<ポイント>
●とにかく棚の左から書類を入れていくだけ。
●棚からとった書類ももとに戻さず、棚の左から入れていく。
●人間の時系列の記憶を頼りに書類を探す。
(つまり、個人用である。複数の人間が使うケースは向かない)
●書類の分類を行わない。
●書類を一箇所に収める。
●例外なくすべての書類を収める。
●利用すればするほど自然に秩序が形成されるので秩序を維持するためのコストが不要
(左によく使う書類が集まり、右に不要な書類が集まるので自然に選別される)
●時系列の記憶を使った二分木探索が可能(常に時系列にソートされているゆえ)。
<体験談>
実際に現在も利用している。
実務上、なんの支障もない。
書類を探す時間は特に速いわけではない。
押並べて考えると平均よりやや速いくらいだと思う。
目的の書類が一発では出てこないが、その代わりにどこにしまったか忘れて探しまわる時間のロスがない。
常に自動的に時系列で書類がソートされているので、時系列の記憶を頼りに二分木探索を行うことができる。
つまり棚の適当なところの書類を見てそれより新しい(左)か古い(右)かを考えて探すということを繰り返す。
まじめに棚の左から一つずつ書類を見ていく必要はない(もちろん直近の書類ならそうしてよい)。
分類するために時間と頭を一切使わなくて良い。
すべての書類が一箇所に収まっているので「受け取った」「受け取ってない」がはっきりする。
「受け取った」「受け取ってない」がはっきりできる点は、実務上、非常に大きな意味を持つと感じる。
私のようにいちいち分類することが面倒なズボラな方や、
机周りの整理整頓もままならないくらい忙しい方にはおすすめである。
「書類ならとにかく棚の左に叩きこめ!!」がスローガンである。
分類や整理のことなど何も考えず、ただただ仕事に集中すればよい。
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「超」整理法1 押出しファイリング (中公文庫 の 9-1) 文庫 – 2003/5/23
野口 悠紀雄
(著)
押出しファイリング
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2003/5/23
- ISBN-104122042097
- ISBN-13978-4122042094
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2003/5/23)
- 発売日 : 2003/5/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 227ページ
- ISBN-10 : 4122042097
- ISBN-13 : 978-4122042094
- Amazon 売れ筋ランキング: - 457,982位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,490位仕事術・整理法
- - 3,251位中公文庫
- - 79,524位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。
一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)、『世界経済危機 日本の罪と罰』(ダイヤモンド社、2008年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか』(ダイヤモンド社、2010年)等多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
述べられている整理法は1つだけ。シンプルで非常に良い。私自身実践して仕事机が見違えるほど片付いた。
本文のほとんどをこの整理法が如何に優れているか、理論的に正しいかの説明に割いているのについては冗長に感じられた。しかし、資料の整理法を模索している人には非常にオススメの本です。
本文のほとんどをこの整理法が如何に優れているか、理論的に正しいかの説明に割いているのについては冗長に感じられた。しかし、資料の整理法を模索している人には非常にオススメの本です。
2007年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
立花隆氏の「知のソフトウェア」と併せて読むと 効果が倍増すると思う
わたしは立花さんの方法で ここ10年やってきているが
ちょっと工夫しないと オフィスがめちゃくちゃになってきたので
藁をもすがるように読んだ
10年前の著作の焼き直しなので 特に コンピュータとIT関連で 情報が旧い
今の大学生が読んだら 扱う情報量の単位差に理解もできないかも知れない
ただ 「本当は この著作のテキストデータはこんなに小さくて良いんだよなぁ」とか
最近の馬鹿でかい データの重さに辟易しているので 10年前は良かったなと思う
しかし Google や MacOS が ディレクトリを作る事はもう意味が無く
情報は 検索をさせる と言う 方向に来ていることをきっちり予言していのは
さすがですね
あと「本の処分は今現在不可能」と言う 赤裸々な告白は
(実は一番 教えて欲しかったのだけど) 共感できる
時間軸概念は わたしも 普遍だと思う
わたしは立花さんの方法で ここ10年やってきているが
ちょっと工夫しないと オフィスがめちゃくちゃになってきたので
藁をもすがるように読んだ
10年前の著作の焼き直しなので 特に コンピュータとIT関連で 情報が旧い
今の大学生が読んだら 扱う情報量の単位差に理解もできないかも知れない
ただ 「本当は この著作のテキストデータはこんなに小さくて良いんだよなぁ」とか
最近の馬鹿でかい データの重さに辟易しているので 10年前は良かったなと思う
しかし Google や MacOS が ディレクトリを作る事はもう意味が無く
情報は 検索をさせる と言う 方向に来ていることをきっちり予言していのは
さすがですね
あと「本の処分は今現在不可能」と言う 赤裸々な告白は
(実は一番 教えて欲しかったのだけど) 共感できる
時間軸概念は わたしも 普遍だと思う
2015年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要は下記の主張である。説得力があり、なぜこんな簡単なことに気づかなかったのか不思議である。
分類は時間対効果が低い為、時間軸でストックし、溢れた時点で古いものから廃棄・保管の判断をすることでフローを流す形式がベストと提唱している。
システムの検索機能さえあればそれで十分ということだ。ただし、共有データについては分類が必要である。
分類は時間対効果が低い為、時間軸でストックし、溢れた時点で古いものから廃棄・保管の判断をすることでフローを流す形式がベストと提唱している。
システムの検索機能さえあればそれで十分ということだ。ただし、共有データについては分類が必要である。
2006年6月13日に日本でレビュー済み
自分は新書版は読んでいなかったため、この文庫版で初めて「超」整理法を読んだ。
書いてある内容は非常にわかりやすく、合理性に富んでいる。
筆者と同じような職種・地位ならば、恐らく、この整理の方法を実践するのが最も
合理的と言えそうである。
ただ、自分は研究系の仕事をしているが、この方法に完全には徹しきれず、部分的
に筆者の方法を取り入れている。自分は、やはり簡単に分類をして、分類した封筒を
使ったものから手前におくことにしている。筆者のポリシーには反する点もあるが、
これだけでもだいぶ便利さが向上した。多くの人にとっては、この程度の取り入れ方
が一番効率的かもしれない。
多くの人の場合は、知的職種であっても、情報の種類や扱い方が筆者と異なる部分
があるために、完全にこの方法に徹しきるのはやや難点があるということだろうか。
自分の職場には多くの人がいるのだが、封筒を使い、擬似的にでも筆者の方法に近い
ことをしているのは自分くらいである。これほど話題になり、本も売れた割には、実
際に実践している人の絶対数はそれほど多くないのかもしれない。
ただし、整理の考え方として非常に参考になるため、各自の整理の仕方に取り入れ
られる部分が必ず得られるだろう。また、一般的に何らかの方法を提唱する場合、大
した根拠もなく精神論を押し付けるものが多い中で、精神論を排し、従来の考えにと
らわれず、合理性にのみ基づいて考えられているこの方法、考え方、本書の説明は非
常に好感の持てるものである。
書いてある内容は非常にわかりやすく、合理性に富んでいる。
筆者と同じような職種・地位ならば、恐らく、この整理の方法を実践するのが最も
合理的と言えそうである。
ただ、自分は研究系の仕事をしているが、この方法に完全には徹しきれず、部分的
に筆者の方法を取り入れている。自分は、やはり簡単に分類をして、分類した封筒を
使ったものから手前におくことにしている。筆者のポリシーには反する点もあるが、
これだけでもだいぶ便利さが向上した。多くの人にとっては、この程度の取り入れ方
が一番効率的かもしれない。
多くの人の場合は、知的職種であっても、情報の種類や扱い方が筆者と異なる部分
があるために、完全にこの方法に徹しきるのはやや難点があるということだろうか。
自分の職場には多くの人がいるのだが、封筒を使い、擬似的にでも筆者の方法に近い
ことをしているのは自分くらいである。これほど話題になり、本も売れた割には、実
際に実践している人の絶対数はそれほど多くないのかもしれない。
ただし、整理の考え方として非常に参考になるため、各自の整理の仕方に取り入れ
られる部分が必ず得られるだろう。また、一般的に何らかの方法を提唱する場合、大
した根拠もなく精神論を押し付けるものが多い中で、精神論を排し、従来の考えにと
らわれず、合理性にのみ基づいて考えられているこの方法、考え方、本書の説明は非
常に好感の持てるものである。
2009年11月28日に日本でレビュー済み
時間軸で情報を整理する人、決まった場所に決まったルールで置ける人、複数人で共有せず自分だけで情報を活用する人には、最適。
家庭内での共有整理には適していない。
情報の管理が簡単に出来、仕事ははかどるが、ただ一つの欠点は、この方法で整理された情報は、美的でなく、一見して雑然として整理されている様には見えない事。
機能的に情報を整理することと、見た目綺麗に整理整頓することはベツモノだという事に気付かせてくれる。
家庭内での共有整理には適していない。
情報の管理が簡単に出来、仕事ははかどるが、ただ一つの欠点は、この方法で整理された情報は、美的でなく、一見して雑然として整理されている様には見えない事。
機能的に情報を整理することと、見た目綺麗に整理整頓することはベツモノだという事に気付かせてくれる。
2003年6月28日に日本でレビュー済み
この本の新書版が刊行されて早いものでもう10年経った。この文庫版は今まで三冊出た新書版をテーマ別に再編成して四分冊に分けて刊行するのだという。この回は「押出しファイリング」。
私の机の横の本棚には棚を二段占領して封筒がずらりと並んでいる。封筒の端に日付があり古いものは93年、新しいものは97年に終っている。つまり新書が刊行されてすぐこの押出し方式を試して、四年目に挫折しているということである。それはこの整理法の有効性がないということではなく、野口氏の方法をそのまま真似ただけということが敗因である。彼の生活スタイルと私のそれとはぜんぜん違うわけだから、システムを何処に構築するか、何を整理するか、どう使うかは自分で工夫すべきことであったのだ。
今回文庫版で読みなおし、新発見することはほとんど無かったが、自分の整理法を考え直すきっかけ・刺激にはなった。「情報をストックではなくフローとして扱う」という野口氏の主張は私の整理法にそのまま活かしながらも、また新たな整理に挑もうと考えている。
野口氏は「執筆後に生じた様々な変化に対応して、内容を改訂した」と書いてあるが、本文でデータベースやファックスについての意見を長々と書いて、終章の「その後の展開」でその利用法を否定するかのように書いている。最近まで氏の書物を読んできた読者には明らかなことかもしれないが、10年ぶりの読者や、初めての読者には不親切である。続巻では細かな改訂を期待したい。
私の机の横の本棚には棚を二段占領して封筒がずらりと並んでいる。封筒の端に日付があり古いものは93年、新しいものは97年に終っている。つまり新書が刊行されてすぐこの押出し方式を試して、四年目に挫折しているということである。それはこの整理法の有効性がないということではなく、野口氏の方法をそのまま真似ただけということが敗因である。彼の生活スタイルと私のそれとはぜんぜん違うわけだから、システムを何処に構築するか、何を整理するか、どう使うかは自分で工夫すべきことであったのだ。
今回文庫版で読みなおし、新発見することはほとんど無かったが、自分の整理法を考え直すきっかけ・刺激にはなった。「情報をストックではなくフローとして扱う」という野口氏の主張は私の整理法にそのまま活かしながらも、また新たな整理に挑もうと考えている。
野口氏は「執筆後に生じた様々な変化に対応して、内容を改訂した」と書いてあるが、本文でデータベースやファックスについての意見を長々と書いて、終章の「その後の展開」でその利用法を否定するかのように書いている。最近まで氏の書物を読んできた読者には明らかなことかもしれないが、10年ぶりの読者や、初めての読者には不親切である。続巻では細かな改訂を期待したい。
2021年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資料を時系列に並べ、使用した資料をアップデートされた位置に置きなおす整理法は、情報のフロー、ホットな内容の重視という観点の決定的な手段であることを教えて頂きました。項目別に分類された資料は図書館、文書館での長期保存に回すことを示唆されています。提示された方法は冷静な分析に裏付けられていると感じました。