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アンリ・ルソー楽園の謎 (中公文庫 お 50-1) 文庫 – 1993/8/1
岡谷 公二
(著)
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1993/8/1
- ISBN-104122020239
- ISBN-13978-4122020238
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社; 初版 (1993/8/1)
- 発売日 : 1993/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 312ページ
- ISBN-10 : 4122020239
- ISBN-13 : 978-4122020238
- Amazon 売れ筋ランキング: - 968,677位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく面白かったです。こんなにも愛すべき人柄の画家が、この時代にいたとは! ピカソやアポリネールなど、あらゆる芸術家たちが彼を愛するあまり、彼を讃える会を開いた、第10章などは爆笑です。映画の様です。全編映画化して欲しいです。岡谷さんの文章も、まるでアポリネールが乗り移ったかのように誠実で温かいです。繰り返して読みたいと思います。
2016年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャケ買いで、読了。
見覚えのあるジャケの絵はゴーギャンのように、海外で描かれたものかと思っていましたが、それも違う。
1度も海外へでたこともなく。
どこにも行かなくても、想像の翼は広がるものだなぁと思いました。想像というより思い込みや自己暗示に等しい思考が生み出したものかも知れません。
それが彼にとっての「真実」なんです。
こんなこともあり、才能ありながらも、誤解の多い生涯のことでいろいろ考えました。
対人スキルにおいては、著しく不器用でありながらも、これほどめげずに突き進む人も珍しいと思いました。
また、絵画には当たり前の遠近法をなかなかルソーが学ばないということがありました。一見子どもじみた画風に当時は批判もあったようです。しかし、あえてその趣向を取らなかった、寧ろ彼の描き方は遠近法に馴染まぬと言うことでした。この辺りを丁寧に本書では解説しています。
生活のために手元に作品を残さなかったルソー。各地に作品が散らばっています。日本にも箱根ポーラ美術館をはじめいろいろ所蔵があるようです。
この本を読んでみたら改めて作品を見たくなりました。
見覚えのあるジャケの絵はゴーギャンのように、海外で描かれたものかと思っていましたが、それも違う。
1度も海外へでたこともなく。
どこにも行かなくても、想像の翼は広がるものだなぁと思いました。想像というより思い込みや自己暗示に等しい思考が生み出したものかも知れません。
それが彼にとっての「真実」なんです。
こんなこともあり、才能ありながらも、誤解の多い生涯のことでいろいろ考えました。
対人スキルにおいては、著しく不器用でありながらも、これほどめげずに突き進む人も珍しいと思いました。
また、絵画には当たり前の遠近法をなかなかルソーが学ばないということがありました。一見子どもじみた画風に当時は批判もあったようです。しかし、あえてその趣向を取らなかった、寧ろ彼の描き方は遠近法に馴染まぬと言うことでした。この辺りを丁寧に本書では解説しています。
生活のために手元に作品を残さなかったルソー。各地に作品が散らばっています。日本にも箱根ポーラ美術館をはじめいろいろ所蔵があるようです。
この本を読んでみたら改めて作品を見たくなりました。
2014年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
叔母に頼まれて買いました。叔母は大変喜んでおります。
どうも、ありがとうございました。
どうも、ありがとうございました。
2018年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前から読みたいと思っていましたので今回購入出来て大変良かったです。
2006年12月21日に日本でレビュー済み
世田谷美術館の『ルソーの見た夢、ルソーに見る夢』展は、持ち合わせがない、アクセスが不便であるといった理由で行けませんでした。そこで、この本で我慢しました。
ルソーは、画壇からは無視されつづけ、酷評されつづけた画家でした。人生においても、学校・仕事・恋愛とほとんどすべてにおいて成功とは程遠い人でした。とはいえ、これほどめげない人も珍しく、この本ではそうしたルソーの人生が淡々と描かれています。しかし、一般人として生きる能力があまりに欠如しているさまはユーモラスですらあります。手形詐欺事件でルソーの弁護士は彼を「原始人」であると言いました。言いえて妙です。
たびたび題材とされた熱帯の楽園についても、彼は兵役でメキシコに行った経験を元に描いていると言っていますが、これは真っ赤なウソでした。しかし、第三者から見ればウソであっても、彼の場合は自分が真実だと信じていれば真実になってしまうのです。
ルソーの絵画表現に対する批判としては、遠近法を知らない、というものがあります。しかし、彼は遠近法を知らないのではなく、もともとそういった思考法に馴染まない人だった、と書かれています。また、彼は自分はアカデミズムの画家たちを手本としていると考えており、強い執着をもっていたようです。同時代の美術の潮流に対しては、無関心あるいは無批判でしたが、マティスの絵画は受け入れられなかったようです。
それ以外にも、ルソーの現存作品の年代をめぐる研究者の議論についても書かれており、ルソーを軸として美術の知識が広がるありがたい本でした。
ルソーは、画壇からは無視されつづけ、酷評されつづけた画家でした。人生においても、学校・仕事・恋愛とほとんどすべてにおいて成功とは程遠い人でした。とはいえ、これほどめげない人も珍しく、この本ではそうしたルソーの人生が淡々と描かれています。しかし、一般人として生きる能力があまりに欠如しているさまはユーモラスですらあります。手形詐欺事件でルソーの弁護士は彼を「原始人」であると言いました。言いえて妙です。
たびたび題材とされた熱帯の楽園についても、彼は兵役でメキシコに行った経験を元に描いていると言っていますが、これは真っ赤なウソでした。しかし、第三者から見ればウソであっても、彼の場合は自分が真実だと信じていれば真実になってしまうのです。
ルソーの絵画表現に対する批判としては、遠近法を知らない、というものがあります。しかし、彼は遠近法を知らないのではなく、もともとそういった思考法に馴染まない人だった、と書かれています。また、彼は自分はアカデミズムの画家たちを手本としていると考えており、強い執着をもっていたようです。同時代の美術の潮流に対しては、無関心あるいは無批判でしたが、マティスの絵画は受け入れられなかったようです。
それ以外にも、ルソーの現存作品の年代をめぐる研究者の議論についても書かれており、ルソーを軸として美術の知識が広がるありがたい本でした。
2016年9月3日に日本でレビュー済み
原田マハの『楽園のカンヴァス』に参考文献として載っていたので、読んで見ました。ルソーの生涯を辿りながら、その人柄と作品について分かりやすく解説しています。著者の優しい語り口に引き込まれ、一気に読んでしまいました。そして、ルソーのことが益々好きになりました。
2006年10月26日に日本でレビュー済み
ルソーの絵は見る人を異空間に連れ出す力を持っている。絵の背景にある音までもが体の中で響きだし、絵と自分との距離が消滅するような感覚に襲われる。
没後〜現在まで多くの信奉者を持つルソー。画家としてはかなり異質な人生を歩み、生前は殆ど評価されなかったこの不遇の画家の、不遇であるがゆえに滑稽にも感じられる日々が描かれた本書は、ルソーの「楽園」の秘密を読者に教えてくれる。
冬のパリ、足しげく通った植物園の温室にルソーが見たのはいったいどんな風景だったのだろう。
没後〜現在まで多くの信奉者を持つルソー。画家としてはかなり異質な人生を歩み、生前は殆ど評価されなかったこの不遇の画家の、不遇であるがゆえに滑稽にも感じられる日々が描かれた本書は、ルソーの「楽園」の秘密を読者に教えてくれる。
冬のパリ、足しげく通った植物園の温室にルソーが見たのはいったいどんな風景だったのだろう。