「王家の紋章」より前にエジプトを書いているんですよね。なので(?)結構時代考証やもろもろはめちゃくちゃです(笑)。でもいいんです、ファンタジーなので。
やはり手塚治虫さんの影響がすごく出てますねえ。ティトとかイザイとか他のモブキャラとか。
ファラオの墓は竹宮さんの漫画では「地球へ・・・」の次に好きです。読後感がなんともいえん。
へんな漫画が次々とアニメ化してますけど、こういうのこそアニメ化してほしい。
「地球へ・・・」もそうだけど、少年が大人へと成長していく過程がとてもいいです。
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ファラオの墓 (1) (中公文庫 コミック版 た 1-4) 文庫 – 1996/2/18
竹宮 惠子
(著)
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竹宮恵子先生の作品です! 今から4000年前の昔、長く続いたエジプト統一は崩れ、戦乱の時代が訪れていた。 力だけがものをいう驚愕の時代~!!
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1996/2/18
- ISBN-104122025486
- ISBN-13978-4122025486
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1996/2/18)
- 発売日 : 1996/2/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4122025486
- ISBN-13 : 978-4122025486
- Amazon 売れ筋ランキング: - 761,890位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月23日に日本でレビュー済み
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古代エジプトが分裂している時代、ウルジナにエステーリナが襲われ、滅亡するところから話が始まります。王家の中で生き残った第二王子サリオキスと王女ナイルキアが敵国ウルジナの中で生きていく物語です。ウルジナの若く残酷な王スネフェルとそのいとこで聡明なアンケスエン姫が絡みます。色々と転々としていくサリオキスは本巻最後の方でムーラ族の伝説の英雄「鷹」として生きていくことになります。一方で、アンケスエン姫の侍女となったナイルキアはスネフェルと運命の出会いをします。この先、若き男女4人の運命がどう推移していくのか楽しみです。でも、話の展開が早すぎるように思います。週刊誌での連載だったからでしょうか。
2015年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きだった作品に再会できて本当に感激です。
そして思い出通り 素晴らしい作品でした。
そして思い出通り 素晴らしい作品でした。
2020年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女漫画の黎明期の大御所竹宮恵子先生の壮大な歴史架空ファンタジーです。
この方は、少年愛の走り『風と木の詩』や『イズァローン伝説』『地球へ』『天馬の血族』も描かれて
ましたね。色んなジャンルに果敢に挑戦される先生というイメージがあります。
この『ファラオの墓』は今から40年以上前に連載された作品で、最近だとモーニング娘が関わる演劇
女子部の上演作品のほうでお知りになった方も多いと思います。
この作品の主な登場人物は4人で、古代エジプトを舞台とした古王国のエストーリアを滅ぼされた
亡国の王子サリオキスとその妹ナイルキア、エストーリアを滅ぼしたウルジナ国王で蛇王と
呼ばれる暴君のスネフェル、スネフェルの従妹で大臣の娘でスネフェルの婚約者のアンエスケン姫です。
主に亡国の王子サリオキスが、戦勝国ウルジナの暴政から国を再興しようと「砂漠の鷹」という
反政府勢力を率いて、スネフェル王に立ち向かっていくのですが、奴隷で虐待されたり
仮死状態にされたりと1巻は波乱万丈なサリオキスの身の上は凄まじいです。
一方の敵国の王スネフェルも暴君になったのは理由があって、父は残酷で母はエストーリアの
元王妃でさらわれるように父王の王妃になりスネフェルを産んだこともあり、スネフェルは愛を
知らずに育ったという事情があります。
そんなスネフェルは自分のペットの蛇を小姓にけしかけたり、政略結婚で決められた婚約者
アンエスケンを気に入らなくて嫌味を言ったり、自分の側女が密通したことで残酷な処刑をしたりと
暴虐な王でした。
そんな彼が、運命の出会いをするのが亡国の王女ナイルキアです。ナイルキアとは素性も知らずに
惹かれあっていきます。この辺は少女漫画の王道ですね。
このスネフェルを主役に据えて、演劇女子部さんがミュージカルを最近上演しました。
結構歌やダンスも上手いミュージカルで、母の愛情に飢えたスネフェルの葛藤や、ナイルキアとの
恋と残酷な別れをドラマチックにまとめた良いミュージカルです。
実はこの話の中では、個人的にスネフェルが好きなキャラです。長髪で孤独な美少年の王。
演劇女子部さんは良いところに目をつけたと思います。スネフェルはこの後ナイルキアと出会って
良い王に目覚めますが、ナイルキアとの残酷な別れが彼の心を引き裂きました。
むしろ、主人公サリオキスの相手役がなかなか定まらなかったのが、サリオキスに魅力を
あまり感じられない理由になっています。サリオキスの周囲には、自分の命を助けてくれた
スネフェルの婚約者アンエスケン姫、妹ナイルキア、近隣国の戦う王女アウラ
(ナイルキアに容姿が似ています)がいて、最後の最後までサリオキスが結ばれる相手がわかりませんでした。
古代エジプトを舞台にした架空歴史ファンタジーで、4人の主な登場人物たちの愛憎や国の興亡が
メインの話です。電子版では掲載当初カラーだったページが復元されています。
個人的には結末が少し詰めが甘い話と思っていますが、派生作品で演劇女子部さんのミュージカル
作品が2作品(サリオキス主人公の舞台とスネフェル主人公の舞台)あるので、興味を持たれた方は
そちらもご覧いただければと思います。4巻にもレビューを書こうと思っていますので、
気になった方はご覧ください。
この方は、少年愛の走り『風と木の詩』や『イズァローン伝説』『地球へ』『天馬の血族』も描かれて
ましたね。色んなジャンルに果敢に挑戦される先生というイメージがあります。
この『ファラオの墓』は今から40年以上前に連載された作品で、最近だとモーニング娘が関わる演劇
女子部の上演作品のほうでお知りになった方も多いと思います。
この作品の主な登場人物は4人で、古代エジプトを舞台とした古王国のエストーリアを滅ぼされた
亡国の王子サリオキスとその妹ナイルキア、エストーリアを滅ぼしたウルジナ国王で蛇王と
呼ばれる暴君のスネフェル、スネフェルの従妹で大臣の娘でスネフェルの婚約者のアンエスケン姫です。
主に亡国の王子サリオキスが、戦勝国ウルジナの暴政から国を再興しようと「砂漠の鷹」という
反政府勢力を率いて、スネフェル王に立ち向かっていくのですが、奴隷で虐待されたり
仮死状態にされたりと1巻は波乱万丈なサリオキスの身の上は凄まじいです。
一方の敵国の王スネフェルも暴君になったのは理由があって、父は残酷で母はエストーリアの
元王妃でさらわれるように父王の王妃になりスネフェルを産んだこともあり、スネフェルは愛を
知らずに育ったという事情があります。
そんなスネフェルは自分のペットの蛇を小姓にけしかけたり、政略結婚で決められた婚約者
アンエスケンを気に入らなくて嫌味を言ったり、自分の側女が密通したことで残酷な処刑をしたりと
暴虐な王でした。
そんな彼が、運命の出会いをするのが亡国の王女ナイルキアです。ナイルキアとは素性も知らずに
惹かれあっていきます。この辺は少女漫画の王道ですね。
このスネフェルを主役に据えて、演劇女子部さんがミュージカルを最近上演しました。
結構歌やダンスも上手いミュージカルで、母の愛情に飢えたスネフェルの葛藤や、ナイルキアとの
恋と残酷な別れをドラマチックにまとめた良いミュージカルです。
実はこの話の中では、個人的にスネフェルが好きなキャラです。長髪で孤独な美少年の王。
演劇女子部さんは良いところに目をつけたと思います。スネフェルはこの後ナイルキアと出会って
良い王に目覚めますが、ナイルキアとの残酷な別れが彼の心を引き裂きました。
むしろ、主人公サリオキスの相手役がなかなか定まらなかったのが、サリオキスに魅力を
あまり感じられない理由になっています。サリオキスの周囲には、自分の命を助けてくれた
スネフェルの婚約者アンエスケン姫、妹ナイルキア、近隣国の戦う王女アウラ
(ナイルキアに容姿が似ています)がいて、最後の最後までサリオキスが結ばれる相手がわかりませんでした。
古代エジプトを舞台にした架空歴史ファンタジーで、4人の主な登場人物たちの愛憎や国の興亡が
メインの話です。電子版では掲載当初カラーだったページが復元されています。
個人的には結末が少し詰めが甘い話と思っていますが、派生作品で演劇女子部さんのミュージカル
作品が2作品(サリオキス主人公の舞台とスネフェル主人公の舞台)あるので、興味を持たれた方は
そちらもご覧いただければと思います。4巻にもレビューを書こうと思っていますので、
気になった方はご覧ください。
2018年4月6日に日本でレビュー済み
最初にこれを読んだのは病院の待合室に置かれていた
当時この作品が連載されていた週刊少女コミックだった。
子供心にその後の話の続き、それまでの話が知りたくて知りたくて
その夜は眠れず、翌日小遣いすべてをつぎ込んで単行本を買いに走った。
なん百回読み返したかわからない。
ただ読み返す度キャラクターが放つセリフ、その時の表情に魅せられてしまう。
そして話のうまさ。
ドラマチックに盛り上げ、複雑に伏線を引き、それをきっちり回収している。
骨太なので説得力が半端なく、おかげでエジプトで金髪碧眼キャラという設定ながら
こんな歴史あったんだろうなとついつい錯覚させられてしまう。
何よりもヒール役のウルジナ王スネフェルの存在がすごい。
これ程残酷で破滅型でエキセントリックでありながら切ないキャラを
私はほかに知らない。
彼に国を滅ぼされ両親を殺され、長い冒険と苦労の末宿敵にたどり着く
主役が「一人の人間として彼が好きだ」とスネフェルを評するくだりは
普通ならこれ以上ない復讐の対象に何言ってるの!と思うところなのに
大いに同感してしまうのである。
話の決着のつけ方もドラマチック。
ヒーローには宿願の成就が、ヒール役には長い苦しみからの解放が訪れる。
竹宮恵子というと「風と木の詩」「地球へ・・・」という作品名がすぐ浮かぶ。
だが私は作者が一大スランプの時に描かれた苦しみの結晶であるこの作品こそ
代表作だとひそかに思っている。
世界中どこに出しても胸を張れる一大叙事詩だと思う。
当時この作品が連載されていた週刊少女コミックだった。
子供心にその後の話の続き、それまでの話が知りたくて知りたくて
その夜は眠れず、翌日小遣いすべてをつぎ込んで単行本を買いに走った。
なん百回読み返したかわからない。
ただ読み返す度キャラクターが放つセリフ、その時の表情に魅せられてしまう。
そして話のうまさ。
ドラマチックに盛り上げ、複雑に伏線を引き、それをきっちり回収している。
骨太なので説得力が半端なく、おかげでエジプトで金髪碧眼キャラという設定ながら
こんな歴史あったんだろうなとついつい錯覚させられてしまう。
何よりもヒール役のウルジナ王スネフェルの存在がすごい。
これ程残酷で破滅型でエキセントリックでありながら切ないキャラを
私はほかに知らない。
彼に国を滅ぼされ両親を殺され、長い冒険と苦労の末宿敵にたどり着く
主役が「一人の人間として彼が好きだ」とスネフェルを評するくだりは
普通ならこれ以上ない復讐の対象に何言ってるの!と思うところなのに
大いに同感してしまうのである。
話の決着のつけ方もドラマチック。
ヒーローには宿願の成就が、ヒール役には長い苦しみからの解放が訪れる。
竹宮恵子というと「風と木の詩」「地球へ・・・」という作品名がすぐ浮かぶ。
だが私は作者が一大スランプの時に描かれた苦しみの結晶であるこの作品こそ
代表作だとひそかに思っている。
世界中どこに出しても胸を張れる一大叙事詩だと思う。
2014年1月8日に日本でレビュー済み
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良い作品は何年経っても色褪せません。
先生がどこかの学校関係の職務に就かれた記事を目にして
懐かしく思い探して全巻揃えて買ってしまいました。
買って良かったとその一言につきると思います。
先生がどこかの学校関係の職務に就かれた記事を目にして
懐かしく思い探して全巻揃えて買ってしまいました。
買って良かったとその一言につきると思います。
2021年9月13日に日本でレビュー済み
主人公はサリオキスでありながら、サリオより敵役のスネフェルの方が好きという方が多いのではないでしょうか。
この話で一番涙を誘うのはやはりスネフェルとナイルの悲恋。
この話を読んだのは遠い昔、私がまだ子供の頃の事ですが、スネフェルとナイル、この二人の恋を成就させてあげたかったと子供心に思いました。
今読み返すと薄っぺらいと思う箇所は各所にあるのですが、それらを凌ぐ名作だと今でも思う。
この話で一番涙を誘うのはやはりスネフェルとナイルの悲恋。
この話を読んだのは遠い昔、私がまだ子供の頃の事ですが、スネフェルとナイル、この二人の恋を成就させてあげたかったと子供心に思いました。
今読み返すと薄っぺらいと思う箇所は各所にあるのですが、それらを凌ぐ名作だと今でも思う。
2021年5月17日に日本でレビュー済み
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子供の頃家にあって読んでいて、竹宮先生の自伝「少年の名はジルベール」を読んだら久々に読みたくなって買いました。
うーん、古い。説明が多すぎ。そしてなんだかいまいちどのキャラクターの心情にも入り込めない。「?なんでそこでそんなこと考えるん?」というハテナばかりで、心の中を深く掘って描いていない。久々に読んでも面白い!ではなかったのが残念。
うーん、古い。説明が多すぎ。そしてなんだかいまいちどのキャラクターの心情にも入り込めない。「?なんでそこでそんなこと考えるん?」というハテナばかりで、心の中を深く掘って描いていない。久々に読んでも面白い!ではなかったのが残念。