面白い。あの寺山修司が感動して劇団の名前に決めたという、「天井桟敷の人々」をDVDで見ていたのですが、その中に出てくるラスネールが、実在の人物だったとは!
その他、社会に適応出来ない小ロマン派の生き様。売れてる作家(バルザック等)と売れない(あるいは、遅筆の)作家で、こんなに違うか。文学界の闇も、日向と陸続き。澁澤が、この悪魔達を憐れむように言うのも、共感するものがあるのでしょうか。発明家も登場します。暗黒の伝記集です。
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悪魔のいる文学史: 神秘家と狂詩人 (中公文庫 M 176) 文庫 – 1982/3/10
澁澤 龍彦
(著)
その絶望と狂気ゆえに、ヨーロッパ精神史の正流からはずれた個所で光芒を放つ文学者たち ― 。彼らの狂気が、調和を根底に築かれた「文化」の偽善性を射る。埋もれた異才を発掘する異色の文学史。 【収録内容】「エリファス・レヴィ……神秘思想と社会変革」「グザヴィエ・フォルヌレ……黒いユーモア」「ペトリュス・ボレル……叛逆の狂詩人」「ピエール・フランソワ・ラスネール……殺人と文学」「小ロマン派群像……挫折した詩人たち」「エルヴェ・ド・サン・ドニ侯爵……夢の実験家」「シャルル・クロス……詩と発明」「ジョゼファン・ベランダとスタニスラス・ド・ガイタ侯爵……世紀末の薔薇十字団運動」「モンファコン・ド・ヴィラール……精霊と人間の交渉について」「シニストラリ・ダメノ……男性および女性の夢魔について」「サド侯爵……その生涯の最後の恋」「ザッヘル・マゾッホ……あるエピソード」「アンドレ・ブルトン……シュルレアリスムと錬金術の伝統」
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1982/3/10
- ISBN-104122009111
- ISBN-13978-4122009110
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1982/3/10)
- 発売日 : 1982/3/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 308ページ
- ISBN-10 : 4122009111
- ISBN-13 : 978-4122009110
- Amazon 売れ筋ランキング: - 49,715位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2008年9月7日に日本でレビュー済み
1972年に出た単行本の文庫化。
19世紀フランスの小ロマン派と呼ばれた小説家・詩人たち+αを紹介した本。
取り上げられているのは、エリファス・レヴィ、グザヴィエ・フォルヌレ、ペトリュス・ボレル、ピエール・フランソワ・ラスネールなど。
いずれも日本ではほとんど知られていない人たちである。確かに、作品には見るべきものは少ないようだ。しかし、その生涯はすごく面白い。とんでもない事件を起こしたり、勝手気ままな生涯を送ったり。その面白い点をピンポイントで紹介してくれている。
これに加えて、サド、マゾッホ、アンドレ・ブルトンなどについての文章も。 こちらでは、彼らの知られざる真の姿を描こうとしている。
19世紀フランスの小ロマン派と呼ばれた小説家・詩人たち+αを紹介した本。
取り上げられているのは、エリファス・レヴィ、グザヴィエ・フォルヌレ、ペトリュス・ボレル、ピエール・フランソワ・ラスネールなど。
いずれも日本ではほとんど知られていない人たちである。確かに、作品には見るべきものは少ないようだ。しかし、その生涯はすごく面白い。とんでもない事件を起こしたり、勝手気ままな生涯を送ったり。その面白い点をピンポイントで紹介してくれている。
これに加えて、サド、マゾッホ、アンドレ・ブルトンなどについての文章も。 こちらでは、彼らの知られざる真の姿を描こうとしている。