武井武雄氏は童話作家・版画家として名が知られていますが、造本作家としても有名で、この文庫の解説もブックデザイナーの鈴木一誌氏が書いています。
文字世界が電子化され、どうやら紙の本の寿命が尽き始めた現在、造本はどう変容するのか、大変興味あることですが、今はまだ、造本とは何か、など一般的に議論する時間的余裕があるでしょう。その議論材料として、美的造本論の典型的な例がこの本ではないか。
本はたしかに情報を乗せるばかりの「器」ですが、それだけではない「何ものか」を議論するに適当な書物と考えます。
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本とその周辺 改版 (中公文庫 R 27) 新書 – 2006/5/1
武井 武雄
(著)
- 本の長さ193ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/5/1
- ISBN-104122046963
- ISBN-13978-4122046962
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/5/1)
- 発売日 : 2006/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 193ページ
- ISBN-10 : 4122046963
- ISBN-13 : 978-4122046962
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,766,503位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2011年10月24日に日本でレビュー済み
1960年に出た単行本の文庫化。
著者は童画家。しかし、本書では、その関連のことはほとんど語られていない。造本家としての志や考え方を述べた本なのである。
著者の手がけた「豆本」シリーズについて、その印刷や活字にどれだけこだわってきたか、「親類」と呼ばれるコレクターたちとの関係、蔵書票についてなど、かなりマニアックな世界が延々と展開されている。蔵本に書ける情熱とこだわりは並々ではなく、読んでいて怖ろしくなってくるほどだ。
用語の説明等もなく、著者についてかなり詳しい人でないと、内容をきちんと理解することはできないだろう。
著者は童画家。しかし、本書では、その関連のことはほとんど語られていない。造本家としての志や考え方を述べた本なのである。
著者の手がけた「豆本」シリーズについて、その印刷や活字にどれだけこだわってきたか、「親類」と呼ばれるコレクターたちとの関係、蔵書票についてなど、かなりマニアックな世界が延々と展開されている。蔵本に書ける情熱とこだわりは並々ではなく、読んでいて怖ろしくなってくるほどだ。
用語の説明等もなく、著者についてかなり詳しい人でないと、内容をきちんと理解することはできないだろう。