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クレィドゥ・ザ・スカイ (中公文庫 も 25-7) 文庫 – 2008/4/25
- 本の長さ343ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/4/25
- ISBN-104122050154
- ISBN-13978-4122050150
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/4/25)
- 発売日 : 2008/4/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 343ページ
- ISBN-10 : 4122050154
- ISBN-13 : 978-4122050150
- Amazon 売れ筋ランキング: - 89,415位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
好きな作者さんという事もありますが、一度はアクロバット飛行のレシプロに乗ってみたいと思うはずです。
しかし全巻読み終えると、
時間的な仕掛けなどが面白く、
もう一度読み返したくなる。
作りこまれているが、
重くなくスラスラ読めます。
この著者の
他の作品も読みたくなりました。
見たコトも無い風景が眼前に広がり、空を飛んでるような錯覚に陥ります。
万人向けの作品では無いですが、機会があったら読んでみて欲しい作品です。
時系列順には、まだ後に「スカイ・クロラ」があるのですが...。
本編の中で一番読み返した作品。...でもって一番好きな作品かも。
今作の魅力の1つに主人公に絡む3人の女性の存在があります。(私的に助演女優賞候補(笑)3名)
最初に登場するフーコ。「ナ・バ・テア」からの出演(笑)。今まで色んなヒトとの絡みがあるので、このヒトの目線での世界も見てみたかった。きっと感慨深い思いがありそう...。
次いで主人公の世話を引き継ぐカタチで登場するサガラ。
前作「フラッタ・リンツ・ライフ」での謎めいた存在感。今作では一転して主人公に味方するヒロイン的ポジション。ある意味今作の裏主人公的な存在。
(個人的に物語終盤、サガラが語るあるセリフで作品世界が一変する程の衝撃を受けました。
その時の感動がシリーズを通して、私のこの作品に対する評価に繋がっています。)
そして結末近くで現れるカイ。(皆勤賞?(笑))
私的にはかなり好きなキャラクターです。ある意味ツンデレ(笑)
キルドレでなければクサナギはカイみたいになってたかも?。
この3人とのやり取りで浮かび上がってくる一人の影。
.......!!
瞬間、物語を追う視点が俯瞰で世界を映し出し、次いでフラッシュバックの様にそれまでの情景が流れてゆく様な錯覚を起こします。
あくまで個人的な感想ですが、この様な感覚が得られる機会は滅多に有るものではありません。
その意味でも私にとってこの作品に出会えた事はとても幸せな出来事でした。
少し言い過ぎた感も有りますが、これからこの作品を読まれる方には是非ともこの感覚を知って欲しいと、切に願います。
個人で味わうだけではあまりに勿体無いですから(笑)。
最後の一文にやられました…
涙が止まりません。
SF的なキャラクター設定を採りながらも、
本シリーズの中身は、実は純文学である。
他人を痛いまでに希求する寂しさを
大空の透明な孤高で昇華する主人公たちに
私たちが果たせない孤独の処理を託してしまう、そんな物語だ。
本巻は前四巻に比し、かなり異色の巻である。
まるでカズオ・イシグロの小説のように
本巻の語り手は、信頼できる語り手ではない。
意識そのものが浮遊せる語り手は作中、
一貫して人間と、キルドレのレゾンデートルを問い続ける。
とはいえ答えの出ない逃走の果て、
乗り込むプロペラ機での飛行だけが
強く生を意識させるという皮肉。
しかしそれは悲劇的なラストを、
一部でも透明に昇華することに成功している。