1999年に出た単行本『新釈落語咄 Part2』の文庫化。
『新釈落語咄』の続編だが、独立して読むことが出来る。
もともと『中央公論』に連載されたもの。合計20回が、本書に収められている。
「あたま山」「小言幸兵衛」「真田小僧」「明烏」などの落語を取り上げ、内容を紹介しつつ、世相や落語界の問題点に切り込んでいくというエッセイ。
前作では世相との関係が中心だったが、本書では落語をいかに改良するかという点に重点が置かれている。くすぐりを整え、さげを工夫する。古典を守ることに汲々としている落語界への強烈な批判となっている。
まあ、それはそれで改良されているし、確かに感心させられる工夫ではある。しかし、やりすぎというか、バランスが崩れているというか。読んでいて大丈夫かなあと思ってしまうほど。
主張の部分が強すぎ、面白さという点では、前作より確実に落ちていると思う。
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新釈落語噺 その2 (中公文庫 た 56-2) 文庫 – 2002/5/1
立川 談志
(著)
- 本の長さ339ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2002/5/1
- ISBN-10412204023X
- ISBN-13978-4122040236
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 339ページ
- ISBN-10 : 412204023X
- ISBN-13 : 978-4122040236
- Amazon 売れ筋ランキング: - 322,493位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 369位落語・寄席・演芸 (本)
- - 1,568位演劇 (本)
- - 2,380位中公文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2004年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古典落語も談志師匠の手にかかるとまた違った一面が顔を出す。これは「新釈落語噺」に続くパート2である。相変わらず談志節が痛快に炸裂する。談志師匠の人間を見通す眼力にはただただ敬服する。「新釈落語噺」とこの本さえあれば落語の奥深さを十分に堪能できる。
2005年3月22日に日本でレビュー済み
第一巻でも描きましたが、古典落語を極め、その本質を「人間の業の肯定」と喝破した師匠・家元の書いた芸談ですから、文句のつけようはありません。
他方、常日頃から、古典落語が現代に通じるか、将来継承されるか、お悩みの発言も聞いております。
ご自身のご病気や古今亭志ん朝師匠の急逝などで、あせっておられるのが、行間から伝わってきて切ないです。
大丈夫、家元は不死身ですから。
余裕綽々と古典落語をどう伝えるか、お考え下さい。
他方、常日頃から、古典落語が現代に通じるか、将来継承されるか、お悩みの発言も聞いております。
ご自身のご病気や古今亭志ん朝師匠の急逝などで、あせっておられるのが、行間から伝わってきて切ないです。
大丈夫、家元は不死身ですから。
余裕綽々と古典落語をどう伝えるか、お考え下さい。