中古品:
¥53 税込
配送料 ¥256 5月31日-6月1日にお届け(10 時間 49 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: ■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

毒にも薬にもなる話 (中公文庫 よ 33-1) 文庫 – 2000/11/1

3.4 5つ星のうち3.4 5個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2000/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 321ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122037492
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122037496
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 5個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
養老 孟司
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
5グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2013年7月13日に日本でレビュー済み
多数のエッセイが集められています。幅広い知識にもとづいた鋭い視点のエッセイが多いです。やや難解なものも少なくありませんが、私はとても楽しめました。

もくじ

毛沢東主義者の中国観 医者の「殺人」 非国民と大学紛争 日本的「世間」の成り立ち 田舎は消えた 専門家にとっての現実 メメント・モリ 当事者であること 住民の意思 公僕 歴史 服務規程 学問と普遍性 科学的思考と世間の「問題」 士農工商 人文科学と社会科学 秩序感覚 科学の正しさ オフィスと現場 辞任 また辞任 医者へのお礼 現実とはなにか 起こらなかったことの歴史 どこまで科学か 成田とはなにか 医療のコスト いじめ 厄災と周期 言論の自由 マネーゲーム 創造性の開発 だれが真理を語るのか 不戦決議 戦後五○年 対米感情 世間というゲットー 良き未来 「型」を喪失した日本人 臨床諸学の提唱 臨床時間学 臨床歴史学 臨床経済学 臨床哲学または同世代的考察 臨床生物学的歴史学 臨床中国学 臨床歴史学的実在学 臨床政治学

以下は私の印象に残った部分です

・都市には、人間の意識だけが現実だと錯覚させてしまう力がある。都市は本来それに耐えられる人が住むところだ (医者の殺人 より)

・通常はできるだけ解釈の幅をひろげ、暗黙の違法状態をつくっておく。それなら、必要があれば、いつでも強力に管理可能である。(日本的「世間」の成り立ち より)

・諸行無常は究極的には美的感覚を呼び起こす。人生には、それしかないからである。ほかのものは、いずれにせよ滅びる。滅びるからこそ美しい。(メメント・モリ より)

・客観評価の世界とは、じつは評価がマニュアル化した世界である。そんなものは人間の社会ではない。すべてが客観的に評価される世界とは、ある意味では徹底的な無責任システムである。なぜならそこでは、評価する主体、人が不在だからである(人文科学と社会科学 より)

・社会を画一化しようとすれば、当然その本質を、子どもは真似る。自分たちの基準に合わない子どもを、いじめるはずである。そこには大人の社会が映っているだけであろう(いじめ より)

・世間と折り合えない、ある個性をもつ人たち、いまではそれは世間の外に出ているに違いない。こうして日本の世間はますます固まる。そのなかでは世間の常識がしっかり固定される。それに合わないひとはどんどん「出ていく」。こうして一見世間は安泰だが、結局は空洞化する。(世間というゲットー より)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月4日に日本でレビュー済み
内容は、大きく4つに分かれている。

前半は、まとまった長さの時事論14本と、

見開き2ページの量で切り取られた24の時事の集積。

後半は、「臨床時間学」「臨床歴史学」等のタイトルを持つ

『臨床諸学』13本。

その間に27ページの論考『型を喪失した日本人』が置かれる。

時系列で並べれば、これとは逆の順番になる。

つまり、この並びは前に置かれたものほど新しい。

(といっても1997年、10年近く前の話だが。)

ただ、読んでいても時期のことはほとんど気にならない。

どの部分だけで一冊にしても、きっと読む側の集中力は

潰えてしまっただろうが、あらためてこうして見ると

これはよく出来たトレーニングのメニューのようで、

飽きずに全部読めた理由がなんとなくわかる気がした。

もちろんどこから読んでも一向に差し支えないと思う。

ところで、『毒にも薬にもなる話』。

良いタイトルだと思う。

養老先生の時評やエッセイの特徴は、

この一言に尽きるのではないだろうか?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月14日に日本でレビュー済み
養老先生のお話しは府に落ちることが多く、しかも読んでいて面白い。

「国民には知らされていない」と言ったときの、国民とは誰?という話しや、作られた「違法状態」のお話しは、何か身につまされるものを感じる。

後半の歴史や経済に関するお話しも興味深い。

あとがきからの引用になるが、

「若者は自分自身に歴史がないから、多くは歴史を実感として理解しない。

自分自身がすっかり変わってしまった。そういう記憶がいくらかでも自分にあれば、歴史は身近なものとなる。

自己のアイデンティティーを確立するのに懸命な若者は、ふつうその実感を欠く。」

という言葉に納得がいくような歳に気がついたらなっていた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート