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田端文士村 (中公文庫 A 163-2) 文庫 – 1983/10/1

4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1983/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1983/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 280ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122010683
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122010680
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

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近藤 富枝
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文京区の東大周辺には文人達の住まいや足跡が多く残り、よく知られている
が、北区田端の高台にこうした芥川を中心とする文人や画家,陶芸家、その支援者達の住まいや温かい交流があった事はそれほど知られていない気がします。
生き生きと描かれ、女性ならではの柔らかな筆致も心地好い貴重な一冊です。 
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月22日に日本でレビュー済み
 山手線沿線の田端。この界隈はかつて芸術家たちが住む村だった。明治の末には一面の畑だったが大正の初めにかけて陶芸家として有名になった板谷波山がここに住み、大正3年に芥川龍之介が引っ越してきて以後(彼の人間的魅力もあったのかもしれないが)、続々と若い文士が集うようになった。
 室生犀星、萩原朔太郎、瀧井孝作、久保田万太郎、堀辰雄、中野重治、佐多稲子、菊池寛、平塚らいちょう、等々。数えあげればきりがない。
 「この田端の風土と人脈は、近代文学史に一線を画す芥川文学の背景であり、かつ大正から昭和への文学的胎動も、この地に一典型を認められることに気づくのである」(pp.8-9)。本書は芥川龍之介を中心におきながら、文学者、芸術家の集団を丹念な調査と聞き取りでまとめたもの。その芥川について著者は次のように書いている、「芥川は田端の王様であった。眩い存在であった。誰もが彼を愛さずにはいられないほど彼は才学に秀で、誰にも優しく、下町人特有の世話好きの面もあり、懐かしい人だった。その代わり、彼の前にでると、何時の間にか自分は吸いとられ、新しい人間に生きかえされている。しかしそうした結末を当人は喜び、新しい衣服を喜ぶ心理で、いっそう芥川を愛したというのが、芥川家に集った大方の文学志望者や芸術家たちではあるまいか。となれば、そうした人たちは互いに自分と芥川の距離をいつも他人と比較し、親疎をひそかに競っていたにちがいない」(p.172)。
 新しい幼い頃からここに住んでいた著者の経験が何とも強みで、本書の全体からは田端の匂いがたちのぼってくるようである。巻末の地図(文人・芸術家の住居がプロットしてある)は、貴重(pp.280-281)。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート