1936(昭和11)年、若き日の著者は欧州への在外研究の途次、中東諸国を周遊した。トルコ・シリア・レバノン・パレスチナ・エジプトを駆け巡り、現地の人々と語り、文物を見聞した経験が生き生きと綴られている。第二次世界大戦前の中東を描写しており、すぐれたルポルタージュにもなっている。
第一部はその時の旅行記で構成されている。第二部は中東の歴史が概説されており、著者が深い印象を感じたシリアを中心に展開されている。原著は1944(昭和19)年に『菩薩蛮記』の名で刊行され、戦後に若干の原稿を追加して『西アジア遊記』として復刊された。しかし今読んでも感動が伝わるのは、やはり著者の学識のなせる業であろうか。
この本を手にすれば、歴史を理解するには現地を訪ねることが大切、という著者からのメッセージを感じることができると思う。
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西アジア遊記 (中公文庫 M 227-2) 文庫 – 1986/2/1
宮崎 市定
(著)
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1986/2/1
- ISBN-10412201297X
- ISBN-13978-4122012974
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1986/2/1)
- 発売日 : 1986/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 258ページ
- ISBN-10 : 412201297X
- ISBN-13 : 978-4122012974
- Amazon 売れ筋ランキング: - 858,288位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年4月14日に日本でレビュー済み
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2006年8月22日に日本でレビュー済み
昭和19年に生活社から出た『菩薩蛮記』の復刊。新しく加えられた章もある。
前半は西アジアの各地を訪れた旅行記。トルコ、シリア、レバノン、イラク、パレスチナ、エジプト。戦前の西アジアの姿が描写され、現代との共通点・相違点に驚かされる。歴史家としての目もきちんと行き届いていて、西アジアの何千年もの重みが伝わってくる。
後半の西アジア通史はいまいち。書き換えられた部分も多いし、単調。著者の意気込みは伝わってくるが。前半だけ読むのが良いだろう。
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後半の西アジア通史はいまいち。書き換えられた部分も多いし、単調。著者の意気込みは伝わってくるが。前半だけ読むのが良いだろう。