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フラッタ・リンツ・ライフ (中公文庫 も 25-5) 文庫 – 2007/11/25
- 本の長さ326ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/11/25
- ISBN-104122049369
- ISBN-13978-4122049369
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/11/25)
- 発売日 : 2007/11/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 326ページ
- ISBN-10 : 4122049369
- ISBN-13 : 978-4122049369
- Amazon 売れ筋ランキング: - 89,318位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
この巻の主人公の視点は、このシリーズの構想当初からクリタだったのか。
こんな風に書こうと決めていたのか。
この巻だけは、視点がクリタです。
クリタが見ているクサナギを、よく見ましょう。
この巻になってやっと、クサナギが外部から観察されます。
しかし全巻読み終えると、
時間的な仕掛けなどが面白く、
もう一度読み返したくなる。
作りこまれているが、
重くなくスラスラ読めます。
この著者の
他の作品も読みたくなりました。
同じシリーズのものを同じデザインで揃えたかったので、非常に残念でしたが、出店者さんのお買い物ガイドに「JANコードが一緒の場合は表紙が違っても同じものとみなす」と書かれており、無償交換はできませんでした。
注文の際そこに気づかなかった自分が悪いので出店者さんに不備はないですが、残念でした。。
父親の権威が保てました。
ありがとうございました。
全編を通じてこの作品に込めた森博嗣の生命に対する哲学が感じられたので読んでよかったと思っている。だから4つ星にした。
ただし、物語の終盤では主人公の言葉を借りて作者自身が戦争(というよりも戦闘行為)に対する持論を展開しているが、この重要なポイントで全く共感することができなかったこともあり、あまり好きな作品とは言えない。
世の中には戦争に直接関わる人間や実際に戦闘行為をする側から語る映画や小説がたくさん存在するが、これら多くの作品に共通して言えることは、彼らには戦争の大義名分だとか政治的な意味とは関係ないところに自分の行為に対する確固たる動機があるということである。
主人公や草薙水素にとって戦争とは空を自由に飛ぶことなのだそうだ。
「人は力を持っている。力に憧れている。力が欲しい。それが自由だと知っているからだ。・・・僕は飛べる。それが僕の力であり、自由なのだ。そして飛び続けるために、僕は戦う。・・・」と述べている。俺は正直こんな考えの人間が嫌いだ。
自らの刹那的な開放感や自由のために、人間は生きているのではない。自分の行為がどのように世の中に波及効果を与え、生存する人々やバトンタッチをする後世の人々のためにどのような世の中を実現していくのか・・・、それを想像する知性がなくなったら、人間は野獣同然である。なんだか自由を振りかざして権利ばかりを主張して暴れまわった全共闘世代の若者の論理のようで全く共感できなかった。
でも逆に言えば、クリタがキルドレであり、永遠の生命を持つ体であることがそのような思考を不可能にしている、つまり逆説的に生命が有限であることこそが戦争回避への一つの道筋であるとでもいいたかったのだろうか?俺にはそれを読み取ることはできなかった。
森ワールド全開です。好きです。
ミステリのほうでも垣間見える森ワールドの死生観が純粋に徹底的に表現されており、非常に考えさせられ、現実逃避には最適です。
純粋な死生観で構築された世界に、さりげなく差し挟まれる「日々の暮らし」とか「大人の思惑」とかが、しなやかに際立つように記述され、差し挟まれる側にどっぷりと浸かって何も考えずに暮らす毎日に、ちょっとした緊張感を与えてくれる良い本だと思います。
こういう世界を想像できるのは、や俗世から離れている象牙の塔で暮らしてらっしゃるからかしらんとうらやましくなったりします。