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帰郷: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-5) 文庫 – 2006/2/1
堂場 瞬一
(著)
葬儀の翌日訪ねてきた若者によってもたらされた、父唯一の未解決事件の再調査。遺された事件を追って雪の新潟を鳴沢、疾る! 書き下ろし。〈解説〉直井明
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/2/1
- ISBN-104122046513
- ISBN-13978-4122046511
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 366ページ
- ISBN-10 : 4122046513
- ISBN-13 : 978-4122046511
- Amazon 売れ筋ランキング: - 464,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。茨城県出身。
青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞。
主に警察小説とスポーツ小説というふたつのフィールドで活躍する。警察小説においては、刑事として生まれたと信じ、ひたむきに生きる男・鳴沢了を描いた「刑事・鳴沢了」シリーズが読者から熱狂的な支持を受け、一躍、新時代の旗手となった。
主な作品として「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ、「警視庁追跡捜査係」シリーズがある。一方、競技者の内面までも踏み込み、著者自身がその競技を経験していたのではないかと感じさせられるスポーツ小説も評価が高い。
箱根駅伝を扱った『チーム』、高校野球を題材にした『大延長』は、スポーツに馴染みがない人でも圧倒される。このほかにも著書多数。警察小説・スポーツ小説以外の分野への進出も意欲的で、今後の活躍が楽しみな著者である。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
刑事部長にまでのぼりつめた父がなくなった。しかもその日が15年前に起きた殺人事件の時効をむかえた日でもあった。その殺された息子から犯人は父と親しかった人だ、真実を知りたいから調べて欲しいと頼まれる。優秀な刑事でもあった父が解決できなかった事件を解決しようと調べ始める。忌引き休暇の限られた時間の中で15年前の関係者に聞き込みをするうちに依頼人の意外な過去が浮かび上がる。新潟を舞台に新潟の冬の景色が痛いほど甦る。
2018年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいくうちに、どんどんひきこまれていく内容です!
2015年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大沢なりあきは、能書きが多くて嫌いだ。アナザー・フェイスなどのほかの作品に比べ、単純に面白い。
2008年5月23日に日本でレビュー済み
成沢の成長ぶりが際立つ作品。
作中、海君に対して、「俺も大人になったんだよ」という場面があるが、
まったくその通り。
刑事として、人間として、一回り大きくなった。
優美との関係も、以前だともう終わりにしていたかもしれないが、
前向きに打つ手を考えている。
このシリーズは、その成長過程すべてを見せるのではなく、
ポイントだけを書き起こし、多くを読者の想像に委ねている。
これについては、賛否両論があろうが、私はこのやり方でいいと思う。
星をひとつ減らしたのは、
・こちら側のハードルが上がったこと
・伏線の張り方が正直すぎて、なぞがわりとすぐにわかってしまうこと
が理由である。
作中、海君に対して、「俺も大人になったんだよ」という場面があるが、
まったくその通り。
刑事として、人間として、一回り大きくなった。
優美との関係も、以前だともう終わりにしていたかもしれないが、
前向きに打つ手を考えている。
このシリーズは、その成長過程すべてを見せるのではなく、
ポイントだけを書き起こし、多くを読者の想像に委ねている。
これについては、賛否両論があろうが、私はこのやり方でいいと思う。
星をひとつ減らしたのは、
・こちら側のハードルが上がったこと
・伏線の張り方が正直すぎて、なぞがわりとすぐにわかってしまうこと
が理由である。
2008年4月24日に日本でレビュー済み
鳴沢了シリーズ5作目です。
舞台は新潟に戻り、父親の葬式のための忌引の最中に巻き込まれた時効となった事件の私的な捜査です。
自分の父親を惨殺された正明と、そこから浮かび上がってくる彼の暗い過去…
正明の父への嫉妬などが入り混じる羽鳥の複雑な心情…
それらの話を軸に、新潟時代に親交のあった緑川や大西の再登場、父親の日記などで少しずつ父親への思いを改めていく了…近作は改めて人とのつながりの大切さを考えさせてくれる作品だと思います!
既に時効になった事件を捜査するという若干無理のある設定で、実際聞き込み調査などで歯切れの悪い鳴沢を見てしまい、また今回は魅力的な相棒もあまり登場しない(鳴沢の単独捜査がメイン)ので、今までの鳴沢了シリーズを読んできた私にとっては少し物足りなさを感じましたが、それでもやはりいい作品です!
また、亀裂、まではいかないと思うのですが今作では優美との若干の心のすれ違いがあるように思えました。もしかしたらこれも次回作への布石なのかもしれません。
解説では、これまでの鳴沢シリーズを丁寧におさらいしてくれていて、読む間隔があいてしまった方には非常に親切だと思います。堂場さんがサツ回りの記者をやっていたと書かれていて、とても納得!!次回作も楽しみです!
舞台は新潟に戻り、父親の葬式のための忌引の最中に巻き込まれた時効となった事件の私的な捜査です。
自分の父親を惨殺された正明と、そこから浮かび上がってくる彼の暗い過去…
正明の父への嫉妬などが入り混じる羽鳥の複雑な心情…
それらの話を軸に、新潟時代に親交のあった緑川や大西の再登場、父親の日記などで少しずつ父親への思いを改めていく了…近作は改めて人とのつながりの大切さを考えさせてくれる作品だと思います!
既に時効になった事件を捜査するという若干無理のある設定で、実際聞き込み調査などで歯切れの悪い鳴沢を見てしまい、また今回は魅力的な相棒もあまり登場しない(鳴沢の単独捜査がメイン)ので、今までの鳴沢了シリーズを読んできた私にとっては少し物足りなさを感じましたが、それでもやはりいい作品です!
また、亀裂、まではいかないと思うのですが今作では優美との若干の心のすれ違いがあるように思えました。もしかしたらこれも次回作への布石なのかもしれません。
解説では、これまでの鳴沢シリーズを丁寧におさらいしてくれていて、読む間隔があいてしまった方には非常に親切だと思います。堂場さんがサツ回りの記者をやっていたと書かれていて、とても納得!!次回作も楽しみです!
2009年7月25日に日本でレビュー済み
シリーズも5作目になるとそろそろマンネリ化を恐れるが、期待はいい方向に裏切られた。
本シリーズでは、主人公鳴沢了が、ある意味いろんなトラブルを引き起こすせいだろうことから、所属する警察署を移っていく。そのために、周囲を署の人物が変化していき、当然人間関係も変化し、その中で青年鳴沢了が内省しつつも成長していく様子が、ストーリーの主軸をなしている。
だから、軸がぶれないものの、絶えず内容は異なり、マンネリ化を防いでいると思われる。
そして、事件、人間模様、主人公の成長に様々な工夫が凝らされ、その趣向が素晴らしく、飽きさせない。
今回も、ある意味随分凝った作りをしている。
今までと違って、所属警察署を変わっているわけでもないのに、全然違うシチュエーションで、捜査をするのだから。
それから、親子関係もまた違う味わいを見せてきた。
事件の内容、それへの関わり方。いや、こんな手があったのかと、作者堂場瞬一の手並みに感心することしきりです。
次巻もすぐ読まなくっちゃ。
本シリーズでは、主人公鳴沢了が、ある意味いろんなトラブルを引き起こすせいだろうことから、所属する警察署を移っていく。そのために、周囲を署の人物が変化していき、当然人間関係も変化し、その中で青年鳴沢了が内省しつつも成長していく様子が、ストーリーの主軸をなしている。
だから、軸がぶれないものの、絶えず内容は異なり、マンネリ化を防いでいると思われる。
そして、事件、人間模様、主人公の成長に様々な工夫が凝らされ、その趣向が素晴らしく、飽きさせない。
今回も、ある意味随分凝った作りをしている。
今までと違って、所属警察署を変わっているわけでもないのに、全然違うシチュエーションで、捜査をするのだから。
それから、親子関係もまた違う味わいを見せてきた。
事件の内容、それへの関わり方。いや、こんな手があったのかと、作者堂場瞬一の手並みに感心することしきりです。
次巻もすぐ読まなくっちゃ。
2006年3月1日に日本でレビュー済み
刑事・鳴沢了シリーズの第5作。第1作の『雪虫』以来続いている物語の転換点とも言うべき小説。謎解きの面白さもさることながら、主人公の心の大きな変化と成長を描いている点で重要な一冊である。
本作の解説で書評家の直井明氏が指摘しているとおり、シリーズものには<サーガ>を読む楽しみがある。例えばその直井氏が世界的なエキスパートであるエド・マクベインの「87分署シリーズ」しかり、あるいはストックホルムを舞台とするマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻の「マルティン・ベック シリーズ」しかり。そのような点から考えると、本作は鳴沢了シリーズにおける<サーガ>性を本格的に浮き彫りにした作品として捉えられる。
これまでに本シリーズに親しんできた読者にとっては必読書である。
本作の解説で書評家の直井明氏が指摘しているとおり、シリーズものには<サーガ>を読む楽しみがある。例えばその直井氏が世界的なエキスパートであるエド・マクベインの「87分署シリーズ」しかり、あるいはストックホルムを舞台とするマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻の「マルティン・ベック シリーズ」しかり。そのような点から考えると、本作は鳴沢了シリーズにおける<サーガ>性を本格的に浮き彫りにした作品として捉えられる。
これまでに本シリーズに親しんできた読者にとっては必読書である。