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がん患者学: 長期生存患者たちに学ぶ (1) (中公文庫 や 47-1) 文庫 – 2004/3/25
柳原 和子
(著)
現代医療の予測を遥かに超えて長期生存を遂げた患者たち。彼らはどのようにがんと闘ってきたのか? 自らががん患者である著者による魂の記録。〈解説〉岸本葉子
- 本の長さ477ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/3/25
- ISBN-104122043433
- ISBN-13978-4122043435
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2004/3/25)
- 発売日 : 2004/3/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 477ページ
- ISBN-10 : 4122043433
- ISBN-13 : 978-4122043435
- Amazon 売れ筋ランキング: - 636,186位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,272位中公文庫
- - 31,769位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
罹ってから始まる勉強。がんの本質に迫る実態を明らかにする、ある意味恐い本ですね。
2009年7月22日に日本でレビュー済み
●いろいろな治癒パターンがあります。放任・積極介入その中間、まあこれだけははっきりしいます。抗がん剤はかなりやばい。ただし著者はある情報を隠匿した上で抗がん剤を糾弾しています。日本には抗がん剤専門医が数十人しかいない。消火器外科医や糖尿病専門医が数千以上いる中か抗がん剤専門医はたったの数十人。なぜこれを告発しないのでしょうか。それは先に答えが見えているから。抗がん剤にレッテルを貼りたい意図があるからです。あの激しい副作用を考慮すれば著者の気持ちもわかりますが専門医がこれだけ少数しかいない以上この本で紹介されている方や著者の知人もほとんど素人が処方し投与したとしか考えられないんですが。確率的に数十人しかいない抗がん剤専門医の誰かが担当したとは考えられません。抗がん剤の危険性を訴えると同時に抗がん剤専門医が供給過小ということも告発しなければどう考えてもフェアじゃないでしょう。これだけ危険な薬を白衣を着ているだけのはったり素人が扱っている恐怖。
●あと非常に危うい医師が多いですね。これだけ素人くさい人が闊歩しているのは全く淘汰されないんでしょうね。ほかの業界と比べてもかなりセミプロ率が高いような気がするんですけど。高い水準を求めているのではなくてごく平均的・標準的な処置処方ができない。50点〜60点台のスコアを求めているのにそれすら満足にできないひとが大勢いる。誰でもなれる職業でもないのに誰でもなれる職業よりも個々人のばらつきがでかい業界って怪奇以外のなにものでもないです。これだけばらつきが多い以上カルテとレセプトは患者本人の意思があれば原則持ち出し可でいいでしょう。
●あとこれは病気になる前に読む本です。なった後では遅すぎます。この本の内容では迷います。疑心暗鬼になります。なったとしても受け入れて勉強して相当落ち着いてから読むべきであると思います。
●あと非常に危うい医師が多いですね。これだけ素人くさい人が闊歩しているのは全く淘汰されないんでしょうね。ほかの業界と比べてもかなりセミプロ率が高いような気がするんですけど。高い水準を求めているのではなくてごく平均的・標準的な処置処方ができない。50点〜60点台のスコアを求めているのにそれすら満足にできないひとが大勢いる。誰でもなれる職業でもないのに誰でもなれる職業よりも個々人のばらつきがでかい業界って怪奇以外のなにものでもないです。これだけばらつきが多い以上カルテとレセプトは患者本人の意思があれば原則持ち出し可でいいでしょう。
●あとこれは病気になる前に読む本です。なった後では遅すぎます。この本の内容では迷います。疑心暗鬼になります。なったとしても受け入れて勉強して相当落ち着いてから読むべきであると思います。
2010年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、柳原和子氏の『がん患者学』(中公文庫)全3冊を購入し一回通読した者です。
読んでみて、いかに私が「健康」というものの有難さを分かっていないか思い知らされました。今というこの瞬間、瞬間を生き切っているかと問われたら私は何も答えられないでしょう。毎日を無駄に過ごしている、本気で人生を謳歌していない、健康を当たり前のことだと思っている・・・。何て甘えて自堕落な生き方をしてきたのだろうと反省させられます。
この本はがんに何らかの形で関わりを持つようになった当事者と家族はもちろんのこと、まだ、がんとは関わりのないごく普通の一般人にも読まれるべきものだと思います。いい本です。
このレビューを見て買おうか止めようか考えているそこの貴方。勝手損はしません。もしかすると、目から鱗が落ちる体験をすることができるかもしれません。『がん患者学』全3冊の同時購入をお勧めします。
読んでみて、いかに私が「健康」というものの有難さを分かっていないか思い知らされました。今というこの瞬間、瞬間を生き切っているかと問われたら私は何も答えられないでしょう。毎日を無駄に過ごしている、本気で人生を謳歌していない、健康を当たり前のことだと思っている・・・。何て甘えて自堕落な生き方をしてきたのだろうと反省させられます。
この本はがんに何らかの形で関わりを持つようになった当事者と家族はもちろんのこと、まだ、がんとは関わりのないごく普通の一般人にも読まれるべきものだと思います。いい本です。
このレビューを見て買おうか止めようか考えているそこの貴方。勝手損はしません。もしかすると、目から鱗が落ちる体験をすることができるかもしれません。『がん患者学』全3冊の同時購入をお勧めします。
2011年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
癌になって長期に生存している人たちへの治り方のインタビュー記録。
ちょっと長いですが、癌になってどうしたらいいか悩んでいる人にはお薦めです。
三大医療(手術・抗癌剤・放射線)反対に偏ることなく、抗癌剤治療のみで長期生存している人も含まれており、
癌の治りかた・治しかたを幅広く、客観的にとらえる一助になると思います。
ちょっと長いですが、癌になってどうしたらいいか悩んでいる人にはお薦めです。
三大医療(手術・抗癌剤・放射線)反対に偏ることなく、抗癌剤治療のみで長期生存している人も含まれており、
癌の治りかた・治しかたを幅広く、客観的にとらえる一助になると思います。
2005年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょうど、私が同病者として、労働現場に戻りつつあるときに、晶文社から分厚い原本が出版された。「患者による患者学のはじまり」に足場を作ろうとしている著者の勇気に感動した。
私の読み方は、同病者としては次のようになる。
第3部の「再生-私とがん」には特に注目した。私も同病であり、あの時代に迷える子羊としてさまよっていたからである。
この著者に関心をもつのは当然のことであった。この人の母が卵巣癌と診断され闘病生活の末亡くなったこと。更に、幼いときより母のいとこで「癌には個性がある」と主張していた医学者佐藤博氏の影響を受けていたこと。私は、彼女がノンフイクションライターという立場から、あらためて「がん」なるものを明らかにしようという姿に感動した。
早期発見・早期治療はベストという既成の価値観は、近藤誠氏の『がんもどき理論』により突き崩されていた。良心的な医師も動揺していた。
さらに、ホスピスの登場。在宅で死を迎えたいという希望。それにつきあってもいいという医師たちの登場。
帯津良一氏を頂点とする代替医療の大流行。このような状況の中でこの書物は誕生した。
●がん患者は医師たちにわが身をゆだねるのではなく、自らの病を癒す方法を選択しなければならなくなった。
がん患者として闘病しつづけている柳原和子は「長期生存をとげた患者に学ぶ」(原本の副題)という視点から自己の仕事を再開した。長期生存している患者はいるのだ。今、あらゆるところで「がん告知」をされ絶望している大勢の人たちに希望をあたえる書である。いや、彼女の生き方そのものが、人とがんの関係を新しく見直してくれるのかもしれない。
がんのとらえ方も変わった。がんは我が身体にある細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つき細胞増殖を止めることができなくなった自然な現象に過ぎない。
それでを、私たちはがんを病と言い、どこかでおりあいをつけれたらと願っている。原因究明は進めどもそれは治療とはつながらないことは抑えておいた方がいい。
私の読み方は、同病者としては次のようになる。
第3部の「再生-私とがん」には特に注目した。私も同病であり、あの時代に迷える子羊としてさまよっていたからである。
この著者に関心をもつのは当然のことであった。この人の母が卵巣癌と診断され闘病生活の末亡くなったこと。更に、幼いときより母のいとこで「癌には個性がある」と主張していた医学者佐藤博氏の影響を受けていたこと。私は、彼女がノンフイクションライターという立場から、あらためて「がん」なるものを明らかにしようという姿に感動した。
早期発見・早期治療はベストという既成の価値観は、近藤誠氏の『がんもどき理論』により突き崩されていた。良心的な医師も動揺していた。
さらに、ホスピスの登場。在宅で死を迎えたいという希望。それにつきあってもいいという医師たちの登場。
帯津良一氏を頂点とする代替医療の大流行。このような状況の中でこの書物は誕生した。
●がん患者は医師たちにわが身をゆだねるのではなく、自らの病を癒す方法を選択しなければならなくなった。
がん患者として闘病しつづけている柳原和子は「長期生存をとげた患者に学ぶ」(原本の副題)という視点から自己の仕事を再開した。長期生存している患者はいるのだ。今、あらゆるところで「がん告知」をされ絶望している大勢の人たちに希望をあたえる書である。いや、彼女の生き方そのものが、人とがんの関係を新しく見直してくれるのかもしれない。
がんのとらえ方も変わった。がんは我が身体にある細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つき細胞増殖を止めることができなくなった自然な現象に過ぎない。
それでを、私たちはがんを病と言い、どこかでおりあいをつけれたらと願っている。原因究明は進めどもそれは治療とはつながらないことは抑えておいた方がいい。
2012年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長期生存者を通してがんを生き抜くこつが描かれています。インタビューを受けた人々の語り口のまま、著者の手入れは禁欲的なまでに最小限にして記述されているので、それぞれの人々の個性がよく伝わってきます。がんというのは本当に人それぞれの個性によって様々であるというのが分かりますが、全体を通してみて、ストレスをなくすことと、現代医療と食事療法などの「統合医療」が有効であると感じました。この本は、がんという病気のことを離れても、読み物として非常に面白いです。特に一番最後の阿岸明子さんの生き様には感銘を受け、勇気と力を頂きました。これだけ素晴らしい内容に仕上がっているのは、著者の端正な文章や全身全霊をこめた作品だけを世に送り出すという姿勢によるものでしょう。本当に稀有な力のある作家さんで、亡くなったことが惜しまれます。合掌。
2004年1月7日に日本でレビュー済み
この本を知的興味で読むのと、自分や家族が癌にかかって読むののでは全然印象が違うだろうな、私は3年ちょっと前に女房が癌の末期で死にそうな時に読みました。医者の予言どおり3ヶ月で死んでしまいましたが。今でもこの本に感謝しているのはお見舞いにCDとCDプレーヤーがいいと書いてあったこと、さっそく買っていったらとても喜んでくれました。この本に書いてある患者さんの実例は私には参考になりませんでしたが、自分ひとり不幸を背負っているような気になっていた私には、やはりほかにも苦しんでいる人は沢山いるんだということを知っただけでも良かったと思います。後で他の癌患者を持つ家族にあげたらすごく喜ばれました。
2004年11月19日に日本でレビュー済み
この本は、代替医療や民間療法を実践した人だけの記録ではない。
「なぜ癌になってしまったのだろう?」
「再発を防ぐためにどうしたらいいのだろう?」
この問い対する答えは、患者一人ひとり皆それぞれに違うことを教えてくれる。
まるで短編小説のような筆致で綴られたルポは、とても読みやすく興味深い。
それぞれの人がそれぞれのスタンスで自らの病、癌と向き合う姿を真正面から捉えた、ノンフィクションの真骨頂ともいえる貴重な本だと思う。
「なぜ癌になってしまったのだろう?」
「再発を防ぐためにどうしたらいいのだろう?」
この問い対する答えは、患者一人ひとり皆それぞれに違うことを教えてくれる。
まるで短編小説のような筆致で綴られたルポは、とても読みやすく興味深い。
それぞれの人がそれぞれのスタンスで自らの病、癌と向き合う姿を真正面から捉えた、ノンフィクションの真骨頂ともいえる貴重な本だと思う。