とても気に入りました。
珍しいのですが、ドミートリの彼女たちの記述がありました。ロシア皇族の暮らしが生き生きと、鬱々と、双方から描写されていて才知を感じさせます。
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最後のロシア大公女マーリヤ: 革命下のロマノフ王家 (中公文庫 M 342) 文庫 – 1987/6/1
- 本の長さ473ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1987/6/1
- ISBN-104122014328
- ISBN-13978-4122014329
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1987/6/1)
- 発売日 : 1987/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 473ページ
- ISBN-10 : 4122014328
- ISBN-13 : 978-4122014329
- Amazon 売れ筋ランキング: - 878,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2004年7月20日に日本でレビュー済み
大皇女の目から見た平民による革命の記録。
「私はロシアを愛している」と最後まで断言する皇女の、ロマノフ王朝に対する矜持が素晴らしい。
神に連なる血をもつ人たちの、凛と伸びた背筋には圧倒される。
その一方。
言葉も通じぬ異国での結婚生活は辛かったかもしれないが、政略結婚も意に染まぬ生活も「貴種の義務」として身に受けた王族が多かった中、彼女は離婚している。
それまで離婚や離婚者との結婚を認めていなかったロマノフ王朝が、ニコライ二世の御世になって皇族の行動を束ねることができず、離婚者や不倫者が続出し、それが革命をあおることになったのは周知の事実である。
彼女もまた「革命の種」を蒔いた一人だった、と言えよう。
フランス革命のときにも王妃の身持ちが(事実であるかどうかは別として)民衆の攻撃の種となった。
民衆にとって「王家の清潔」は重大事と見える。
元不倫相手を妃にひきいれようとしている現英国王室の先行きも厳しいか。
また革命後。マーリア元大皇女は幸い金銭的に恵まれた生活をしていたようだ。
しかし、同じロシア皇女にも、その日の生活にも不自由する極貧生活の末、ついには栄養失調で死んだ者もいる。
マーリア元大皇女は彼女のことを知らなかったのだろうか。
そのような背景を思うと、彼女の「ロシアへの愛」や「民衆への愛」も100%そのままは受取れないが、「自分のことを皆はわかってくれて当然」と思うのは育ちの良い方の特権か。
マーリア元大皇女の弟は、ラスプーチン暗殺首謀者の一人。
そのくだりは首謀者の一人ユスポフ公「ラスプーチン暗殺秘録」に詳しい。
「私はロシアを愛している」と最後まで断言する皇女の、ロマノフ王朝に対する矜持が素晴らしい。
神に連なる血をもつ人たちの、凛と伸びた背筋には圧倒される。
その一方。
言葉も通じぬ異国での結婚生活は辛かったかもしれないが、政略結婚も意に染まぬ生活も「貴種の義務」として身に受けた王族が多かった中、彼女は離婚している。
それまで離婚や離婚者との結婚を認めていなかったロマノフ王朝が、ニコライ二世の御世になって皇族の行動を束ねることができず、離婚者や不倫者が続出し、それが革命をあおることになったのは周知の事実である。
彼女もまた「革命の種」を蒔いた一人だった、と言えよう。
フランス革命のときにも王妃の身持ちが(事実であるかどうかは別として)民衆の攻撃の種となった。
民衆にとって「王家の清潔」は重大事と見える。
元不倫相手を妃にひきいれようとしている現英国王室の先行きも厳しいか。
また革命後。マーリア元大皇女は幸い金銭的に恵まれた生活をしていたようだ。
しかし、同じロシア皇女にも、その日の生活にも不自由する極貧生活の末、ついには栄養失調で死んだ者もいる。
マーリア元大皇女は彼女のことを知らなかったのだろうか。
そのような背景を思うと、彼女の「ロシアへの愛」や「民衆への愛」も100%そのままは受取れないが、「自分のことを皆はわかってくれて当然」と思うのは育ちの良い方の特権か。
マーリア元大皇女の弟は、ラスプーチン暗殺首謀者の一人。
そのくだりは首謀者の一人ユスポフ公「ラスプーチン暗殺秘録」に詳しい。
2015年11月25日に日本でレビュー済み
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ロシア革命を生き延びた大公女のリアル
ニコライ2世一家の処刑が再確認された現代に、当時のロマノフ王朝の現実を写し出している。
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