以前に新書ででていた内容の文庫版。ヨハネパウロ二世が死去ののち、タイムリーに文庫になって、出版された。法王庁の歴史、法王の日々の生活、職員達、女性職員の福利厚生などまで書かれていて、なかなか面白いです。入門書として、最適。
ダンブラウンの小説にででてくる、法王庁と比較しても結構面白い。
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ローマ法王: 二千年二六五代の系譜 (中公文庫 た 71-1) 文庫 – 2005/6/1
竹下 節子
(著)
気鋭の宗教研究家・比較文化史家がローマ法王をめぐる歴史とその位置づけ、また今後のバティカン外交をの方向を占う。故ヨハネ・パウロ二世が果たした役割にも言及。
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2005/6/1
- ISBN-104122045495
- ISBN-13978-4122045491
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2005/6/1)
- 発売日 : 2005/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 207ページ
- ISBN-10 : 4122045495
- ISBN-13 : 978-4122045491
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,682,024位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,187位歴史人物評伝
- - 1,925位キリスト教史 (本)
- - 4,317位ヨーロッパ史一般の本
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2009年9月3日に日本でレビュー済み
ヨーロッパ精神の要ともいうべきキリスト教2000年の歴史を、歴代法王の列伝を軸に記したもので、小著ながらよく纏まっている。原始キリスト教の成立から、宗派の分立、ヴァティカンの現在・将来の課題までを、法王の個性や伝説と真相についてのエピソードを交え易しく記述しており、この分野に疎い私でも楽しめて一気に読み通した。
まず第1章「ローマ法王のホームグラウンド」では、ヴァティカン市国と法王庁の仕組みや経済基盤、ネットワークを駆使するヴァーチュアル国家ヴァティカンの実態を紹介する。ついで第2章「ローマ法王とヨーロッパの誕生」は、使徒ペテロの殉教からカール大帝戴冠式まで、キリスト教の伸展とヨーロッパ成立の関わりを扱い、第3章「ローマ法王の盛衰」は中世から近現代まで聖俗せめぎ合いの歴史で、宗教改革、市民革命、世界大戦等危機に際してのカトリック側の対応や自己革新を描く。そして第4章「ヨハネ=パウロ2世と歴史の激動」では、1978年に即位した現法王(初版執筆時)の、ポーランド開放やソ連崩壊時等歴史の転換点における精力的かつ重要な外交活動とカリスマ性を活写する。
著者はフランス在住の宗教思想史家で神秘思想にも造詣が深く、聖女伝やスピリチュアルに関する著作も多い。聖母伝説や奇跡、聖遺骨への拘り、懺悔告解等、非キリスト教徒にとって素直に理解しがたい話題についても、歴史的背景を含めて丁寧に解説する。また、ローマカトリックには現代社会とはズレの生じている中絶や同性愛の否定、ジェンダー問題他多くの課題を抱えているが、人類に平和や連帯への希望がある限り、天国の入口をコントロールしている法王以下ヴァティカンネットワークの役割は大きいと、楽観的だ。
本書を読んでヨーロッパ文化の基底にあるものの概略を知ったとともに、これからは欧米の歴史や小説・演劇・美術・TV番組の楽しみ方に深みが加わったように思う。
まず第1章「ローマ法王のホームグラウンド」では、ヴァティカン市国と法王庁の仕組みや経済基盤、ネットワークを駆使するヴァーチュアル国家ヴァティカンの実態を紹介する。ついで第2章「ローマ法王とヨーロッパの誕生」は、使徒ペテロの殉教からカール大帝戴冠式まで、キリスト教の伸展とヨーロッパ成立の関わりを扱い、第3章「ローマ法王の盛衰」は中世から近現代まで聖俗せめぎ合いの歴史で、宗教改革、市民革命、世界大戦等危機に際してのカトリック側の対応や自己革新を描く。そして第4章「ヨハネ=パウロ2世と歴史の激動」では、1978年に即位した現法王(初版執筆時)の、ポーランド開放やソ連崩壊時等歴史の転換点における精力的かつ重要な外交活動とカリスマ性を活写する。
著者はフランス在住の宗教思想史家で神秘思想にも造詣が深く、聖女伝やスピリチュアルに関する著作も多い。聖母伝説や奇跡、聖遺骨への拘り、懺悔告解等、非キリスト教徒にとって素直に理解しがたい話題についても、歴史的背景を含めて丁寧に解説する。また、ローマカトリックには現代社会とはズレの生じている中絶や同性愛の否定、ジェンダー問題他多くの課題を抱えているが、人類に平和や連帯への希望がある限り、天国の入口をコントロールしている法王以下ヴァティカンネットワークの役割は大きいと、楽観的だ。
本書を読んでヨーロッパ文化の基底にあるものの概略を知ったとともに、これからは欧米の歴史や小説・演劇・美術・TV番組の楽しみ方に深みが加わったように思う。