橋本治 あゝ、あの桃尻の と思いきや
私は、と一人称で語る光源氏の内なる心にグイと惹きこまれます。
この光の君、年上の女性好みなのか。
枕元で 17 才美形の熱い息を感じれば、そりゃポーっときちゃうでしょ。
熱いハートとクールな視線の光の君が楽しめます。
文体はスッキリと言い切っているが、余韻と深みがある。
これが大和ことばの魅力なのでしょうか。
静かで気品があり、格調をも醸している。
しかも、ものいいが平易でクリア、よくわかる。
平安時代の社会のしくみも見えてきて、
わかりやすい系図からは、いろいろと連想が巡る。
読書の至境とは、こういう感じをいうのだろうか。
かつて苦手だった古文が、こんなスタイルで蘇ってくるとは・・・
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窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫) 文庫 – 1995/11/18
橋本 治
(著)
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- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1995/11/18
- ISBN-104122024749
- ISBN-13978-4122024748
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1995/11/18)
- 発売日 : 1995/11/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4122024749
- ISBN-13 : 978-4122024748
- Amazon 売れ筋ランキング: - 221,641位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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![橋本 治](https://m.media-amazon.com/images/I/01Kv-W2ysOL._SY600_.png)
1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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2014年1月20日に日本でレビュー済み
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2013年4月26日に日本でレビュー済み
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きれいな商品だったのでありがたいです。内容も読みやすくて現代的で遠い話だとは思えません。橋本源氏がもしかすると一番好きになれそうです。
2013年11月16日に日本でレビュー済み
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俵万智さんが『愛する源氏物語』のなかで、橋本治さんのこの本を紹介されていました。
和歌に現代語訳がついていないのに、意味が分かるように書かれている、
和歌にもりこめなかった意味は地の文に上手くとけこませてある、ということで興味を覚えました。
確かにその通り!
現代語訳ではないので、要所要所で時代の解説なども盛り込まれ、源氏物語の世界が深くなった気がします。
林望先生のと平行して読んでいますが、それぞれ面白いなぁ、と思います。
和歌に現代語訳がついていないのに、意味が分かるように書かれている、
和歌にもりこめなかった意味は地の文に上手くとけこませてある、ということで興味を覚えました。
確かにその通り!
現代語訳ではないので、要所要所で時代の解説なども盛り込まれ、源氏物語の世界が深くなった気がします。
林望先生のと平行して読んでいますが、それぞれ面白いなぁ、と思います。
2011年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは面白い。視点が光源氏に置き換えられています。全体の鳥瞰図から個の視覚という移転により何が得られたのか。個の視覚からもう一度作品を再構築していくで必要とされるのは、光源氏というパーソナリティの再解釈です。再解釈のプロセスには必然的に著者つまり橋本氏の世界観が入り込んでいます。もしかするとこれは田辺ワールド以上の創造につながるかのかもしれません。
スペースとしては、約1.5倍になっているのでしょうか。訳の部分はそれなりに忠実にたどられています。しかし何気ない結末の短い文が拡大されてそこには橋本氏の美意識や時代解釈が惜しげもなく注ぎ込まれていきます。結果として生み出されてきた源氏は、より複雑で陰影に富んだパーソナリティということになります。
外面の非の打ちどころなさとは別に、ここには出生時点でその後の役割がかなりの程度限定されてしまった不幸な人生の認識があります。そしてその役割の設定には日本型の権力構造の発生と密接な関係があるというわけです。「雨夜の品定め」も、一読したところでそれが与える陳腐さが、その歴史的な事情と必然性も含めて重層的に解き明かされていきます。周りの環境の描写や解釈そして登場人物の間の短い会話も、美しさだけではなく陰影を持つことになります。背後を流れるモティーフは限りなく「双調平家物語」につながるようです。
スペースとしては、約1.5倍になっているのでしょうか。訳の部分はそれなりに忠実にたどられています。しかし何気ない結末の短い文が拡大されてそこには橋本氏の美意識や時代解釈が惜しげもなく注ぎ込まれていきます。結果として生み出されてきた源氏は、より複雑で陰影に富んだパーソナリティということになります。
外面の非の打ちどころなさとは別に、ここには出生時点でその後の役割がかなりの程度限定されてしまった不幸な人生の認識があります。そしてその役割の設定には日本型の権力構造の発生と密接な関係があるというわけです。「雨夜の品定め」も、一読したところでそれが与える陳腐さが、その歴史的な事情と必然性も含めて重層的に解き明かされていきます。周りの環境の描写や解釈そして登場人物の間の短い会話も、美しさだけではなく陰影を持つことになります。背後を流れるモティーフは限りなく「双調平家物語」につながるようです。
2009年5月3日に日本でレビュー済み
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源氏物語、一体どうしてこんなに面白くないのだろう、と思っていました。とにかく、光源氏という人がどういう人かさっぱりつかめないから、光源氏の周りで、彼に振り回され翻弄される女性たちにぜんぜん共感できない。
が!!この「窯変源氏物語」は光源氏の一人称で語られます。それに物語の背景となる宮廷の権力構造などもキッチリわかるように書かれているので、その中で光源氏が何を感じて、何を思っていたのか、とても現実味を持って感じられます。なんだか自分が光源氏のぬいぐるみに入って、この時代を生きているような・・
ねちねちと小君をいじめるところが、おもしろいよー
が!!この「窯変源氏物語」は光源氏の一人称で語られます。それに物語の背景となる宮廷の権力構造などもキッチリわかるように書かれているので、その中で光源氏が何を感じて、何を思っていたのか、とても現実味を持って感じられます。なんだか自分が光源氏のぬいぐるみに入って、この時代を生きているような・・
ねちねちと小君をいじめるところが、おもしろいよー
2005年3月5日に日本でレビュー済み
フランス小説を書くつもりで、源氏物語を書いてみたらこうなった──らしいです。
中に挟まれたモノクロの外国人のモデルさんの写真が綺麗。
表面的な事だけを見るとそんな感じですね。
では、中身を見てみると……。
後に出版された『源氏供養』を読んでも思った事ですが、源氏物語が生まれてからこの方、沢山の訳者さんがいらっしゃいましたけれども、本当の意味で『源氏物語』を理解し、私に理解させたのは橋本治だけではないかと思います。
それくらいリアルに物語の中に入っていける。
光源氏の息が感じられる。
ただ古典をなぞった話ではなく、それを踏まえつつ全く新しい話としてまさに『窯変』させた物語です。
言葉遣いも口語で読み易い。
私はリアルタイムで出版されていた高校生の時に、図書館に購入希望を出して読みました(学生には高い買い物でしたので…)。
丁度古典の授業で源氏物語をやっていたのでかなり助かりました。
話の粗筋は知っていたのですが、古文を読んでもその訳文を読んでも「誰が何をどうしたいのか」が婉曲な表現で煙に巻かれ、今ひとつ雰囲気が掴めなかったのに、この本を読めば一目瞭然。
橋本治、この時代に生きてたんじゃないの?と思うくらい。
本当に天与の才だと思います。
妖しいお話が好きな方にもオススメ。
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表面的な事だけを見るとそんな感じですね。
では、中身を見てみると……。
後に出版された『源氏供養』を読んでも思った事ですが、源氏物語が生まれてからこの方、沢山の訳者さんがいらっしゃいましたけれども、本当の意味で『源氏物語』を理解し、私に理解させたのは橋本治だけではないかと思います。
それくらいリアルに物語の中に入っていける。
光源氏の息が感じられる。
ただ古典をなぞった話ではなく、それを踏まえつつ全く新しい話としてまさに『窯変』させた物語です。
言葉遣いも口語で読み易い。
私はリアルタイムで出版されていた高校生の時に、図書館に購入希望を出して読みました(学生には高い買い物でしたので…)。
丁度古典の授業で源氏物語をやっていたのでかなり助かりました。
話の粗筋は知っていたのですが、古文を読んでもその訳文を読んでも「誰が何をどうしたいのか」が婉曲な表現で煙に巻かれ、今ひとつ雰囲気が掴めなかったのに、この本を読めば一目瞭然。
橋本治、この時代に生きてたんじゃないの?と思うくらい。
本当に天与の才だと思います。
妖しいお話が好きな方にもオススメ。
2004年9月28日に日本でレビュー済み
「源氏物語」の主人公は光源氏なはずなのに、光が当てられてきたのは長い間女性たち。それを源氏の一人語りとして蘇らせたのが『窯変源氏物語』です。
単なる現代語訳ではありません。平安時代という歴史的背景、ともに展開される美しい四季をそれはそれは細やかに、それ以上に細やかで緻密に描かれているのが人の心。源氏という男の<愛す/愛される>あるいは<愛せない>という根源的な苦悩が心理小説のように丁寧に描かれています(だから確かに量は多いし、すらすらとは読めないけれど)。だってこれ読んで誰に一番シンパシーを感じたかって、当の源氏にですもの。
「恨まなければならないほど、この身に縋りつくだけのいちいちを愛してはいない」(源氏のイメージ、変わりませんか?)
さらに宇治十帖では源氏は亡くなってるわけですから、紫式部が語るのですが、この流れがすごい。男の物語を経て、いつの間にか浮舟と紫式部が一体となって、一千年の時を超え私たちに語りかける女のメッセージ。千年の時間の中で、その身を燻らせ現れた源氏という男の「色」、『源氏物語』という物語の「色」は、『窯変源氏物語』でしか見ることはできないと思います。
装丁も綺麗ですね。ところどころに外国人をモデルにした写真がはさまれていたり、見出しにフランス語で一言入れられていたり。一帖ごとに、登場人物の人間関係の図が書かれているのも、大変ありがたいです。
単なる現代語訳ではありません。平安時代という歴史的背景、ともに展開される美しい四季をそれはそれは細やかに、それ以上に細やかで緻密に描かれているのが人の心。源氏という男の<愛す/愛される>あるいは<愛せない>という根源的な苦悩が心理小説のように丁寧に描かれています(だから確かに量は多いし、すらすらとは読めないけれど)。だってこれ読んで誰に一番シンパシーを感じたかって、当の源氏にですもの。
「恨まなければならないほど、この身に縋りつくだけのいちいちを愛してはいない」(源氏のイメージ、変わりませんか?)
さらに宇治十帖では源氏は亡くなってるわけですから、紫式部が語るのですが、この流れがすごい。男の物語を経て、いつの間にか浮舟と紫式部が一体となって、一千年の時を超え私たちに語りかける女のメッセージ。千年の時間の中で、その身を燻らせ現れた源氏という男の「色」、『源氏物語』という物語の「色」は、『窯変源氏物語』でしか見ることはできないと思います。
装丁も綺麗ですね。ところどころに外国人をモデルにした写真がはさまれていたり、見出しにフランス語で一言入れられていたり。一帖ごとに、登場人物の人間関係の図が書かれているのも、大変ありがたいです。
2010年3月1日に日本でレビュー済み
橋本治氏の試みは非常に興味深いものです。
女性が書いたものを男性が、しかも女房たちの客観ではなく光源氏の主観で描き出していく。
源氏物語は、光源氏という一人の男を軸に、その周りにある女の生き様を描いたもの、という評もよく聞きます。
しかし、氏はそれを軽々と飛び越え、自分のものとし、新しい源氏物語を生み出しました。
直訳というより私訳という意味において、田辺聖子女史による新源氏物語と対をなしているようでもあり、興味深くもあります。
しかし、単なる個人の好き嫌いをいえば、好きになれませんでした。
一行ですむ言葉を十行に膨らまして書くような、五七五七七に凝縮した和歌にくだくだしい解説をつけているような、そんな感じの文体。
そして、全体を通して流れるけだるさ。
源氏物語は果たして、けだるい文学だったのでしょうか。
冒険活劇でないことは確かですし、「もののあわれ」の文学とは言われますが・・・。
この辺りは、源氏物語云々というより、橋本治氏という一作家の作品を好きかということかもしれません。
ただ、私個人の好き嫌いはともかく、読まず嫌いはもったいない作品とは思いますので、一巻だけでも読んでみてください。
女性が書いたものを男性が、しかも女房たちの客観ではなく光源氏の主観で描き出していく。
源氏物語は、光源氏という一人の男を軸に、その周りにある女の生き様を描いたもの、という評もよく聞きます。
しかし、氏はそれを軽々と飛び越え、自分のものとし、新しい源氏物語を生み出しました。
直訳というより私訳という意味において、田辺聖子女史による新源氏物語と対をなしているようでもあり、興味深くもあります。
しかし、単なる個人の好き嫌いをいえば、好きになれませんでした。
一行ですむ言葉を十行に膨らまして書くような、五七五七七に凝縮した和歌にくだくだしい解説をつけているような、そんな感じの文体。
そして、全体を通して流れるけだるさ。
源氏物語は果たして、けだるい文学だったのでしょうか。
冒険活劇でないことは確かですし、「もののあわれ」の文学とは言われますが・・・。
この辺りは、源氏物語云々というより、橋本治氏という一作家の作品を好きかということかもしれません。
ただ、私個人の好き嫌いはともかく、読まず嫌いはもったいない作品とは思いますので、一巻だけでも読んでみてください。