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英国王室史話 上巻 (中公文庫 も 23-1) 文庫 – 2000/3/1

4.6 5つ星のうち4.6 23個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2000/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 409ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 412203616X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122036161
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 23個の評価

著者について

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森 護
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史に関する本は時代毎にテーマを取ることが多いですが、本書は英国王室をテーマにその成立から王朝の変遷を歴代国王のエピソードから描き出しています。歴史の縦のつながりは意識しないと追いかけることが難しいので、本書のような切り口は各王朝がどのようなどのような状況でどのような大義名分で統治していたかを理解できて興味深かったです。また、各王様のエピソードも、ありがちな悪王の評判を鵜吞みせず、残っている逸話や事績から再評価しようとする試みがなされているのも良かったです。
2009年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ウィリアム征服王から(前史としてサクソン王国の王たちもとりあげられていますが)ジョージ6世(現女王の父王)までのイングランド王を全て取り上げた本です。(上巻はエリザベス1世まで)

 英国史というよりは、それぞれの王の人となりや生涯、家族関係などをとりあげた読み物という感じですが、それだけに1人1人の個性がはっきり描写され印象的です。
著者の専門が紋章学というだけに、国王の母方の家系や妻の家系の話題が多いのも面白い。…といってもそういうことが紋章に絡んでくるということも、この本ではじめて知りましたが。
 小さいことですが、人物名に必ず原スペルが付されているのも私的にポイント高かったです。

時々俗に落ちるきらいもありますが、英国史に興味のある方なら読んで損はないのでは。特に下巻収録の「スコットランドのスチュアート王家」と「プリンス・オブ・ウェイルズとダイアナ元皇太子妃の系譜」は読みごたえありました。

1つ注意です!系図も索引も全て下巻巻末に収録されているので、上下巻一緒に購入なさることをおすすめします。私は上巻だけ先に買ってしまい、ばら戦争辺りのくだりでさっぱり分からず難渋しました…。あのあたりは系図がないとムリですねヤッパリ。昔の教科書の系図とかで代用しましたが足らない。この本収録の系図は全てかなり詳しいので資料としてだけでも価値ありですよ!
36人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英国王室の開祖ウィリアム征服王からジョージ六世(エリザベス二世の父)に至る
9王家40代の英国王、女王の伝記である。上巻は征服王からエリザベス一世まで。
征服王以前のアルフレッド大王、エドワード証誓王、征服王に負けたハロルド二世
などは扱われていない。王家の名称は、ノルマン王家からプランタジネット王家、
ランカスター王家を経て現在のウィンザー王家にいたるまで何回も変わり、王家が
途絶えて外国から王を連れてきたこともあるが、どの王家もウィリアム征服王の血
統であることに変わりはない。英国の王室は千年以上続いた世界でも屈指の旧家と
いえるだろう。

一口に英国といっても、その範囲は時代によって大きく異なるので注意が肝要。
むかしはグレートブリテン島の中のイングランド、スコットランド、ウェールズは
全く別の国だった。本書はスコットランドの王家については扱っていないが、歴代
のイングランド王をめぐる愛妾や庶子などやや下世話な裏話、逸話のたぐいがふん
だんに盛りこまれているので、楽しい読み物に仕上がっている。

なお、本書は pope を法皇と表記しているが、法皇とは出家した太上天皇の称号だ。
pope の訳語として使うのには違和感がある。法王か教皇にしてほしかった。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月24日に日本でレビュー済み
この本は英国貴族の歴史を知る上で、入門書でもあり、総まとめできる本でもあります。
くわしい系図が載っており、他の本で知った知識を当てはめていくと「なるほど、そういうつながりがあったのか!」
と断片的な知識が結びつく時の興奮・快感が味わえます。
実際、貴族史などに興味のある方は避けては通れない本だと思います。
フランスなど大陸側とのつながりはもちろん、英国貴族の大半は王族と関係がありますから、
王室の歴史だけではなく有力貴族の家系の歴史も分かります。

なにより、森先生の丁寧で痒い所に手の届く書き方で、読みやすさが保証されている点が一番の魅力です。
普通、この手の本は単調でつまらなくなるのですが、そういうところがほとんど無い、良書です。
この本を読んであなたも英国通になりましょう!
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年6月16日に日本でレビュー済み
とても読みやすくなりました。
長年読み続けられる一冊ですね。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年9月4日に日本でレビュー済み
「歴史には興味あるけど、世界史はよくわからない人のための入門編」としては好適だと思います。
ヘンリーだのエドワードだのって何人もいて、誰が何をしたヒトだかわからないから、なんか小説とか読みづらいの‾っていうタイプといえばいいでしょうか♪

で、すでに英国史をお勉強されているヒトにはおオススメしません(笑)
また、もうちょっと書き込んでほしい箇所と作者が好きな箇所のバランスが悪いところもあるので、星マイナスしちゃいました。

さて、この本ではあまり表舞台に出てこなかった王達もすべて記載されているので、おおまかな流れがつかみ易くなります。
王妃の記述も少なからずあり、それがまた大体政略結婚ですから当時の周辺国との関係も幾分かわかります(すべてではないですよ‾)。

例えば、私はこちらを読んでから「ブレイブハート」を観ました。
もちろん映画のイザベル妃の行動は創作されたものに過ぎないのですが、やはり史実を知っていると興味深く楽しめました。
また、小説で結構格好良かったリチャード獅子心王も、母であるアキテーヌ女公の話を経由すると...イメージが(笑)
更に、フランスとの密着な関係を知るとばら戦争の見方もまた変わるし、シェイクスピア作品もより深く味わえます。

こんなカンジで「フランス王国史話」も誰方が書いてくれないかしらと思いつつ。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年7月27日に日本でレビュー済み
 どこかの国の歴史を知ろうとする場合、人によっていろんなアプローチがあります。政治から入る人もあれば経済に注目する人もいるでしょうし、もっと特殊な分野(例えば軍事史や美術史)に重きを置く人もいるかも知れません。小生の場合、やはり人並みに政治史に親近感を覚えますので、統治体制の変遷や権力闘争の流れが分かると、その国の歴史の一端を理解したような気になります。
 この本は、そうしたアプローチをするに際して大変便利な本です。各王朝ごとに、歴代イングランド国王の治績が、興味深いエピソードを交えつつ、要領よく簡単にまとめられています。
 もとより、この本は王室の歴史を描いたものであって英国史の書物ではありません。社会・経済面への考察は乏しいし、時代感覚的なものをつかむ上でも十分とはいえないでしょう。
 しかしながら、英国史理解ないし英国理解のために、ひとつのバックボーンとなるべき知識を提供するという意味で、まことによく出来た書物であり、また、レファレンス的に活用するのも便利ですよ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年8月12日に日本でレビュー済み
イギリスに興味のある人には読んでもらいたいです。
分かりやすく家系ごとに分類してあるし、読みやすく一人一人について
書いてあります。
私はイギリスが大好きなので、旅行前や後に見た場所を思い出しながら
読んでいます。エリザベス1世やヘンリー8世など読めば読むほど、
昔の貴族はいろんなことをしていたんだなぁと思います。政略や傲慢さが
渦巻く歴史です。
最後に家系図も載っており、本当に分かりやすいです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート