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血烙: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-8) 文庫 – 2007/2/1
- 本の長さ508ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/2/1
- ISBN-104122048125
- ISBN-13978-4122048126
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/2/1)
- 発売日 : 2007/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 508ページ
- ISBN-10 : 4122048125
- ISBN-13 : 978-4122048126
- Amazon 売れ筋ランキング: - 559,160位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963年生まれ。茨城県出身。
青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞。
主に警察小説とスポーツ小説というふたつのフィールドで活躍する。警察小説においては、刑事として生まれたと信じ、ひたむきに生きる男・鳴沢了を描いた「刑事・鳴沢了」シリーズが読者から熱狂的な支持を受け、一躍、新時代の旗手となった。
主な作品として「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ、「警視庁追跡捜査係」シリーズがある。一方、競技者の内面までも踏み込み、著者自身がその競技を経験していたのではないかと感じさせられるスポーツ小説も評価が高い。
箱根駅伝を扱った『チーム』、高校野球を題材にした『大延長』は、スポーツに馴染みがない人でも圧倒される。このほかにも著書多数。警察小説・スポーツ小説以外の分野への進出も意欲的で、今後の活躍が楽しみな著者である。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
舞台がニューヨークって事で、日本の刑事物が好きなワタシにはちょっと読むのがしんどかったです。
話の流れや展開としては、まぁうんいいんじゃないかなって思えたのですが
最後がなぁ…
どうなのかなぁ。
基本的に読後感のイイものが好きなので、今回はちょっと微妙でした。
もう少し、みんな幸せでもいいんじゃないのかなぁ、なんて。
3作目『熱欲』で鳴沢の前に姿を現した、鳴沢の親友である七海と妹優美の両親の仇であるチャイニーズ・マフィアのトミー・ワンと再び衝突します。
アメリカのホームドラマでブレイクし、売れっ子となってしまった優美の息子勇樹がトミー・ワン一味によって誘拐されてしまいます。自分の「息子」を自分の手で助け出そうとする鳴沢は、NY市警で研修中の身であるにも関らず、1作目『雪虫』や5作目『帰郷』のときと同様に捜査を無視して暴走してしまいます。
「犯罪者の親族はどんなに肩身の狭い思いをして暮らしているのか?」
「犯罪者の身内も悪人なのか?」
「自分の家族を守るためなら何をしても許されるのか?」
「人間を商品として扱うマスメディアの対応は許されるのか?」
「事件の引き金はなんだったのか?」
この作品では決して簡単には答えられないこれらの疑問や問いがあふれていて、相変わらずエグいラストでした。私には1作目の『雪虫』のラスト(喜美恵との別れ)や、2作目『破弾』のラスト(冴との別れ)が思い出されて切なくなりました…
また、今作でも魅力的な相棒達が登場します。NYでは親友である七海と同僚のミックとジャック、アトランタでは市警に勤める旧友のB・J、マイアミでは探偵であり女好きのホセ。
不器用ながらも真っ直ぐで人を惹きつける鳴沢の魅力は国境を越えても、いやむしろ国境を越えたアメリカだからこそより一層際立っていたように思いました!
なんで1年しか留学していなかった鳴沢が流暢な英語を話せるのかだとか、常に鳴沢たちを翻弄し続けてきたチャイニーズ・マフィア達がなぜ最後の最後にポカをやらかしたのか、といった多少無理のある設定に戸惑いを覚えなくもありませんが、相変わらず魅力的な作品だと思いました!!
それだけに、もっといい評価をしたかったのですが、今作はちょっと・・・。
NY市警で研修中の主人公は、愛する女性の息子が巻き込まれた事件を解決しようとする。
・・・のですが、基本的に何の捜査権限もないはずの主人公が、ひたすら暴走します。
もともとこの主人公は不器用で人を信じられない男なので、これまでも常に周囲と摩擦を起こしてきました。
それが自分のテリトリーならまだしも、今作はとうとう海外で、他人の庭に踏み込んで、意味もなく外国人とトラブルを起こし、毒づき、相手を怒らせる。
いつも以上に「自分勝手で嫌な奴だなあ」と主人公のことを思いました。
とはいえ、実は今作の大きなテーマは「家族のためならば、何をしても許されるのか」
だったりするので、筆者は確信犯的に鳴沢了の行動を描いているのかもしれません。
ただ、このテーマや設定はよしとしても、ストーリーの進み方に無理を感じました。
NY→アトランタ→マイアミと主人公が中途半端な手がかりをもとに、なぜかまっすぐ正解に
向かっていく都合のいい展開には違和感を感じました。
その違和感を拭えないまま、主人公の暴走を見せ付けられたのは、ちょっと辛かったです。
ラストが、相変わらず煮え切らない終わり方をしているので、次回作も当然あるのでしょう。
次に期待します。
もちろん、アメリカ小説を翻訳しているときは堂なの、と言うと、そんな違和感はないんだなぁ。
その意味では、ちょっと無理して舞台をアメリカに持って行った、と言う評はわからなくはない。
この小説を、警官鳴沢了の警官としての成長の部分と、家族の中での男として(そして、夫や父として)の成長の部分と、どちらに重きを置くのか。
実際には切り離せないところなんだろうが、それでも警察小説としてのサスペンス、謎解き、アクションと家族小説としてのドラマ、父子・親子愛、の部分とはやはり色合いが違う。
これを旨く織りなしたのが、第一作であり、第二作ではなかったか。
そうして、最大の家族の流れ、祖父、父という父系家族の系譜が解かれ、いよいよ了自身が系譜を織りなしていこうとしているこの時点で、微妙に作者がその方向性を模索しているような気がしないでもない。
その模索が、主人公の渡米、と言う格好になったのではないかしら。
だからこそ、この作品は、今後更に続く本シリーズの大事な交差点になるような気がする。だから、そう、いろいろ酷評もあるようだけど、読んでおかないといけない、と。そんな気がする。
私はまだ、この鳴沢了という人物の成長の人生を知っておきたいと思うから。
この作品を読んで、ここで止めようか、とさえ思いました。
まず、スケール感を出すためだけの舞台移動。舞台移動が全く無意味。
ストーリにちっとも絡んでません。
また、4割くらい読んだらもう完全に先が読める稚拙なストーリ。
これまでの作品でのキャラ達が居たから物語として成り立っただけの作品です。
途中からは、早く終われと斜め読みしてました。
その分、作品自体の雰囲気もやや壊れ、
ちょっと大雑把な感じが否めない。
何よりショックなのは、あの「今」が、警察を辞めたこと。
シリーズ最高の相棒をこんなに簡単に辞めさせないでくれ。
私はずっと「今」を最近人気のお笑い芸人芋洗坂係長のイメージで読んでいたのだが、
ああいうバイキャラは大事にして欲しかった。
勝手な思い入れだけど。
望む、「今」復活を。