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すぐれた意思決定: 判断と選択の心理学 (中公文庫 い 99-1) 文庫 – 2002/1/1
印南 一路
(著)
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104122039614
- ISBN-13978-4122039612
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
組織の効率化が進むなかで、個人の意思決定は日に日に重要性を増している。スピーディで質の高い意思決定の方策を、理論的かつ具体的に提言し、その実現のためにどうすべきかを示す。1997年刊の文庫化。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 323ページ
- ISBN-10 : 4122039614
- ISBN-13 : 978-4122039612
- Amazon 売れ筋ランキング: - 516,528位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済学の初心者にわかりやすく説明されていたので、とても読みやすかった。
2019年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦略やマーケティングのフレームワークに関する本を読む中で、しっくりこない部分を感じていたので、本書を購入しました。内容はとても良かったです。認知に限界があること、多数のバイアスに左右されていることがわかりやすく書かれています。業務に行き詰まりを感じた時に読み返したいなと思いました。
2015年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好き嫌いは分かれるとは思うが、文体は小気味よく読みやすい。出来る限り平易な例題を複数提示することで、読者に理解を促そうとする姿勢もよろしい。意思決定における様々な「落とし穴」を提示した上で、最後に優れた意思決定を行うためのポイントを提示している。願わくば、「落とし穴」と「ポイント」との連関付けをもう少し丁寧にやってくれると、ビジネスパーソンとしては助かるところだが。以下、参考になった点;
・意思決定の学び方には規範的意思決定論と実証的意思決定論がある。前者はすぐれた「型」から学ぶ手法であり、後者は実践練習およびフィードバックによって磨きをかける方法。まあ、両方必要だよねと。
・意思決定は選択であり、選択のためには決定ルール(例:○○の基準で最も優れている人を一人選ぶ)が必要であり、決定ルールを成立させるためには評価基準が必要。評価基準に関しては、何を基準として選ぶかということと、評価基準同士の重み付けを判断しなければならない。
・規範的意思決定論のステップ(問題解決プロセスと近似):1.問題の定義、2.評価基準の発見、3.基準間の重み付け、4.選択肢の生成、5.基準に基づいた選択肢の評価、6.最適な決定の計算、7.選択肢の選択
・規範的意思決定論(問題解決論)の限界:1.完全な問題の定義はむずかしい、2.全ての判断基準を認識することは難しい、3.正確な基準間の重み付けはむずかしい、4.全ての選択肢を知っているわけではない、5.選択肢の評価は正確にはできにくい・・・・。
・規範的意思決定論がむずかしいので、実証的意思決定になる。その大半はヒューリスティック(直観)によるもの。ヒューリスティックでも8割方は問題ない。コストもかからず、時間的にも早く結論を出せる。デメリットは、一定のバイアス(歪み)が生ずること。人事評価であれば過去の事例にアンカリングするとか、ステレオタイプの評価に陥るなど。人間が関与するのであれば、バイアスからは完全には逃れられない。
・交渉も意思決定のひとつだが、交渉がうまくいかないのは、当事者もしくは双方が、パイは限られていて、奪い合うのが交渉だと思い込んでいること。
・意思決定をむずかしくしている原因:1.世界の複雑性と情報の歪み、2.我々の認知能力の限界、3.同調圧力
・意思決定の「質」の評価が難しい理由:1.現実の世界には正解がないことが多い。最適解が「社会倫理に合致する」などの抽象的な基準になり、底に合致しているかどうかをさらに意思決定しなければならない、2.結果が観察しにくい場合もある
・ゆえに、意思決定はプロセスをきちんと評価することが大切。集団意思決定の場合、「受容度」が大切(受容度が低いと実行性が低くなる)。場合によっては、質を犠牲にしても受容度・満足度を高める必要がある・・・。って、これが日本のすり合わせ文化の弊害だと思われるが。
・優れた意思決定は目的に合致していること、プロセスを重視すること
・カオス理論:人生とは、ネックレスの真珠のように次から次へと連なる一連の相互に関連した出来事ではない。ある出来事が次に起こる出来事をまったく予測不能にする。そしてそれがさらに次の出来事を予測不能にする(マイケル・クライトン)
・情報が多量にあることの問題点:1.情報が細分かされると森全体の構造的な認識が困難になる、2.元の情報とは異なる部分(情報スラック)が生じる、3.限定的に選択された情報のみを受け取ることになる、4.情報操作される場合がある
・データ駆動型情報処理は知覚信号の受容で始まり解釈で終わる(突然何かが顔に当たり、水滴だと解釈する)、概念駆動型情報処理は解釈で始まり知覚信号の受容で終わる(エアコンの水滴か?にわか雨か? それを確認するために調べる) ⇒もうちょっと簡単な表現がないものかな・・・
・カクテルパーティ効果:パーティ会場で、ある人との会話に夢中になると、周りの会話は聞き取れる大きさであっても、我々の頭を素通りしていく。つまり、すでに知覚レベルで選択的な情報処理を行っているということ。
・期待による誘導:つまり、我々は見たいものだけを見る、事前に期待しているものを見る。⇒この説明はもうちょっと・・・。
・作業記憶とは、記憶の短時間保持、記憶項目の意味精緻化、暗算のような操作、推理・言語理解などの認知活動の作業スペース。限界は、容量が限られていること、同時に二つのことを考えられないこと、計算能力が限られていること。これらの限界が、人間の意思決定に影響を与える。
・長期記憶とはエピソード記憶(いつ何処で何をしたか、どういう文脈でしたか)、意味記憶(世界に関する知識、規則、言語、概念)、手続き記憶は車の運転や算数の問題の解き方など。長期記憶は思い出す際に自分なりの一貫性のあるストーリーとして「再構築」の過程を辿る。一貫性があるからといって、ありのままの記憶を述べているわけではない。人間は情報に意味を与えるからである。
・情報の認知は包括的ではなく選択的である。何を見ようとしているのかという期待が、何を見るか、そして何を記憶するかを左右する。経験を通じて、世界に対する理解を発達させる。さらにその理解によって情報を選択し、解釈(情報に意味を与える)し、出来事を予測する。これらの行動は、情報が溢れる社会の中で当然の適合行動である。
・人々が見落としがちなのが、値そのものの信頼性。集計手法の変化や測定基準の限界、またそれらによる数値の過大評価、過小評価などによって、統計データそのものの表面的な値は大きく変化する。場合によっては、データそのものが信頼できないために、データ上で表面的に起こっている変化にまったく意味がない可能性も。たとえば、ある市の犯罪統計で強盗の発生件数が急上昇した場合、治安がどんどん悪くなっているという宣伝がされるが、実際には取り締まりの強化や警察官の数を増やしただけだったりする。
・状況に依存する知覚と印象:1.対比効果(冷水に手をつけたあと、普通の水が温かく感じる)、2.先行効果(先入観を与えることで印象が変わる)、3.最近効果(新しい情報のほうがより印象を与える。先行効果の逆)、4.ハロー効果(ひとつの印象が全体像を作り出してしまう)
・順番効果:質問への回答は、質問や選択肢の順番によっても左右される。
・フレーミング効果:手術をするかどうかの意思決定の際、生存率が95%(ポジティブフレーミング)と死亡率が5%(ネガティブフレーミング)というのでは、決定効果に及ぼす影響が異なる。フレーミングには、心理的会計、比率差原則などもある。
・コントロール幻想:特定のタスクについて成功する確率を、客観的な状況が示す確率よりも主観的に高く見積もる傾向。
・罠を避けるには:不確実性を受け入れつつ、行動を麻痺させないこと⇒どうやって???
・意思決定の学び方には規範的意思決定論と実証的意思決定論がある。前者はすぐれた「型」から学ぶ手法であり、後者は実践練習およびフィードバックによって磨きをかける方法。まあ、両方必要だよねと。
・意思決定は選択であり、選択のためには決定ルール(例:○○の基準で最も優れている人を一人選ぶ)が必要であり、決定ルールを成立させるためには評価基準が必要。評価基準に関しては、何を基準として選ぶかということと、評価基準同士の重み付けを判断しなければならない。
・規範的意思決定論のステップ(問題解決プロセスと近似):1.問題の定義、2.評価基準の発見、3.基準間の重み付け、4.選択肢の生成、5.基準に基づいた選択肢の評価、6.最適な決定の計算、7.選択肢の選択
・規範的意思決定論(問題解決論)の限界:1.完全な問題の定義はむずかしい、2.全ての判断基準を認識することは難しい、3.正確な基準間の重み付けはむずかしい、4.全ての選択肢を知っているわけではない、5.選択肢の評価は正確にはできにくい・・・・。
・規範的意思決定論がむずかしいので、実証的意思決定になる。その大半はヒューリスティック(直観)によるもの。ヒューリスティックでも8割方は問題ない。コストもかからず、時間的にも早く結論を出せる。デメリットは、一定のバイアス(歪み)が生ずること。人事評価であれば過去の事例にアンカリングするとか、ステレオタイプの評価に陥るなど。人間が関与するのであれば、バイアスからは完全には逃れられない。
・交渉も意思決定のひとつだが、交渉がうまくいかないのは、当事者もしくは双方が、パイは限られていて、奪い合うのが交渉だと思い込んでいること。
・意思決定をむずかしくしている原因:1.世界の複雑性と情報の歪み、2.我々の認知能力の限界、3.同調圧力
・意思決定の「質」の評価が難しい理由:1.現実の世界には正解がないことが多い。最適解が「社会倫理に合致する」などの抽象的な基準になり、底に合致しているかどうかをさらに意思決定しなければならない、2.結果が観察しにくい場合もある
・ゆえに、意思決定はプロセスをきちんと評価することが大切。集団意思決定の場合、「受容度」が大切(受容度が低いと実行性が低くなる)。場合によっては、質を犠牲にしても受容度・満足度を高める必要がある・・・。って、これが日本のすり合わせ文化の弊害だと思われるが。
・優れた意思決定は目的に合致していること、プロセスを重視すること
・カオス理論:人生とは、ネックレスの真珠のように次から次へと連なる一連の相互に関連した出来事ではない。ある出来事が次に起こる出来事をまったく予測不能にする。そしてそれがさらに次の出来事を予測不能にする(マイケル・クライトン)
・情報が多量にあることの問題点:1.情報が細分かされると森全体の構造的な認識が困難になる、2.元の情報とは異なる部分(情報スラック)が生じる、3.限定的に選択された情報のみを受け取ることになる、4.情報操作される場合がある
・データ駆動型情報処理は知覚信号の受容で始まり解釈で終わる(突然何かが顔に当たり、水滴だと解釈する)、概念駆動型情報処理は解釈で始まり知覚信号の受容で終わる(エアコンの水滴か?にわか雨か? それを確認するために調べる) ⇒もうちょっと簡単な表現がないものかな・・・
・カクテルパーティ効果:パーティ会場で、ある人との会話に夢中になると、周りの会話は聞き取れる大きさであっても、我々の頭を素通りしていく。つまり、すでに知覚レベルで選択的な情報処理を行っているということ。
・期待による誘導:つまり、我々は見たいものだけを見る、事前に期待しているものを見る。⇒この説明はもうちょっと・・・。
・作業記憶とは、記憶の短時間保持、記憶項目の意味精緻化、暗算のような操作、推理・言語理解などの認知活動の作業スペース。限界は、容量が限られていること、同時に二つのことを考えられないこと、計算能力が限られていること。これらの限界が、人間の意思決定に影響を与える。
・長期記憶とはエピソード記憶(いつ何処で何をしたか、どういう文脈でしたか)、意味記憶(世界に関する知識、規則、言語、概念)、手続き記憶は車の運転や算数の問題の解き方など。長期記憶は思い出す際に自分なりの一貫性のあるストーリーとして「再構築」の過程を辿る。一貫性があるからといって、ありのままの記憶を述べているわけではない。人間は情報に意味を与えるからである。
・情報の認知は包括的ではなく選択的である。何を見ようとしているのかという期待が、何を見るか、そして何を記憶するかを左右する。経験を通じて、世界に対する理解を発達させる。さらにその理解によって情報を選択し、解釈(情報に意味を与える)し、出来事を予測する。これらの行動は、情報が溢れる社会の中で当然の適合行動である。
・人々が見落としがちなのが、値そのものの信頼性。集計手法の変化や測定基準の限界、またそれらによる数値の過大評価、過小評価などによって、統計データそのものの表面的な値は大きく変化する。場合によっては、データそのものが信頼できないために、データ上で表面的に起こっている変化にまったく意味がない可能性も。たとえば、ある市の犯罪統計で強盗の発生件数が急上昇した場合、治安がどんどん悪くなっているという宣伝がされるが、実際には取り締まりの強化や警察官の数を増やしただけだったりする。
・状況に依存する知覚と印象:1.対比効果(冷水に手をつけたあと、普通の水が温かく感じる)、2.先行効果(先入観を与えることで印象が変わる)、3.最近効果(新しい情報のほうがより印象を与える。先行効果の逆)、4.ハロー効果(ひとつの印象が全体像を作り出してしまう)
・順番効果:質問への回答は、質問や選択肢の順番によっても左右される。
・フレーミング効果:手術をするかどうかの意思決定の際、生存率が95%(ポジティブフレーミング)と死亡率が5%(ネガティブフレーミング)というのでは、決定効果に及ぼす影響が異なる。フレーミングには、心理的会計、比率差原則などもある。
・コントロール幻想:特定のタスクについて成功する確率を、客観的な状況が示す確率よりも主観的に高く見積もる傾向。
・罠を避けるには:不確実性を受け入れつつ、行動を麻痺させないこと⇒どうやって???
2017年1月13日に日本でレビュー済み
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経年のヤケというお話でしたが、許容範囲で、殆ど読まれていないのではないかと思われ、お得でした。ありがとうございました。
2014年4月20日に日本でレビュー済み
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認知心理学、確率統計、論理学などの知見がバランスよく紹介されている良書。
巷に見られる、IQが高いのに他者との論争になると最適解へ着地できない人などに
読んでほしい。また、自分のIQは低いな・・と思っている人にもおすすめできる。
この本は、凡人を落胆させない。
一番におすすめしたいのは、血液型で相性の良し悪しを判断したり、
自分を雨女雨男だと思っている人。「確証バイアス」がキーワード。
巷に見られる、IQが高いのに他者との論争になると最適解へ着地できない人などに
読んでほしい。また、自分のIQは低いな・・と思っている人にもおすすめできる。
この本は、凡人を落胆させない。
一番におすすめしたいのは、血液型で相性の良し悪しを判断したり、
自分を雨女雨男だと思っている人。「確証バイアス」がキーワード。
2018年5月21日に日本でレビュー済み
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意思決定に関する文献は多々ありますが、この本はいろいろな場面での意思決定について書かれています。事例集ではないので簡単すぎず固すぎないので読みやすいです。
2013年4月19日に日本でレビュー済み
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不確実な将来にたいして,どのように判断していけば誤りが少なくてすむか?
誰でも考える事であるが、多くの人が同じように誤りを犯すいくつかの傾向につき分析している.
思い込み、ヒューリスティックスなど陥りやすい例が述べられている.
筆者独自の考えというより教科書的に情報が網羅されている.
意思決定に関する日本語の本は少なく、是非改訂版もしくは再販を望む.
いろいろな場面で役立つ本である.
誰でも考える事であるが、多くの人が同じように誤りを犯すいくつかの傾向につき分析している.
思い込み、ヒューリスティックスなど陥りやすい例が述べられている.
筆者独自の考えというより教科書的に情報が網羅されている.
意思決定に関する日本語の本は少なく、是非改訂版もしくは再販を望む.
いろいろな場面で役立つ本である.
2014年10月6日に日本でレビュー済み
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学生として読んだ。意思決定のみならず、論文を書く上でもとても役立つ、バイブル的な本だと感じた。