々しくも喜怒哀楽に満ちていて愉快な気持ちにさせてくれる。
個人的には、戦火から復興しつつあるパリの描写、そしてリズミカルに連発される【けつ喰らえ】【喋れ、喋れ それだけが取り柄さ】がツボにはまってニヤニヤが終始止まりませんでした。シュールレアリズムと実存の合間で。とか【文体練習】とかはさておき(笑)
頭を空っぽにしたい人、あるいは日常の豊かさに気づきたい誰かにオススメ。。もとい、けつ喰らえ!
個人的には、戦火から復興しつつあるパリの描写、そしてリズミカルに連発される【けつ喰らえ】【喋れ、喋れ それだけが取り柄さ】がツボにはまってニヤニヤが終始止まりませんでした。シュールレアリズムと実存の合間で。とか【文体練習】とかはさておき(笑)
頭を空っぽにしたい人、あるいは日常の豊かさに気づきたい誰かにオススメ。。もとい、けつ喰らえ!
2005年6月15日に日本でレビュー済み
これはPOPアーティスティックなフレンチ文学といったところなんでしょうが、ちょっと下品な外国の落語のような印象も受けます。きっとレーモン・クノー氏が落語の存在を知っていたら、感動したのではなかろうか。しかしまぁあのザジのなんとも言えない人柄(人柄というよりガキ柄)、小憎くって、どこか超人じみてて、最高です(ちょっとあんなキャラは思いつかんで)。
これは全然普通の文学じゃありません、「あとがき」にもあるように、シュルレアリスムと実存主義の板ばさみで疲れ果てていた当時のフランスの読書会に鶴の一声のような革命をもたらした一冊なのだそうで、なるほど確かにこれは難解な物への果てしない皮肉を感じさせます。それでいて、素人くささや、質の低さを感じさせずに、やっぱり文学として高次元で成立していることは素人目にも一見。そこがスゴイと思いました。
まるでアンディ・ウォーホルがどこまで難解になれるかを競っていた美術界に漫画みたいなキャンメル缶の絵を持ち込んだ時のようなスゴ味を感じさせます。こりゃ映画のほうも見ないわけにはいきません(監督は「死刑台のエレベーター」で有名なルイ・マン氏だそうです)。
中公文庫、生田耕作、アンタらエライで。
これは全然普通の文学じゃありません、「あとがき」にもあるように、シュルレアリスムと実存主義の板ばさみで疲れ果てていた当時のフランスの読書会に鶴の一声のような革命をもたらした一冊なのだそうで、なるほど確かにこれは難解な物への果てしない皮肉を感じさせます。それでいて、素人くささや、質の低さを感じさせずに、やっぱり文学として高次元で成立していることは素人目にも一見。そこがスゴイと思いました。
まるでアンディ・ウォーホルがどこまで難解になれるかを競っていた美術界に漫画みたいなキャンメル缶の絵を持ち込んだ時のようなスゴ味を感じさせます。こりゃ映画のほうも見ないわけにはいきません(監督は「死刑台のエレベーター」で有名なルイ・マン氏だそうです)。
中公文庫、生田耕作、アンタらエライで。
2007年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰も言っていないみたいなので書いておきますが、
この作品の文学的意義はさておき、この翻訳は読みにくいです。
そもそも、意図的に脈絡の無い話なのだけれど、それにしても
なんだかつなぎが上手くないし、話のコミカルな軽妙さと
訳の日本語がどうも上手く接続していない。
なんだか、先入観が先にあって深読みしている人が多そうなのだけれど
私はこの日本語にちっともなじめず・・・。
この作品の文学的意義はさておき、この翻訳は読みにくいです。
そもそも、意図的に脈絡の無い話なのだけれど、それにしても
なんだかつなぎが上手くないし、話のコミカルな軽妙さと
訳の日本語がどうも上手く接続していない。
なんだか、先入観が先にあって深読みしている人が多そうなのだけれど
私はこの日本語にちっともなじめず・・・。