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陸奥甲冑記 (中公文庫 さ 28-18) 文庫 – 2004/9/1
澤田 ふじ子
(著)
桓武王朝期、統一国家への道を急ぐ天皇は、蝦夷征伐の勅を坂上田村麻呂に下す。部族独立のため迎え撃つのは陸奥国の盟主・阿弖流為。壮大な古代歴史ロマン
- 本の長さ471ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104122044170
- ISBN-13978-4122044173
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 471ページ
- ISBN-10 : 4122044170
- ISBN-13 : 978-4122044173
- Amazon 売れ筋ランキング: - 793,749位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初はやや読みにくい感じがしたのですが、読み進むにつれ止まらなくなりました。
少ない記録の中から、実際にあった戦、砦の名前が細やかに表記されているのがリアリティを感じさせます。
実際の阿弖流為もきっとこういう人物だったのでは…と思わされました。
田村麻呂、阿弖流為ともに葛藤や悩みを抱える人間臭さもあり、芯はきっちり筋の通った見事な男ぶりでした。
ハッピーエンドではないのに読後感の心地良い一冊です。
少ない記録の中から、実際にあった戦、砦の名前が細やかに表記されているのがリアリティを感じさせます。
実際の阿弖流為もきっとこういう人物だったのでは…と思わされました。
田村麻呂、阿弖流為ともに葛藤や悩みを抱える人間臭さもあり、芯はきっちり筋の通った見事な男ぶりでした。
ハッピーエンドではないのに読後感の心地良い一冊です。
2018年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公は誰だったんだろう。
当然読み始める前はアテルイと田村麻呂の攻防と苦悩が読めるものだと思っていた。
しかし稿の半分を費やしてもアテルイはあまり登場しない。田村麻呂に関してはほとんど皆無に近い状態だ。
後半に差し掛かるとようやく二人が登場する。
しかし田村麻呂の人となりはまずまず描かれているが、アテルイの人物描写は非常に乏しい。
アテルイの資料はかなり少ないらしい。
それなら余計に作家の腕の見せ所ではないか。
恐らく創作と思われる耳無の話より、アテルイをもっと膨らませるべきではなかったか。
当然読み始める前はアテルイと田村麻呂の攻防と苦悩が読めるものだと思っていた。
しかし稿の半分を費やしてもアテルイはあまり登場しない。田村麻呂に関してはほとんど皆無に近い状態だ。
後半に差し掛かるとようやく二人が登場する。
しかし田村麻呂の人となりはまずまず描かれているが、アテルイの人物描写は非常に乏しい。
アテルイの資料はかなり少ないらしい。
それなら余計に作家の腕の見せ所ではないか。
恐らく創作と思われる耳無の話より、アテルイをもっと膨らませるべきではなかったか。
2014年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史的資料にきちんと当たり、当時の人物の発想方法や思考過程を推測しながら、人物描写している。現代から見て、当時の人はおそらくこんな発想で行動していただろうと思われる筋立てで納得した。
一方、同じ阿弖流爲を題材にした高橋克彦氏の著作は、登場人物の思考や行動が、現代人の価値観で描かれており、当時の人はこんな行動をしないだろうと思われる部分が多々あり。読んでいて、しらけてしまう。歴史上の登場人物の名を借りた現代物語であり、読む価値なし。澤田氏の著作を先に読めばよかったと後悔している。
一方、同じ阿弖流爲を題材にした高橋克彦氏の著作は、登場人物の思考や行動が、現代人の価値観で描かれており、当時の人はこんな行動をしないだろうと思われる部分が多々あり。読んでいて、しらけてしまう。歴史上の登場人物の名を借りた現代物語であり、読む価値なし。澤田氏の著作を先に読めばよかったと後悔している。
2013年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じテーマの話がNHKでドラマ化されてましたが、こちらのほうがずっと暗くてしんどい。
でも、30年も前に書かれた話とは思えない。
学校ではほとんど習わなかった歴史(どこまで史実かわかりませんが)についてかなりショックをうけました。
でも、30年も前に書かれた話とは思えない。
学校ではほとんど習わなかった歴史(どこまで史実かわかりませんが)についてかなりショックをうけました。
2015年5月5日に日本でレビュー済み
過去に高橋克彦著「火怨」を読んでいたため、読み始めには本書の人物設定に戸惑いました。
本書では、戦闘シーンや権謀術数などは具体的には描かれず、心理描写が中心になっています。
坂上田村麻呂を好漢に描きすぎている気もしますが、読後感の良い1冊です。
読んで良かったと思います。
本書では、戦闘シーンや権謀術数などは具体的には描かれず、心理描写が中心になっています。
坂上田村麻呂を好漢に描きすぎている気もしますが、読後感の良い1冊です。
読んで良かったと思います。
2012年1月3日に日本でレビュー済み
奈良時代から平安時代に移ろうとしている桓武天皇の時代を舞台に、国家統一を急ぐ大和朝廷と、東北地方の独立を守ろうとする陸奥国の蝦夷の戦いを描いた作品で、学校の歴史では習うことのない題材であるが、滅びゆく陸奥国と征服する側の大和王朝の双方の立場の人物の目からこの戦いの推移が描かれている。
守る側の陸奥国の盟主・阿弖流為(あてるい)と参謀の果安(はたやす)、攻める側の坂上田村麻呂を始めとして、多数の個性的な人物が登場し、各々の立場で全力を尽くした結果、否応なく勝者と敗者にわかれていく過程は厳しく残酷であるが、骨太で読み応えのある作品である。
守る側の陸奥国の盟主・阿弖流為(あてるい)と参謀の果安(はたやす)、攻める側の坂上田村麻呂を始めとして、多数の個性的な人物が登場し、各々の立場で全力を尽くした結果、否応なく勝者と敗者にわかれていく過程は厳しく残酷であるが、骨太で読み応えのある作品である。
2004年10月31日に日本でレビュー済み
歴史を勝者の側から記述した記録、物語は数多くあれど、歴史の裏側へ消えていった者たちを語ったものは極めて少ない。本書は、陸奥の地に古来より住み続けた蝦夷の立場から勝者となった大和王朝を語った極めて少ない書物である。歴史の敗者となった者たちの記録は僅かしかなく、その断片的に残された貴重な事実を基に、筆者の類まれな想像力により、本書は物語として読みごたえのあるものとなっている。筆者の筆にかかると歴史の教科書で知る阿弓流為や坂上田村麻呂は、斯くも人間くさく、苦悩する人物として描かれている。
歴史を両面から見る事の奥深さを知る一書である。
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