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日日雑記 (中公文庫 た 15-5) 文庫 – 1997/2/18
武田 百合子
(著)
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1997/2/18
- ISBN-104122027969
- ISBN-13978-4122027961
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1997/2/18)
- 発売日 : 1997/2/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 267ページ
- ISBN-10 : 4122027969
- ISBN-13 : 978-4122027961
- Amazon 売れ筋ランキング: - 290,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,077位中公文庫
- - 5,083位近現代日本のエッセー・随筆
- - 12,550位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
玉が死んだところの描写がなんとも優しくて電車で軽く泣きました。
2017年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
富士日記全三巻を堪能したものとしては、もの足りなさが残ります。 富士の大自然の中で、年老いてゆく夫とともに自然をめで、寒暖に格闘し、その間に見せるハッとするような新鮮な描写は素晴らしいものでした。 この作品は、ご主人と死別した後の生活をモノクロ写真でとったような感想を持ちました。
2017年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
天気の話から豆腐、また文豪たちのやりとりなどほのぼのとつづられています。
2009年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
<ある日。>という出だしの一行から、するすると滑り出し、日常の身辺の出来事を気ままに拾い上げていく日記です。1988年(昭和63年)6月から、1991年(平成3年)4月にわたって、『マリ・クレール』誌に連載した文章+αを本にしたもの。
著者の文章を、今回はじめて読んだのですが、気さくな人柄がそのままに伝わってくる文章のたたずまいがいいですね。よそ行きの御馳走じゃない、ご飯とお味噌汁、お新香と塩鮭の焼いたの、それに焼海苔がいくつかとお茶みたいな、普段着でさっくりとした味わいの語り口。
「しなやかで、みずみずしい感受性が、いいなあ」「人間て、いいなあ」と、生き生きとして飾らない文章に触れていくうちに、なんだかしみじみしてきちゃいました。
池袋の文芸坐地下劇場で松本清張の『砂の器』を観た<ある日。>。ヒトの年齢で数えれば百歳になる玉(飼猫)が死んだ<ある日。>。富士北麓の夏、大岡昇平の家で夫妻と一緒にテレビを見た<ある日。>。うっかりして、H(娘で、写真家の花さん)の財布を地べたに置き忘れてしまった<ある日。>。
なかでも印象的で、何ということもなく懐かしい思いに誘われた日記です。
でも、一番味わい深く、心にしんと染みてきたのは、おしまいの二行でした。
<部屋のテレビで、ベルイマンの映画を延々と深夜まで観た。ベルイマンの映画をみていると、夫婦っていいなあ、と思う。>(p.251)
著者の文章を、今回はじめて読んだのですが、気さくな人柄がそのままに伝わってくる文章のたたずまいがいいですね。よそ行きの御馳走じゃない、ご飯とお味噌汁、お新香と塩鮭の焼いたの、それに焼海苔がいくつかとお茶みたいな、普段着でさっくりとした味わいの語り口。
「しなやかで、みずみずしい感受性が、いいなあ」「人間て、いいなあ」と、生き生きとして飾らない文章に触れていくうちに、なんだかしみじみしてきちゃいました。
池袋の文芸坐地下劇場で松本清張の『砂の器』を観た<ある日。>。ヒトの年齢で数えれば百歳になる玉(飼猫)が死んだ<ある日。>。富士北麓の夏、大岡昇平の家で夫妻と一緒にテレビを見た<ある日。>。うっかりして、H(娘で、写真家の花さん)の財布を地べたに置き忘れてしまった<ある日。>。
なかでも印象的で、何ということもなく懐かしい思いに誘われた日記です。
でも、一番味わい深く、心にしんと染みてきたのは、おしまいの二行でした。
<部屋のテレビで、ベルイマンの映画を延々と深夜まで観た。ベルイマンの映画をみていると、夫婦っていいなあ、と思う。>(p.251)
2014年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
遅ればせながら武田百合子さんのファンになり、次々と読んでいます。読み進んでおわってしまうのが寂しいです。
2007年5月1日に日本でレビュー済み
基本的に「ある日」という出だしではじまる日々の雑記。
出かけた場所で出会ったひとびとをつづった文章はユーモアに溢れてはいるものの、結構残酷ですらある。モデルになったひとたちが自分について書かれた箇所を読んだら、うれしい気持ちにはなれないのではないかと思わないでもないが、この残酷さは作者自身にも向けられるから嫌味な文章では全くない。
『富士日記』と比べて、この『日日雑記』は全体的に寂しさが色濃い本である。『富士日記』も、下巻は、夫の泰淳がどんどん衰弱していく姿が描かれていて、最後は悲しくならないではいられないのだが、それでもあの本にはまだ生気があった。対して、この『日日雑記』は大切な人たちや身近な人たちに先立たれて、この世に残されたものの孤独みたいなものが底流にある。泰淳のハエタタキの逸話やら妻子にお金を渡す泰淳を回想する作者の姿はせつない。
「部屋のテレビで、ベルイマンの映画を延々と深夜まで観た。ベルイマンの映画をみていると。夫婦っていいなぁ、と思う。」という文章がラストなのがいい。
出かけた場所で出会ったひとびとをつづった文章はユーモアに溢れてはいるものの、結構残酷ですらある。モデルになったひとたちが自分について書かれた箇所を読んだら、うれしい気持ちにはなれないのではないかと思わないでもないが、この残酷さは作者自身にも向けられるから嫌味な文章では全くない。
『富士日記』と比べて、この『日日雑記』は全体的に寂しさが色濃い本である。『富士日記』も、下巻は、夫の泰淳がどんどん衰弱していく姿が描かれていて、最後は悲しくならないではいられないのだが、それでもあの本にはまだ生気があった。対して、この『日日雑記』は大切な人たちや身近な人たちに先立たれて、この世に残されたものの孤独みたいなものが底流にある。泰淳のハエタタキの逸話やら妻子にお金を渡す泰淳を回想する作者の姿はせつない。
「部屋のテレビで、ベルイマンの映画を延々と深夜まで観た。ベルイマンの映画をみていると。夫婦っていいなぁ、と思う。」という文章がラストなのがいい。
2004年3月26日に日本でレビュー済み
文章が短く簡潔にかかれている。無駄がない。
憧れる文書スタイルです。
エッセイ全体のテンポが私の波長とはフィットしなかったので、
私個人の感想としては今ひとつかな。。。
憧れる文書スタイルです。
エッセイ全体のテンポが私の波長とはフィットしなかったので、
私個人の感想としては今ひとつかな。。。
2003年10月14日に日本でレビュー済み
こんなにも淡々と書かれた日記を私は今までに読んだ事がない。
しかし、その何気ない文章の中から彼女の目を通して見えたモノ、匂い、音、空気感などがふわりと読み手に伝わってくる。
それは決して押しつけなどではない。
読み終わった後にゆったりとした余韻の様なものを感じられる一冊。
武田百合子という女性をもっと知りたいと思った。
しかし、その何気ない文章の中から彼女の目を通して見えたモノ、匂い、音、空気感などがふわりと読み手に伝わってくる。
それは決して押しつけなどではない。
読み終わった後にゆったりとした余韻の様なものを感じられる一冊。
武田百合子という女性をもっと知りたいと思った。