読書・哲学が好きな、40代のサラリーマンです。海外在住です。
今回、世界史を再度勉強してみたいと思い、あえて西洋人が書いたもので、かつ評判の良い本書を手に取りました。
本書には、歴史が点ではなく線で、かつ、ポイントを絞って書かれており、まさに歴史は繰り返すということを実感することができました。また、人類のみならず自分自身をも俯瞰することができたかと思います。今後、時間のある時に何度でも、本書を読み返したいです。
以下、印象に残っている箇所を抜き出し、所感を書きたいと思います。
(上巻・P157)
「たぶん、自分たち流の生活様式が不可能だと悟った人々は、異邦人や遠くの王の役人が祖父の時代からの社会、経済的秩序を破壊したというまさしくその理由で、禁欲主義に惹きつけられたのだと思う」
こちらは、古代インドに関しての記述ではありますが、全てではないにしても、一部、仏教の「諦め」というのはここから来たのではないかと感じました。
(上巻・P280)
「キリスト教、大乗仏教、ヒンズー教の出現は、種々雑多な氏素性の人々に、失望と困苦にめげず生きていく勇気を与えた」
人間は明日への希望なしには生きていけないということを、改めて感じさせられます。そして、全てではないにせよ、それを支えてきたものが宗教なのだと感じます。
(上巻・P283)
「二〇〇年ごろには、ヘレニズムは人を惹きつける力を失っていた。ギリシャの哲人たちが推賞し、ローマの紳士たちが身につけたあの優雅で平静、そして中庸を得た生活のスタイルは、もはや時代の要請に応えるものとは思われなかった」
人間、それなりの平和(つまり経済的な安定)があるからこそ、時間の余裕も生まれ、哲学的なことが考えられ、中庸を実感できるのだと、感じさせられます。
(下巻・P207)
「産業革命によってきわめて大量の富の余剰が作り出された結果、以前には考えられもしなかった多くの人間が、より多くの時間を知的、芸術的探求に費やすことができたのであった」
これが技術の進歩の理想的な状態であると思います。果たして将来、AIの普及により、人類の生活がどの様に変化するでしょうか。
(下巻・P294)
「ヨーロッパ人にとって、西欧文明の恩恵は自明のことであった。そうであれば自分たちに課せられた道徳的義務とは、アフリカ人(とその他の未開の民族)に栄光と光をもたらすことーおそらくは力を使ってでもーであるはずだと、彼らは確信したのだった」
西洋人が世界を制覇できた理由は、偶然の要素が大きいと思いますが、それに加えて、上記の「道徳的義務」も、その理由であると思いますし、それはまさに「神がかりの狂気」みたいなものであると、個人的に思います。
(下巻・P335)
アメリカがイギリスに対して行ってきた一連の、「戦争に及ばない」援助に長い間苛立っていたヒトラーとしては、ここでようやくアメリカを戦争にひきずり出せてほっとしたというところだったろう。
相手の挑発に乗らず、冷静に判断することが大事であると思わせられます。また、ブッダのことば、「牽引する者(妄執)にとらわれてはいけない」が、それを的確に捉えていると思います。
(下巻・P391)
「農村に残った者たちの大部分が、都会風の生活を真似したいと思い、毎日テレビで見る、都会の楽しさすべてから除外されているじぶんを、しばしばみじめと感じている感じていることである」
これは現代に関しての記述でありますが、古より、こういった、人間の単純な感情が、「文明」の地理的範囲を広げてきたのだと思います。
(下巻・P398)
「要するに、自然の実装は、これまで天文学者や物理学者が信じていたように予見可能ではなく、その細部においては突発的で予言不可能なものだ、という物理化学の見方が有力になったのである。さらに、この新しい宇宙の歴史は、生物学者や社会学者がつねに捉えようと努力してきた、混乱してうつろいやすい世界と酷似している」
将来、天文学の分野で新たな発見があると思いますが、いずれにせよ、偶然によって起こった不均衡みたいなものが、すべて物に対して大きな影響を与えてきたということは、事実として、今後も変わらない思います。
今後、世界はこれまでにないスピードで変化し、良かれ悪かれ、人類が世界規模で均質化されていくと思います。ただ、その中でどの様に生きるかを決めるのは、各個人であると思います。
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世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) 文庫 – 2008/1/25
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世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。
人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。
ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
地図・写真多数収録。年表つき。
<目次>
第四版への序文
序 文
第I部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700 ― 500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文化の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700 ― 500年
第II部 諸文明間の平衡状態 紀元前500 ― 後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500 ― 336年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500 ― 後200年
10 アジア 紀元前500 ― 後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100 ― 600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200 ― 600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600 ― 1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃 100 ― 500年
16 中世ヨーロッパと日本 1000 ― 500年
17 文明社会の外縁部 1500年まで
参考文献
人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。
ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
地図・写真多数収録。年表つき。
<目次>
第四版への序文
序 文
第I部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700 ― 500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文化の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700 ― 500年
第II部 諸文明間の平衡状態 紀元前500 ― 後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500 ― 336年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500 ― 後200年
10 アジア 紀元前500 ― 後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100 ― 600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200 ― 600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600 ― 1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃 100 ― 500年
16 中世ヨーロッパと日本 1000 ― 500年
17 文明社会の外縁部 1500年まで
参考文献
- 本の長さ457ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/1/25
- ISBN-104122049660
- ISBN-13978-4122049666
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/1/25)
- 発売日 : 2008/1/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 457ページ
- ISBN-10 : 4122049660
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2022年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
400ページを超えるのでちょっと流し読みでしたがどうなんでしょうか。
白人が何か都合のいいように書いた世界史という印象がぬぐえなかった。
簡単に言えばヨーロッパ文明中心です。
世界を平等に捉えている感じしません。
まあどうしても主観が入るものだけど事実の積み上げ、検証から歴史分析という観点からの文章でもなかったなあ。
少し日本についても触れているが僕の歴史認識と大きく離脱していました。
欧米人が読むには良いんでしょうが、日本人の僕にしては正直不満が残りました。
白人が何か都合のいいように書いた世界史という印象がぬぐえなかった。
簡単に言えばヨーロッパ文明中心です。
世界を平等に捉えている感じしません。
まあどうしても主観が入るものだけど事実の積み上げ、検証から歴史分析という観点からの文章でもなかったなあ。
少し日本についても触れているが僕の歴史認識と大きく離脱していました。
欧米人が読むには良いんでしょうが、日本人の僕にしては正直不満が残りました。
2023年12月25日に日本でレビュー済み
高校、大学受験と「世界史」を全く勉強せず、
50歳を過ぎてしまったおじさんです。
リモートワークで日中も少し時間に余裕が出来たので、
今まで接点がなかった、世界史を勉強しようと、
上下巻で購入。
流石に予備知識が無いので、本書を読みつつ、ウィキで単語を調べ、
ネット上の世界史年表やその時代時代の地図を見ては、
1ヶ月以上かかって、世界史(上)を読み終えました。
紅海、バルカン半島、シリアなど、なぜ現在も色々と紛争などがあるのか、
文化や宗教、人の流れで理解することが出来た気がします。
50歳を過ぎてしまったおじさんです。
リモートワークで日中も少し時間に余裕が出来たので、
今まで接点がなかった、世界史を勉強しようと、
上下巻で購入。
流石に予備知識が無いので、本書を読みつつ、ウィキで単語を調べ、
ネット上の世界史年表やその時代時代の地図を見ては、
1ヶ月以上かかって、世界史(上)を読み終えました。
紅海、バルカン半島、シリアなど、なぜ現在も色々と紛争などがあるのか、
文化や宗教、人の流れで理解することが出来た気がします。
2020年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
某テレビ局で紹介されて、この本を知りました。
高校生の時に世界史に熱中したのを思い返します。
理系でも歴史はやった方がいいですよ!
人類の普遍的な共有財産です。
高校生の時に世界史に熱中したのを思い返します。
理系でも歴史はやった方がいいですよ!
人類の普遍的な共有財産です。
2020年11月7日に日本でレビュー済み
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マクニール史観と呼ばれる独特の視点で世界中で読まれている「世界史本」の定番。小さな書店でも外国書のコーナーに良く置いてあるのを見かけます。やや分厚めながら上・下2巻で世界史を学べてしまうし、その視点もコンパクトにまとまりつつも多岐に渡り面白いです。世界の文明の歴史を並行しながらさっとと概観して全体像を掴むのにとても良い本だと思います。世界史を概観的にまとめた本では定番ですが4つの文明と、途中からは欧米と分かれ、中国の歴史にも細かく触れています。日本への言及も所々に。
2019年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2冊の文庫本におさめられた通史を読み通すことにより、以下のような大きな潮流や意外な事実が見えてくる。
1) 農耕、宗教、文字などの文明は、紀元前3500年から3000年にティグリス=ユーフラテスのシュメル人から始まり、エジプトやインダスに伝わった。しかし、中国に伝わった証拠は、見つかっていない。
2) 冶金技術の進歩により、鉱石の豊富な鉄が青銅に置き換わったことにより、蛮族でも兵士が大衆化し、貴族の戦車戦士を圧倒した。
3) ヒンズー教やイスラム教では、神秘主義が生まれた。
4) 中国の征服者は、最高権力を奪取したことを天からの命によるものと説明した。
5) ギリシャ文明の演劇、哲学、科学、修辞学などは、その後の文明に大きな影響を与えた。
6) 周の時代、孔子は、神や霊よりもむしろ人間性や儀礼を重んじ、その教えは、儒教として、漢初期の皇帝や官僚組織に受け入られたが、やがて仏教に置き換わった。仏教は、唐代初期には公認されていたが、845年以降は、新儒教によって弾圧を置けるようになった。そして、その新儒教は、宋代後期において、朱子により最高の発達段階に達した。
7) モンゴルは、その文化が粗野であったため、チンギスが侵略を開始してからわずか1世紀半で、明王朝に取って代わられた。
8) 16世紀に、ハプスブルクは、オーストリアとドイツ諸地方に加えて、ブルゴーニュ地方とスペインとアメリカ大陸も治めた。
9) イスラエルは、当初、フランスから武器を入手していたが、フランスがイスラム諸国との友好路線に転換した後は、アメリカに頼ることになった。
10)世界の人口は、1850年から1950年に、また1950年から2000年に、2倍以上に増加した。
1) 農耕、宗教、文字などの文明は、紀元前3500年から3000年にティグリス=ユーフラテスのシュメル人から始まり、エジプトやインダスに伝わった。しかし、中国に伝わった証拠は、見つかっていない。
2) 冶金技術の進歩により、鉱石の豊富な鉄が青銅に置き換わったことにより、蛮族でも兵士が大衆化し、貴族の戦車戦士を圧倒した。
3) ヒンズー教やイスラム教では、神秘主義が生まれた。
4) 中国の征服者は、最高権力を奪取したことを天からの命によるものと説明した。
5) ギリシャ文明の演劇、哲学、科学、修辞学などは、その後の文明に大きな影響を与えた。
6) 周の時代、孔子は、神や霊よりもむしろ人間性や儀礼を重んじ、その教えは、儒教として、漢初期の皇帝や官僚組織に受け入られたが、やがて仏教に置き換わった。仏教は、唐代初期には公認されていたが、845年以降は、新儒教によって弾圧を置けるようになった。そして、その新儒教は、宋代後期において、朱子により最高の発達段階に達した。
7) モンゴルは、その文化が粗野であったため、チンギスが侵略を開始してからわずか1世紀半で、明王朝に取って代わられた。
8) 16世紀に、ハプスブルクは、オーストリアとドイツ諸地方に加えて、ブルゴーニュ地方とスペインとアメリカ大陸も治めた。
9) イスラエルは、当初、フランスから武器を入手していたが、フランスがイスラム諸国との友好路線に転換した後は、アメリカに頼ることになった。
10)世界の人口は、1850年から1950年に、また1950年から2000年に、2倍以上に増加した。
2021年5月18日に日本でレビュー済み
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上下2巻からなる。その上コンパクトにまとまっていると思う。
全世界史の流れを知るには最適と思われる。もちろん、個々の地域・時代の歴史を詳述しようとすれば、より分厚い著作が必要になるし、また不可能な部分もあるだろう。どうしてもアフリカやアジアの記述は西洋の歴史と比べると少なくなってしまう。それでもなお全体像を把握するにはすばらしく良い本だと思う。あとはこれを参考にして更なる詳細な歴史を個々人が求めることになる。(上下巻についてのレビュー)
全世界史の流れを知るには最適と思われる。もちろん、個々の地域・時代の歴史を詳述しようとすれば、より分厚い著作が必要になるし、また不可能な部分もあるだろう。どうしてもアフリカやアジアの記述は西洋の歴史と比べると少なくなってしまう。それでもなお全体像を把握するにはすばらしく良い本だと思う。あとはこれを参考にして更なる詳細な歴史を個々人が求めることになる。(上下巻についてのレビュー)