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楠木正成 (中公文庫 M 86-5) 文庫 – 1989/2/1

3.9 5つ星のうち3.9 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1989/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1989/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122015871
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122015876
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 6個の評価

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植村 清二
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大量の文献や既往研究が引用され、おびただしい量の固有名詞が羅列されるので、私のように、予備知識をほとんど持たない素人は、完全に置いていかれる。南北朝時代の大まかな流れを知らないと、いま何の話がされているのかも分からない。先にレビューされた方がおっしゃっているように、大楠公の冒険活劇を読みたい方は、他の本をあたったほうが良い。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月11日に日本でレビュー済み
「社会の変化と共に、イデオロギーも変化する。歴史的事象の評価にも、変動を生ずることは避けられない」。楠木正成は忠臣の理想像として賞揚されてきたがゆえに、敗戦後無視され、時に貶められた。果たして正成はその程度の人物なのであろうか。本書は史料を比較検討しながらその生涯を丁寧に追った研究書である。公平かつ冷静な筆致で、正成が時代を超えて評価されるべき人物であることを明らかにしていく。

「赤松にせよ土居にせよ……その信頼と希望は、大軍を孤城の下に集めて 悪戦を続けている正成に懸けられていた。いわば千剣破城は彼らの仰ぎ見る『山巓の星』であった」。革命の元勲たる正成に対し朝廷は報いること少なかった。家格が動員力である時代に、出自の定かでない正成が二カ国の守護になったことすら快く思わない者がいたことは已むを得ない。しかし足利尊氏の脅威が眼前に迫っても、この先見の明を持つ功臣の意見を退けて死に追いやった不明は万死に値する。正成の死とともに後醍醐天皇の理想は畢った。

「軍事的天才と政治的見識と共に、正成の性格において最も著しいのは、権力に対する反抗の精神の旺盛なことである」。正成が「革命の勇士」「抵抗の精神」と書かれているの違和感を覚えるかもしれない。しかし正成が常に不利な側にあって節を曲げず戦い抜いたことは紛れもない事実である。海音寺潮五郎も「倫理というものは、往々にして時勢の流れと逆行することがあるが、それでも長い目で見れば、人生に寄与していることが少なくない」と書いている。蓋し卓見と言えよう。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年2月19日に日本でレビュー済み
本書は、1962年に書かれた論文で、
1、戦後の日本史研究への反発
2、英雄崇拝
3、民俗学への関心
から、植村氏が本書の執筆に至ったのではないかと、解説の丸谷才一氏が語っています。
内容は、「太平記」と「梅松論」を基にした考察で、
私は鎌倉末期から南北朝期の本を読み耽っていたため、真新しい考察はありませんでした。
本書の内容は十分に素晴らしいのですが、鎌倉末期から南北朝・室町時代に興味をお持ちの方には、
「太平記」をお勧めします。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年12月6日に日本でレビュー済み
戦前、楠木正成は賢才武略の忠臣として知らない者はいなかった。その声望はすご
かった。明治の末ごろ、教師用歴史教科書に、南北朝の正閏を論ずるのは良くない
と書かれたとき、ある代議士が「政府は北朝を正統とするのか」と噛みついた。北
朝が正統なら、南朝の後醍醐天皇に忠誠を尽くした正成は逆賊になるではないか。
すったもんだの末、南朝が正統に決まり、北朝系の明治天皇は、歴代が123代から
122代に変更された。

戦後、正成は影が薄くなったが、正成が建武の中興の立役者だったことに変わりは
ない。正成は時代の趨勢を察する眼識があった。北条政権の崩壊を予見し、叡慮を
体していちはやく挙兵した。寡兵をもって金剛山千早城に立て籠もり、機略の限り
を尽くして鎌倉幕府の大軍を翻弄し、建武の中興を実現させた功績は計り知れない。
一介の土豪にすぎなかった正成は河内と和泉の守護になった。しかし天皇親政は長
続きしなかった。正成は、足利尊氏の謀叛は人心が新政権から離反したからだと見
抜いた。尊氏が九州に逃れたとき、正成は「尊氏を召し返し君臣和睦されよ」と奏
上したが、貴族から一蹴された。尊氏が大軍を率いて東上してきたとき、今はこれ
までと出陣した正成は湊川で戦死した。

本書は、国史学界が唯物史観一色に染まるなか、反骨の東洋史家植村清二があえて
忘却の軍人楠木正成を取り上げ、正当な評価を与えた研究書である。小冊子ながら
正成の実像を知るための貴重な文献である。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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