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血涙十番勝負 (中公文庫 や 7-2) 文庫 – 2002/9/1
山口 瞳
(著)
- 本の長さ311ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2002/9/1
- ISBN-104122040876
- ISBN-13978-4122040878
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2002/9/1)
- 発売日 : 2002/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 311ページ
- ISBN-10 : 4122040876
- ISBN-13 : 978-4122040878
- Amazon 売れ筋ランキング: - 564,513位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,625位将棋 (本)
- - 3,772位中公文庫
- - 49,205位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
棋士達の普段の生活の一部が垣間見られた。今まで棋士の実生活を知らなかったので、新鮮な驚きを随所に感じた。結構破天荒な生活を送っていることには本当に驚いた。将棋の棋譜と図面が載っているので、将棋が少しでもわかれば、なお面白みを感じることが出来ると思う。一世代か二世代前の実力者との対局なので、その名前を知っていれば、さらに雰囲気を身近に感じることができる。
2018年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自戦記の名著である。それは戦術の高度さにあるのではなく、シロウトならではの浅慮・上手への過剰な畏怖・対局中にしてはいけない後悔・震えといった敗勢の原因をプロの作家らしく冷徹に巧妙に描写するのが凄い。棋譜・盤面図のこともあり、このサイズは適当だと思う。
2015年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山口瞳さんの文体には独自の魅力があり、一度はまると抜けだせない。将棋はそれほど詳しくないが、引き込まれていく。この本もいい本でした。
私小説とエッセイの間を揺れ動く感じが魅力。どんな題材でもこの文体で書かれると読んでしまう。
私小説とエッセイの間を揺れ動く感じが魅力。どんな題材でもこの文体で書かれると読んでしまう。
2015年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっぱり新刊版で買うべきだったか。本が小さいと有難みが薄れる。
2015年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芹澤大山米長・・鬼籍に入った名棋士たちの姿を知るのは今となってはこの書しかない。
2020年8月9日に日本でレビュー済み
今から半世紀前の勝負の自戦記です。単行本の出版された当時、実にワクワクしながらこの「血涙十番勝負」を読み進めたのをよく覚えています。
「飛車落ち」の記譜も局面図も掲載されています。もっとも将棋を知らない方も、そこだけ読み飛ばしても面白さは変わらないでしょうけれど。それほど対局風景や棋士の人物描写、山口さんの破天荒な日常の行動は読み手を楽しませてくれるものでした。
飛車落ちはアマチュア強豪とプロとの手合いでも勝ち抜くのは大変だと言われていました。
学生名人とプロの名人の手合いだそうです。それでも山口さんは善戦します。結果は本書を最後までお読みください。実によく戦っています。
「序盤が五級、中盤が二段、終盤が十級」と自嘲気味に語られていますが、優れた棋譜を残していました。
糖尿病を患っている方がこれほどお酒を飲んでも大丈夫なのかと心配するほど、酒席の状況が綴られていました。それもまた魅力の一つでしょう。昔の文士のイメージを髣髴とします。
それから半世紀近く経って、小学館から少し修正はしてあるものの、ほぼオリジナルの形で本書は2017年に発行されました。山口さんの語り口の天衣無縫さは健在です。
本書の価値も歴史的価値を帯び始めています。対局後に急逝された山田道美九段も登場します。天才の呼び声が高かった芹沢博文八段との交友録も楽しく読みました。芹沢さんも早く亡くなられましたが。
当時、23歳だった桐山清純六段とも対局しています。今でも現役最古参棋士として70歳を超えてまだ勝負の世界におられるのも素晴らしいですね。大山康晴名人・王将・王位、中原誠十段・棋聖、そして米長邦雄八段。単行本解説も米長さんの文でした。
当時の棋界で活躍され、その後も第一線で活躍された棋士たちの若き日の姿が登場します。
昭和の将棋界の人物史のような趣も感じられました。
プロアマ戦が今のように普通ではない時代の駒落ち戦ですから、希少性もありました。対局するのが当時のタイトル戦で登場する旅館も多く使われており、それもまた本書の良さを表しています。
本文中に当時活躍されていた他の棋士のエピソードもふんだんに登場し、それも懐かしく読みました。
平成を超えて、令和の時代に、昭和が蘇ってきたかのようです。
当方も学生時代に本書を読んだわけですが、こんな本の再刊があるからこそ、読書はやめられません。
「飛車落ち」の記譜も局面図も掲載されています。もっとも将棋を知らない方も、そこだけ読み飛ばしても面白さは変わらないでしょうけれど。それほど対局風景や棋士の人物描写、山口さんの破天荒な日常の行動は読み手を楽しませてくれるものでした。
飛車落ちはアマチュア強豪とプロとの手合いでも勝ち抜くのは大変だと言われていました。
学生名人とプロの名人の手合いだそうです。それでも山口さんは善戦します。結果は本書を最後までお読みください。実によく戦っています。
「序盤が五級、中盤が二段、終盤が十級」と自嘲気味に語られていますが、優れた棋譜を残していました。
糖尿病を患っている方がこれほどお酒を飲んでも大丈夫なのかと心配するほど、酒席の状況が綴られていました。それもまた魅力の一つでしょう。昔の文士のイメージを髣髴とします。
それから半世紀近く経って、小学館から少し修正はしてあるものの、ほぼオリジナルの形で本書は2017年に発行されました。山口さんの語り口の天衣無縫さは健在です。
本書の価値も歴史的価値を帯び始めています。対局後に急逝された山田道美九段も登場します。天才の呼び声が高かった芹沢博文八段との交友録も楽しく読みました。芹沢さんも早く亡くなられましたが。
当時、23歳だった桐山清純六段とも対局しています。今でも現役最古参棋士として70歳を超えてまだ勝負の世界におられるのも素晴らしいですね。大山康晴名人・王将・王位、中原誠十段・棋聖、そして米長邦雄八段。単行本解説も米長さんの文でした。
当時の棋界で活躍され、その後も第一線で活躍された棋士たちの若き日の姿が登場します。
昭和の将棋界の人物史のような趣も感じられました。
プロアマ戦が今のように普通ではない時代の駒落ち戦ですから、希少性もありました。対局するのが当時のタイトル戦で登場する旅館も多く使われており、それもまた本書の良さを表しています。
本文中に当時活躍されていた他の棋士のエピソードもふんだんに登場し、それも懐かしく読みました。
平成を超えて、令和の時代に、昭和が蘇ってきたかのようです。
当方も学生時代に本書を読んだわけですが、こんな本の再刊があるからこそ、読書はやめられません。