ひさびさに楽しく味わって読むことができました。
愛人の子から正式家族になったばかりの大学生と、病弱でしかしたくましく美しい1つ下の従妹という主人公たちが、美しい西伊豆の海辺の風景とともに、ときに楽しくときに多感に、恋も交えて、ふっと死もよぎりながら、描かれていました。
小説でしか味わえない、言葉のつながり、展開でした。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥660¥660 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥660¥660 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥20¥20 税込
配送料 ¥257 6月7日-8日にお届け
発送元: フルタク(古本宅配買取センター) 販売者: フルタク(古本宅配買取センター)
¥20¥20 税込
配送料 ¥257 6月7日-8日にお届け
発送元: フルタク(古本宅配買取センター)
販売者: フルタク(古本宅配買取センター)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1) 文庫 – 1992/3/1
吉本 ばなな
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥660","priceAmount":660.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"660","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"QGZZUvHVfkKryfpLQpH4e%2BaI0RgOH4CaacTa6vEdHIFLzRMSFMUkJ79%2FogeFy6qN38B6ECHbCic8Ad9el0H5pdkyYJISy3VDHn%2BOQPcF9ypRuATUyLL%2BGGlgDdTq43Xd","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥20","priceAmount":20.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"20","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"QGZZUvHVfkKryfpLQpH4e%2BaI0RgOH4CahepTg8afF0R0YeD3jJE9BRPWpI9fHDdetGYKiEhc2mCaJTyaGi3i0lWlsZmkWhgul%2F%2FEU7IdpJIrnf4tWgXpMIsXzCK%2F8mDDnd4mkROr%2FEZRI657ZA2MTRhpWFGC%2BjovYJ6VWNEVcTenNtVp7eLTog%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
病弱で生意気な美少女つぐみと海辺の故郷で過した最後の日々。二度とかえらない少女たちの輝かしい季節を描く切なく透明な物語。〈解説〉安原 顯
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1992/3/1
- 寸法10.5 x 1.2 x 15 cm
- ISBN-104122018838
- ISBN-13978-4122018839
よく一緒に購入されている商品
対象商品: TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1)
¥660¥660
最短で6月5日 水曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥550¥550
最短で6月5日 水曜日のお届け予定です
残り12点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1992/3/1)
- 発売日 : 1992/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 245ページ
- ISBN-10 : 4122018838
- ISBN-13 : 978-4122018839
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 9,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1964年、東京生まれ。
詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学芸術学部文藝学科卒業。
87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。
著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している。他の著作に『アルゼンチンババア』『王国』シリーズ『デッドエンドの思い出』『イルカ』『ひとかげ』『まぼろしハワイ』『サウスポイント』『彼女について』『アナザー・ワールド 王国その4』など多数がある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公、まりあ のつぐみとの関わり、少女期の掛け替えのない思い出と儚さを描いてある作品である事は事実ですが、もう一つ、この作品には人生の壁を乗り越えるべく、自分自身の変革の実例を、つぐみの行動を通して描かれていると思いました。
社会人になって人間関係に悩まない人はいないでしょう。それとも今の仕事を一生の仕事として貫けるか?自分にはこの仕事が本当に合っているのか?などなど、若いうちは悩みがあって当然でしょう。
そんな悩みを解決する方法として、一つは自分自身の変革と言うものがあります。
自分の考え方を改める、と言い換える事もできますが、つまりはご自身の哲学の改め。今、ご自身を取り巻く現実に合った人生哲学を再構築する・・・その姿を、つぐみは私たちに見せてくれます。
一つはつぐみが「お化けのポスト」と言う章で、毛筆の行書体で手紙を書き上げるところです。主人公 まりあ の祖父の筆跡を途方もない努力で真似て つぐみ は書くのです。その努力(命を削ってまでも行なった行動)が祟り、病弱だった つぐみ は入院してしまうのです。そしてこの後に つぐみ は人生で始めてと言える「まりあ、ごめん」を口にするのです。
もう一つは、「穴」と言う章に出てくるのですが、つぐみ が姉の陽子に「・・・ごめん」と、穴に人を落とした事を謝るのです。
この2つの「ごめん」は つぐみ の殆ど命を削る最大限の、陽の行動エネルギーと陰の行動エネルギーによって果たした行動の結果、もたらされた素直さなのです。「お化けのポスト」の "ごめん" のところで つぐみ と まりあ は仲良しになり、「穴」事件の後に つぐみ は "一枚ずつ葉が散ってくのが本気で怖しかった奴の気持ちが分かる" ようになります。そして、最後の手紙にも書いてあるように、"以前の つぐみ は死ぬ" と自ら言えるようになるのです。この死は「以前の、強がっていた自分自身 が死ぬのだ」と、私は想いました。
この作品は美しい少女時代の思い出と儚さがとても強烈に切り取られていて、その眩しさに見落としがちですが、自分の運命を正面から受け止められずに、強がっていた つぐみ からの脱皮を、見落としがちです。しかしこれも本当の読み所だと思います。
社会人になって人間関係に悩まない人はいないでしょう。それとも今の仕事を一生の仕事として貫けるか?自分にはこの仕事が本当に合っているのか?などなど、若いうちは悩みがあって当然でしょう。
そんな悩みを解決する方法として、一つは自分自身の変革と言うものがあります。
自分の考え方を改める、と言い換える事もできますが、つまりはご自身の哲学の改め。今、ご自身を取り巻く現実に合った人生哲学を再構築する・・・その姿を、つぐみは私たちに見せてくれます。
一つはつぐみが「お化けのポスト」と言う章で、毛筆の行書体で手紙を書き上げるところです。主人公 まりあ の祖父の筆跡を途方もない努力で真似て つぐみ は書くのです。その努力(命を削ってまでも行なった行動)が祟り、病弱だった つぐみ は入院してしまうのです。そしてこの後に つぐみ は人生で始めてと言える「まりあ、ごめん」を口にするのです。
もう一つは、「穴」と言う章に出てくるのですが、つぐみ が姉の陽子に「・・・ごめん」と、穴に人を落とした事を謝るのです。
この2つの「ごめん」は つぐみ の殆ど命を削る最大限の、陽の行動エネルギーと陰の行動エネルギーによって果たした行動の結果、もたらされた素直さなのです。「お化けのポスト」の "ごめん" のところで つぐみ と まりあ は仲良しになり、「穴」事件の後に つぐみ は "一枚ずつ葉が散ってくのが本気で怖しかった奴の気持ちが分かる" ようになります。そして、最後の手紙にも書いてあるように、"以前の つぐみ は死ぬ" と自ら言えるようになるのです。この死は「以前の、強がっていた自分自身 が死ぬのだ」と、私は想いました。
この作品は美しい少女時代の思い出と儚さがとても強烈に切り取られていて、その眩しさに見落としがちですが、自分の運命を正面から受け止められずに、強がっていた つぐみ からの脱皮を、見落としがちです。しかしこれも本当の読み所だと思います。
2022年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今は引っ越していて子供の時に住んでいた家は、もうない。主人公と同じような体験があるので、ノスタルジックな気分になります。
2019年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
決めているわけではないけど、毎年気温が上がってくると、なぜかこの本を読み返してしまいます。
舞台が夏だからなのか、海だからなのか、理由はわかりませんが、無性に読みたくなり、本棚から抜いて一気に読みます。
泣かせる本でも何でもない(と思っています)、私はいつも読み終えると泣いてしまいます。
どこが好きか、と聞かれてもこりゃまたうまく言葉にできないですが、私にとって「毎年必ず読み返したくなる本」です。
舞台が夏だからなのか、海だからなのか、理由はわかりませんが、無性に読みたくなり、本棚から抜いて一気に読みます。
泣かせる本でも何でもない(と思っています)、私はいつも読み終えると泣いてしまいます。
どこが好きか、と聞かれてもこりゃまたうまく言葉にできないですが、私にとって「毎年必ず読み返したくなる本」です。
2022年6月20日に日本でレビュー済み
病弱だけど勝ち気で口が悪いつぐみと、故郷に帰省した従姉妹の私が過ごすある夏のお話。
「でも、恭一はちがうんだ。何べん会ってもあきないし、顔を見てると手に持ってるソフトクリームとかをぐりぐりってなすりつけてやりたくなるくらい、好きなんだ」〈父と泳ぐ〉
無償に、無条件に、好きだと思う気持ちが表れているつぐみのこの言葉がとても良くて、何度も読み返した。ぐりぐりってなすりつけたくなるくらい好きというのは、我が子に対する愛情によく似ている気がする。自分の言動で驚かせたり笑わせたりしたくて、そしてその表情をひとつも見逃したくないというような。
素行は悪いが、つぐみにはつぐみにしかない眩い輝きがあった。それでもみなと同じようにはつぐみを愛せなかった私は、そこにはいない、外の人間であることをすっかり思い知らされてしまった。けれどそのことを寂しく感じるくらいには、私も同じ夏を過ごしていたのだと思う。
たとえば、潮の香りを肺に吸い込む。
たとえば、遠くにある海辺の旅館群やホテルを眺める。
そういう瞬間にふとつぐみのことが脳裏を掠めたとき、この本との出会いが真価を発揮するような気がする。
日記であり、手紙のような一冊。
「でも、恭一はちがうんだ。何べん会ってもあきないし、顔を見てると手に持ってるソフトクリームとかをぐりぐりってなすりつけてやりたくなるくらい、好きなんだ」〈父と泳ぐ〉
無償に、無条件に、好きだと思う気持ちが表れているつぐみのこの言葉がとても良くて、何度も読み返した。ぐりぐりってなすりつけたくなるくらい好きというのは、我が子に対する愛情によく似ている気がする。自分の言動で驚かせたり笑わせたりしたくて、そしてその表情をひとつも見逃したくないというような。
素行は悪いが、つぐみにはつぐみにしかない眩い輝きがあった。それでもみなと同じようにはつぐみを愛せなかった私は、そこにはいない、外の人間であることをすっかり思い知らされてしまった。けれどそのことを寂しく感じるくらいには、私も同じ夏を過ごしていたのだと思う。
たとえば、潮の香りを肺に吸い込む。
たとえば、遠くにある海辺の旅館群やホテルを眺める。
そういう瞬間にふとつぐみのことが脳裏を掠めたとき、この本との出会いが真価を発揮するような気がする。
日記であり、手紙のような一冊。
2019年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の頃好きだった本を
読み返したくて購入したのですが、
子供もこの作品が好きになったようで、夏休みの読書感想文に利用していました。
読み返したくて購入したのですが、
子供もこの作品が好きになったようで、夏休みの読書感想文に利用していました。
2019年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感性で書かれた本。年取るとかけない本。青い本。若い本・・・・
孫娘の高校入学のお祝いのひとつとして送りました。
少し目を通しました。爽やかな印象が残っています。
孫娘の高校入学のお祝いのひとつとして送りました。
少し目を通しました。爽やかな印象が残っています。
2019年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで多くの小説を読んできたが、本書の語り口の若々しく新鮮さに引き込まれていきました。若い頃経験した海辺での楽しい生活を思い起こさせてくれました。